第4話

 一月二十二日兵庫県南部地震、五日目の朝を迎えた。

 昨夜三時四十五分に無情な寒い雨が降っていて、二次目の地震が来るのではないかと思う。一日中足の痛みが続いている。

午後は角力を見、千秋楽は、武蔵丸と若の花の対決戦で若乃花が優勝した。三回目の連続優勝で幕を下ろした。

 神戸港からの道路が壊れて、被災者への品物がスムーズに通らない。あちこちの道路が火災や地震でひび割れて通れなくなっている。

 関東大震災もこのたびの神戸地震も死者の多い災害である。経済がいいから案外復興は早いと見る。被災住宅への従来がだんだん増加している。

 被災地へのボランティアの活動がスムーズになって来ていて、日本の若者の逞しさに私(父)も勇気付けられた。

 今日は一日中肌寒い。午後から冷たい雨降りとなる。これでは散歩も出られない。膵臓・肝臓・心臓の働きが気になる。このころから嫁と喧嘩が多くなる。


 一月二十三日(曇)、起床五時十五分。

十七日早朝の五時四六分淡路島北部の大地震。神戸の町は、それでも人々は生きて行かねばならない。余震を恐れての生活である。

私(父)も農協の浜田さんにお願いして満期の積立貯金から百万円を被災地へ寄附する。

午後からは県主宰の長寿会で、浅野六郎先生の講話があり、息子の車で文化館へ連れて行ってもらい、今回の兵庫県南部地震で大勢のボランティアの働きに感謝する。

 その人々に徳多かれ、と思う。


 一月二六日、起床五時十分。今日も晴れた気持ちのいい朝日を受ける。

 今日は農協の総会にいき、全八万円を積んで、常陽銀行の窓口のNTTの受信料を支払う。

五月頃まで続けて、入れておかないと次の支払いが滞ることになる。よく注意しておかないと。

 午後からは風邪気味で散歩を休んだ。別所の下山茂さんは排尿漏れが続くので紙パンツを使うことにした。

下山老人は排尿の多さで入院をするという。糖尿病との合併症らしい。それを聞いて勉強になった。また、糖尿病で鴻巣文平さんも入院。

阿見の医大病院に入院したことがある。皆年齢のせいである。


 二月一日(晴)起床六時。

霞ヶ浦国立病院泌尿器科受診。朝八時頃幸男に佐貫駅まで送ってもらった。佐貫駅プラットホームは寒い風にさらされ十分位待って八時にタクシーに乗り荒川沖駅から国立病院へ行く。

新聞やテレビを見て順番を待つ。相談して検診。


 二月二日(晴)起床六時。本当に続くお天気。

少し雨が欲しいところである。前立腺肥大症と肝臓機能低下に依るクレアチンが少ない値で改めて今月十四日国立病院にて精密検査をすることで了解してもらい腎臓について勉強した。

 牛久町「久の」の下村家のばあちゃんが動脈瘤で亡くなる。私(父)の母の脳卒中の気があると思い、幸男に気をつけるように話した。

幸男は若年令高血圧症であった。


 六月三十日起床五時五十分。曇り、脳梗塞の診断である。

今朝四時四十分ごろ目覚め同時にくるくるとめまいがし、便通を感じたのでトイレでいつまでも座る。

今朝は体の調子が上がらない。秋元脳神経科受診でMRI検査で脳梗塞と診断され入院をして、リハビリを受けて薬で治そうと言われる。

帰宅後また床につく。

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