世界の中心でアツイと叫んだ男
彼には幼いころからテレポート能力があり、どこでも好きなところへ瞬間移動することができた。
ある日、彼は思い切って世界中で一番日本から遠いところ、すなわちブラジルへ、テレポーテーションしてみようと思い立った。
彼はリオのカーニバルで肌も露わに踊っているブラジルの女の子たちを思い浮かべ、ニヤニヤしながらブラジルへと跳んだ。
彼は自分の力を過信していた。彼の能力では、その半分の距離しか跳べなかった。
半分の距離、つまり日本とブラジルの中間地点、そこは地球の中心核だった。
「熱い!」そう叫ぶ間も無く彼は燃え尽きた。
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