短歌部活動日誌 6月8日(金)

短歌部活動日誌 6月8日(金)

歌会 題詠「夕暮れ」一首


詠み人 高橋紗

『下着まで濡れてしまった夕暮れに「夏が来るね」とあなたは笑う』

三浜:

 ふたりで出かけた帰り、夕立ちに遭ってずぶ濡れで帰ってきた時を歌ったのかと思います。夕暮れということは雨はあがっているのでしょう。詠み手は子供っぽい「あなた」に呆れているのか、それとも可愛らしく思っているのかわかりづらいですね。両方の気持ちがあり、詠み手自身もどう反応すればよいかわかっていない複雑な感じでしょうか。六点

高橋:

 昨日一二三ちゃんから来た「夏だね」というスタンプの意味がよくわからなかったけど嬉しかった、そんな気持ちを詠みました。たしかに「嬉しいけど、どんな意味なんだろう、もしかして怒らせた?」みたいにも考えたので、そういったところが歌に反映されたかもしれません。


詠み人 三浜一二三

『夕暮れの迷子になりに出かけますお腹が鳴るまで帰りません』

高橋:

 夕焼けの引力って確かにすごいですよね。自ら迷子になりに行こうっていう気持ちが少しわかります。でもやっぱり食欲には勝てないってところがキュートで良いですね。下の二句が8・6になっていて、若干舌足らずな感じも可愛くてよいと思いました。「出かけます」がすこし自動的な感じがしますので、工夫の余地があるかもしれません。九点

三浜:

 先によくわからないスタンプを送ったのは高橋さんです。


次回 6月11日(月)。自由詠一首、題詠「傘」一首。

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