第2話、ハルの『P』についての冒険2
○翌朝、宿屋・ハルの部屋
ハル「ふぁ(……昨日はサイズがわからなかったから結局買えなかったな)」
ハル「んー(サイズか……服ならとにかくパンツのサイズなんて直接聞くわけには)」
コンコン
召使「ハルさま御召し物をお届けにきました」
ハル「はーい」
ガチャ
召使「こちらです」
召使は洗濯した着替えをハルに渡す。
ハル「おっとと、いつもありがとう」ニコ
召使「いえ、お気遣いなく」ニコ
○
バタン
ハル「洗濯ぐらい自分でできたらいいんだけど……ここ(王都)じゃ仕方ないよね」
ハルは着替えを畳んでいく。
パタパタ
ハル「あれ?、これユウのだ、まざっちゃったかな?」
ユウの着替えがまざっている。
ハル「……コレ!?」ドキッ
ハルはユウのパンツを見つけた。
○ユウの部屋
ユウ「っと、はいった」
ユウは着替え中である。
ユウ「またキツクなってる……太ったのかな、いやねぇ」
ユウはブラをつけようとするが。
ユウ「……やっぱりこっちも届かないなぁ」ウーン
あと少しというところで手で回らずにホックかかけれない。
ユウ「どうしよう」
トントン
「ユウー、起きてる?」
ユウ「パパ?、丁度よかった」
ガチャ
ハル「これ着替えが混じって――うわぁ!?、ゴメン」カアア
バタバタ
下着姿のユウを見て慌てて出ようとするハル。
ユウ「まってまって、ちょっと手伝ってよ」
ハル「てつだう!?」ドキドキ
ユウ「後ろ留めてくれない?、届かなくて」
ユウは踵を返してブラのホックを見せる。
ハル「これ!?」
ユウ「うん……ちょっとキツクなっちゃってて」
ハル「わ、わかった」カアア
ハルはユウのブラのホックを留めた。
ユウ「ありがとパパ」
シャツを着るユウを見ないようにしてハルは尋ねる。
ハル「いつも誰かに留めてもらってるの?」ドキドキ
ユウ「うーん?、最近サイズが合わなくなっちゃって……少し前に買ったばかりなのに」
ハル「そ、そう育ちざかりだしね、新しいの買わないとね」ドキドキ
ユウ「……そうね、パパ今日は買い物行こうか、一緒に?」
ハル「え?、一緒に?」
○ランジェリーショップ
ハル「うぅ……(二日続けてこの店くるなんて)」カアア
店員にサイズを測ってもらったユウは商品を物色している。
ユウ「あのサイズだとこの辺りか、うーん、どっちがいいかなパ……ハル」
ハル「え!、僕に聞くの!?、ユウの好きに決めなよ」カアアア
ユウ「迷ってるから聞いてるのよ、どっちがいいかなこの細い方?、それとも薄いやつ?、ん?」
ハル「こ、こんなの着るの!?」アタフタ
ユウ「フフ、ゴメンゴメンこんなの履かないって、でもどうしてここまで一緒に来たの?、表で待ってるかとおもったのに」
ハル「それは……その」
ユウ「誕生日ね、プレゼントに何か買ってくれるつもりなんでしょう」
ハル「べつにプレゼントはまだ早いよ、来週なんだし」ドキドキ
ユウ「あらそう?、(パパ分かりやすい)」フフフ
ハル「もう……それとは別に買ってあげるから今日は好きなの選んだら」
ユウ「本当?、でもこれでいいのよ、お店の再建だってあるんだし無駄遣い出来ないでしょ」
ハル「そうだけど……」
ユウ「とりあえず選んでくるわ」
ハル「うーん(ユウの言う通りだし今回の買い物をプレゼントに……、ダメ!、やっぱりちゃんとしたプレゼントを誕生日にあげたい、けどなぁ)……」
ユウ「コレとコレと……うわぁコレ素敵」
ユウは展示されている白いフリルの付いたパンツを見つけた。
ハル「アレがいいの?」
ユウ「え?、ううん素敵だなって思っただけ、アレは私には似合わないわ可愛すぎるし高いわ」
ハル「高いっていったって下着でしょ、えっと……えぇ!?」
ハルは値札を見て驚く。
ユウ「コレはウェディング用のアンダーよ、買わなくていいの……あとはコレでいいから」
ハル「そう?、そっか……うん」
○大通り
ハルは悩みながら歩く。
ハル「……(ユウは絶対アレを欲しがってた、けど高すぎるなぁ、でもユウが欲しがるのってめったにないし、かといって無理に買ってもユウは喜ばないなぁ……今の状況だと……」
ユウ「……(もう、いらないって言ったのにアレのこと気にしてるわね、気分を返させて忘れさせないと)」
テクテク
ユウ「ねぇ、そういえばダンの入院してるトコ、ここから近いよねお見舞いにいこっか」
ハル「うん?、ダンくん? そうだね行こうか」
○王都中央教会付属病院、ダンの個室
ガチャ
ユウ「具合はどうダン?」
ハル「お見舞いにきたよー」
ユウの幼馴染、準騎士のダンは前回の負傷により入院を余儀なくされていた。
ダン「ユウ、ハルさんも来てくれたんだ」
ダンは体を曲げれないように固定されているため寝たままである。
ハル「動けないと退屈でしょう?、大丈夫?」
ダン「確かに退屈です、手は動かせるんですけど」
ハル「そう、元気そうでよかった、今度本か何かもってくるよ」
ダン「ありがとうございます」
ユウ「で、具合はどうなの?、手術は終わってるでしょ」
ダン「ああ、終わった、けどハルさんが言った通りに肋骨もいくつか折れてたみたいで、治るのに時間がかかるって」
ハル「内臓までやられなくてよかったよ、本当に運がよかったんだよ」
ダン「心配させてスイマセン、ハルさん」
ユウ「ナナやショーコも心配してたけど、見舞いには来た?」
ダン「いや、まだ来てないけど……ナナは無理だろう城を抜け出てこないと来れないし」
バーン
ナナ「それくらいお茶の子サイサイじゃ」
ナナが現れた。
ダン「ナナ!?、どうやってここに?」
ショーコ「ダン君げんきー?」
ハル「ショーコちゃんも」
ユウ「ショーコが案内したのね?、いいの?、フィメナさんが困ってるわよ」
ナナ「心配ない、フィメナもそのうちに……」
ダダダダ
フィメナ「ぜーぜー、ナナーシャ様~また勝手に~」
ナナ「ほら来たのじゃ」
フィメナ「お見舞いなら私からワンス様に相談して許可をとれますのに勝手に抜け出て……」ガミガミ
ナナ「それが面倒なのじゃ、まぁもう来てしまったのじゃからフィメナも見舞いをするのじゃ」
フィメナ「まぁ、そうですね」
ダン「その……、なんかスミマセン」
???「誰だ? 病院でダッシュしてたのは」
フィメナ「な゛!?」
ダン「父上」
ダンの父でもあるトーゴがあらわれた。
○
トーゴ「さてダン、具合はどうだ?」
ダン「手術は終わりました、肋骨が折れてるのでしばらくかかります」
トーゴ「そうか……まぁ、よくやったな、ナナをかばったんだろう」
ダン「はい」
トーゴ「そうかそうか……よくやったな。うん」
間
ショーコ「ぎこちないわねぇ」ボソボソ
ユウ「昔からこうよ」ボソボソ
ハル「トーゴは近衛兵やってた頃は家に居なかったから」ボソボソ
ナナ「わらわのせいかのう」シュン
フィメナ「そんなことはありませんよナナーシャ様」
ナナ「そうじゃ忘れておった、お見舞いを持ってきたのじゃ」
ナナは怪しい瓶を取り出した。
ショーコ「何それ?」
ナナ「王宮魔術師の連中が隠してた秘薬じゃ、コレを飲めば元気一発じゃ」
フィメナ「いつの間にそんなものを」
ポン
ナナがふたを開けるとえもしれぬ臭いが漂う。
ハル「うわ臭い」
ユウ「ちょっとそれ大丈夫?」
ナナ「もちろんじゃ、ホレぐいっと」
ナナは瓶をトーゴに握らせた。
トーゴ「……(この臭いは)」
ショーコ「……(たまに親父が飲んでるわね)」
ダン「はい(こ……これを飲むのか)」
グイ
ダン「ぐ……ッホ、ウググ」ゴクンゴクン
ユウ「うっわ」
ハル「……(きつそう)」
フィメナ「……(すまないダン君)」
ダン「ケホケホ、かっらいですよこれ」
ナナ「良薬は口に苦しじゃ、耐えるのじゃ」
ダン「はい……すいません水を下さい……」
ショーコ「はいコレを……うわっと」
ショーコは何かにつまづいてしまい水差しが宙を舞う。
ナナ「あ」
ゴン
ダン「あが!?」
バシャアア
水差しがダンの頭に落下して辺りを水浸しにした。
○廊下
看護師「見舞いに来て怪我を増やさないでください、もう!」
バタン
トーゴ「着替えとシーツの交換かしばらくかかるな」
ショーコ「ねぇ売店でもいこっか」
ナナ「ほう、なんぞあるかのう」
ユウ「私もいくわ、パパ何かいる?」
ハル「ううん、いらないよ」
ユウ「はーい」
ユウ達は売店に向かった。
○
フィメナ「しかしこのままだとダン君は次の調査は無理そうだな」
トーゴ「まぁ、そうだな」
ハル「ねぇフィメナさん、女の人ってどんなものプレゼントされると嬉しい?」
フィメナ「プレゼントか?、私か?」
トーゴ「勘違いするなって、ユウが来週誕生日なんだよ」
フィメナ「勘違いなんてするか!、まぁそうだな……心のこもった手作りの品とかかな」
トーゴ「ふっるいし重いよそれは……今時そんなの」
フィメナ「うるさいなぁ! お前だって……」
ガチャ
看護師「お静かに! どこだと思ってるんですか」
バタン
フィメナ「すいません……」
トーゴ「……あーあ、しかられたー」
フィメナ「貴様はぁ……」
ハル「落ち着いて今言われたばかりだよ……もうトーゴもそんな言い方しないの」
トーゴ「へーい」
フィメナ「何度もすまない、それにしてもユウ君は新春祭が誕生日か」
ハル「うん一応ね、本当はわからないけどオババが決めたの、おめでたい日にしようって」
トーゴ「そういえばそうだったな」
ガチャ
看護師「終わりましたよ、くれぐれもお静かにお願いします」
トーゴ「ユウ達はまだか」
ハル「先に入っていようよ」
○ダンの個室
ガチャ
ハル「ダン君大丈夫?」
ダン「はい……あのハルさん、お願いがあります」
ハル「何?」
ダン「あのユウの誕生日なんですが今回はこの有様なので行けません、すいません」
ハル「そんなの気にしなくてもいいよ」
ダン「代わりにプレゼントを渡して貰えませんか、そこの引き出しに引換券があります」
フィメナ「……(前の調査以前から用意してたのかこの子は)」
トーゴ「……(このマメさは誰に似たんだろうな)」
ハル「これだね……ぬいぐるみかな? もうお店には届いてるの?」
ダン「はい、店で受け取って当日に渡してください……、かさばるものでお手数ですが」
ハル「これぐらいいいよ、いつもありがとうね」
ガヤガヤ
トーゴ「ユウたちが戻ってきたぞ」
ダン「ハルさん、頼みますね」
ハル「うん」
ガチャ
ショーコ「あ、終わってる」
ナナ「ただいまなのじゃ、ここの売店はすごいのう色々あったのじゃ」
ユウ「はいパパお土産、ダンも」
○数十分後
ユウ達はすっかりおしゃべりに夢中になっている。
トーゴ「よくもまぁ、長々と喋ることがあるもんだな」
ハル「本当だね」
ダン「あのハルさん、すいません」ボソボソ
ハル「どうしたの?」
ダン「その……、もよおして来たので看護師を、それとユウ達を……」
ハル「ああ、そうだね、丁度いいしそろそろ帰るよ」
ユウ「どうしたのパパ?」
ハル「そろそろ戻ろうか、ダンくんも疲れたようだし」
ユウ「あらそう」
ショーコ「そうね、あんまり長居してもアレだし」
フィメナ「ナナーシャ様も戻りますよ」
ナナ「仕方ないの、早く良くなるのじゃぞ」
ダン「はい」
トーゴ「その……明後日までは王都にいるし、また来るから、そのなんだ……必要な物があれば言えよ」
ダン「はい、父上」
○廊下
ハル「あ、ユウはトーゴと先にいってて看護師さんに挨拶しておくから」
トーゴ「わかった頼む」
ショーコ「ハルさんは気が利くわね」
ユウ「そりゃパパですもの」
トーゴ「なんだそれ」
○
ハル「あ、看護師さん」
看護師「はい、どうしました」
ハル「あのダンくんが、その……ちょっとトイレって」
看護師「わかりました直ぐ行きます」
タタタ、バタン
看護師はシビンをもって部屋に入っていった。
ハル「……(あの年頃でシビンは恥ずかしいだろうな)」
エルフの聴力では扉越しの会話が聞こえてくる。
「はい下げますよ」、「すいません」
ハル「……(さて戻ろ)」
「なに大きくしてるんですか」「す、すいません何か急に」
ハル「……」
「まったく入れずらいでしょうが」「ちょっと!?、そんな無理やり」
ハル「……」
バリ―ン
「あ」「ギャアアアア」
ハルは耳を塞いで足早に立ち去った。
○更に翌日
ハル「……(ようし、今日こそ)」
ユウ「パパ、どこ行くの?」
ハル「え!?、ちょっとそこまでね」
ユウ「私も行くわ」
ハル「ダメ、ユウは待ってて、勉強もあるでしょ」
ユウ「ふーん」
ハル「……(諦めてくれるかな)」ドキドキ
ユウ「プレゼント……」ボソ
ハル「!?」ドキッ
ユウ「そっか……」
ハル「うー(バレてるし~)」カアア
ユウ「パパ……、私は昨日買ってもらった分でいいのよ、本当に」
ハル「そうだけど……その……、ダンくんに頼まれた分を取りにいくんだよ」
ユウ「あら……(ウソじゃ……ないわね) だったらいいけど」
ハル「じゃあ行ってくるね、見に来ちゃダメだよ」
ユウ「はーい」
バタン
○大通り
テクテク
ハル「……(確かにパンツは買ってあげたけど、あれでいいのかな)」
テクテク
ハル「……(でもやっぱりちゃんとプレゼントしたいなぁ、でも一人であのお店は)」
テクテク
ハル「……(とりあえずダンくんのプレゼントを受け取りにいかないと)」
○ファンシーショップ
店員「こちらですどうぞ」
ハル「ありがとう」
ハルは大きな包みを受け取る。
店員「こちらで以上ですか?」
ハル「えっと……(この際、何かプレゼントになるような物ないかな)」
ハルは棚にあるソレを見つけた。
ハル「あ」
――パンツよ
――これ素敵ね
――手作りの品とか
ハル「コレ! これ下さい」
○新春祭当日、王都の宿屋
ユウの誕生日会が行われている。
ショーコ「おめでとう、はいコレ」
ショーコがプレゼントを渡す。
ユウ「ありがと、こんなに盛大にされたわなんだか恥ずかしいわ」フフフ
ショーコ「ま、新春祭も兼ねてるからパーッとね」
ナナ「わらわからもおめでとうなのじゃ」
ユウ「ありがとう、これはネコかしら?」
ユウは渡された片手を上げた猫の置物を眺める。
ナナ「東洋のラッキーアイテムなのじゃ、ご利益があるぞよ」
ユウ「そうなんだ、でも当たり前のように来てるけど……、いいの?、お城は?」
ナナ「どうせ三日間は祭りじゃ、一日ぐらい大丈夫じゃ」
ユウ「そういうものなの?」
フィメナ「ダメですよ、プレゼントを渡しにきただけでしょ、ナナーシャ様」
ナナ「もー、フィメナも今日ぐらいハメを外したらどうじゃ」
フィメナ「この後の行事くらい真面目にやってくださいよ」
ナナ「むぅ~」
ユウ「いいのよ、来てくれただけで嬉しいわ」
ナナ「そうか、ならよかったのじゃ」にぱー
ユウ「ふふ」
フィメナ「いつもすまないな……、あと私からも、官製品ですまないが」
フィメナは王宮騎士の剣を渡した。
ユウ「これが王宮の……、ありがとう、使いやすそうね」
トーゴ「やれやれ年頃のコにそんなの贈るなよ」
フィメナ「トーゴ! 貴様また来てたのか」
トーゴ「まぁな、ダンの事もあるからな、ほらユウ」
トーゴは小奇麗な小箱を渡した。
ユウ「ありがと、でもコレ……髪留め?」
トーゴ「あぁ、ユウはロングにしても似合うと思うぞ」
ユウ「それはトーゴの好みでしょ、まったく、一応もらっておくわ」
トーゴ「あとダンからもあるんだ、だよなハル」
ハル「うん、はいコレダンくんから」
ハルは大きな包みを渡した。
ユウ「まったくあのバカは律儀なんだから、それに何よコレ」
プレゼントはウサギのぬいぐるみだった。
ユウ「もう17だってのに、ホント……センスないわねいつも」フフフ
ハル「僕からも、はい」
ハルもラッピングした紙袋を渡す。
ユウ「パパ……今年はいいって言ったのに、ありがとう」
ハル「えへへ、でも気に入ってくれるかな、自分で作ったから……」
ガサガサ
ユウ「あら、これは手作りの……マフラー?、じゃないわね」
ユウはハルのプレゼントを広げた。
トーゴ「うお、マジか」
フィメナ「ハル君が編んだのか!?」
ショーコ「あらー、そうなっちゃった」
ユウ「これって……」
ナナ「ほう、キレイな毛糸のパンツじゃのう」
ユウは純白の毛糸のパンツを手に入れた。
ハル「や、やっぱりヘンだったかな」
ユウ「そんなこと無いわ、ありがとうパパ」フフフ
ハル「ホント!?、よかった」ニコニコ
ショーコ「でもこれすごいわね、フリルみたいなのもついてる……、それに結構エロイ」
ハル「え、エロイってそれはその、お店のを真似てつくったから、その」アタフタ
ユウ「わかってるわパパ、ショーコもヘンな言い方しないの」
ナナ「いいのう、わしもそういうの欲しいのう、ハルわらわには無いのか?」
フィメナ「ナナーシャ様、そんなワガママいってもハル君が困るだけで……」
ハル「ああ、それなら練習につくったのがあるけど欲しい?、ちょっとサイズが小さくなっちゃったんだ」
ユウ「え!?」
ショーコ「ちょっと!」
ハルは一回り小さい毛糸のパンツを渡すとナナは服の上からそれを履いてみせた。
スパーン
ナナ「うむ、ぴったりじゃ、ありがとうハル、ユウもこれでお揃いじゃな」ニコニコ
ユウ「……」
トーゴ「うわちゃー」
フィメナ「その……、なんだ……、本当にすまない」
ハル「ん?、そうだ余った糸でみんなにもマフラー作ったからよかったら……」
ユウ「もうっ、パパのバカっ!!」
ハル「ええー!?」
トーゴ「わかってないなハルは……」
ショーコ「ちゃんちゃん」
○後日
ハル「うぅ……やっぱりパンツがいけなかったかな」ぐすぐす
トーゴ「……いやお前、それ以前の問題だぞ」
○
ショーコ「あーらら、でもそれどうするの履くの?」
ユウ「当たり前じゃない、パパがくれたのよ」
ショーコ「でも毛パンになるなんてアタシも想像してなかったわ~」
ユウ「あらだったら何になる予定だったの?」
ショーコ「そりゃあエロエロのウッヒッヒなパンツにって……、ちょっとまって、何その手は」
ユウ「そりゃあ、誰かがパパに何か言わないとこうはならなでしょう?、でしょショーコ?」
ショーコ「えーと、そりゃ相談には乗ったけど決めたのはハルさんだし」
ユウ「召使さんか誰かに尾行させてたでしょ」
ショーコ「えっとその……はい、痛くしないでね」
ガッ
ユウのアイアンクローがショーコの頭を締め上げる。
「ギャアアアア」
【第2話、ハルの『P』についての冒険 終了】
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