2章

登場人物紹介②

 ハァイ。あたしはホワイトドラゴン、気軽にホワイティって呼んでねん。

『エルフは私のパパ』はどこから呼んでもだいたいワカルお話よん。各話タイトルのインスピレーションから、読みたい話を読めばいいの気楽にね。

 まー、2章からは各話長めだけどフィーリングでよろしく~。 でも一応、最低限知っておいた方がより楽しめる基礎知識てのは何にでもあるでしょ。メタ空間からあたしがそれを紹介するわ。あたしは実際、創世時代から見てるから……、ちょっとレディの歳は聞かないの。


〇ハル

 ハーフエルフの少年(61歳)

 見た目は10歳程のハールエルフ、山で瀕死の母親から人間の娘を託され、パパになる。薬草と魔法に詳しい他、家事全般をこなせる。使用魔法は治療魔法、風・水の流体操作系の魔法を得意とするが直接的な攻撃魔法はトラウマにより使えない。


〇ユウ

 人間の娘(16→17歳)

 ハルに育てられた人間の娘。高身長美形で男女問わずモテるがファザコン。剣術、治療・攻撃魔法両方を使え希少な雷魔法も使用可能。ハル以外のエルフを探すためにナナ王女の魔王調査隊に参加、実はそれ以外は魔王も含め関心が低かったりする。


〇ショーコ・トルマン

 商人の子で娘の友人(16歳)

 剣術、魔法も苦手だが交渉と情報収集が得意なメガネっ子。好きな言葉は玉の輿、欲望に素直な子。基本戦闘時は観客だけど意外なところで活躍する……かも。


〇ダン・トーゴ

 ユウの幼馴染(16歳)

 ナナスタシア杯、男性の部準優勝によりナナ王女から準騎士及びお付きの護衛に抜擢。生真面目な性格で剣術のみを使う。大柄で味方をかばうことが多く負傷が絶えないイケメンゴリラ。


〇ナナスタシア王女

 古王国の第七王女(15歳)

 通称ナナまたはナナーシャ。頭脳明晰、反射神経抜群の天才だがワガママかつ行動派。歴史・勇者伝説好きゆえの正義感からついに二代目勇者を勝手に襲名して魔王探索の旅に出る。

 小柄な体格でスタミナは無いが、非常に身軽で魔法すら回避可能、さらに幾度もの城からの脱走経験により、開錠、隠密、偵察、変装などが得意で短剣を用いた戦闘も可能。魔法は使わないが歴史の知識が豊富で古文書の解読も問題なく行える。


〇フィメナ・ルイート

 女騎士(37歳)

 ナナスタシア王女お付きの護衛。もとい、脱走したナナ王女を城へ連れ戻す任務をしており常にナナ王女に振り回されている。そのため苦労が多いが根気よくナナ王女に付き添って(連れ帰って)いるため、城内、ナナ王女からの信頼は厚い。

 剣術と武術を扱えるがそのためふとした弾みに拳が出てしまう。気になる同僚がいるのだが素直になれないため苦労を重ねている。


〇ホワイティ

 ホワイトドラゴン(?歳)

 地下深くで休眠していたホワイトドラゴンのオス。ショーコとナナ王女との相談の結果『勇者を導くドラゴン』という設定を持ち、ナナ王女のペットとして城の倉庫で寝ている事が多い。 美白マニアであり、シミの原因となる紫外線を嫌うため外出するには条件が必要となる。


〇メドクゥリサ・トーゴ

 ハルの幼馴染で兄貴分、通称トーゴ(36歳) 

 地方警備兵分隊長でダンの父親。剣の達人でイケメン、そして女性には基本優しいため大変モテるが何かと災難に見舞われる。元近衛兵でナナ王女の幼少時の護衛をしていたがどちらかというと一緒に脱走して遊んでいたタイプ。「基本無責任だが変な所で義理堅い」とは同期のフィメナの評。


〇ルソル・ジャーガー

 女兵士(26歳)

 地方警備隊分隊の紅一点。気は優しくて力持ち、無類の甘党にて大食漢。のん気な性格ゆえにドジの多いドジっ子ポニーテール。

 母子家庭の育ち故、父親というものへの憧れがある。そのため隊長のトーゴに事あるごとに甘味を奢らさせている。本人はアプローチのつもりなのだが…… 効果はいまいちである。

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