1-21

 オレたちが一組に負けた次の日の校内新聞は、教室には貼られなかった。

 廊下に貼られているのをチラ見した感じだと、大体予想通り。オレたちが一組にボコボコにされた内容のようだった。

「……………………」

 オレは慣れない負荷に疲れてきた目頭をぐいぐい揉む。

「げっ、もうこんな時間かよ」

 教室の外は既に真っ暗になっていた。おかしいな、さっき放課後になったばっかりだったはずなんだが。

 オレはパソコンをシャットダウンして立ち上がり、凝り固まった体を伸ばした。液晶の見過ぎで目がいてえ。

 オレたちは一組とのクラス間戦争に負け、わずかなポイントを奪われるのと引き換えに長い修理期間を手に入れた。


『余計なおせっかいだったかな』

 フォルクスブレイドとシールドドローンの攻撃をオレが捌く最中、《クラウン》のパイロットはそんなことを言ってきた。こりゃ個別回線か?

 オレが無言を返事にしたにもかかわらず、相手は話し続ける。

『ロボとの戦いがしたかったというのは本当だよ。けれど、せっかくボスを打倒したというのに整備ができないままクラス間戦争でポイントを奪われるのはどうかと思ったから、こうしてクラス間戦争を仕掛けてみたのだけれどね。もうここまで機体を稼働させているとは、聞いていた通り本当に整備力が高いね』

 賞賛の言葉も、追い詰められているオレには全く響かなかった。

 そう、つまりはそういうことだった。

 ボスとの戦闘で機体を大きく消耗したオレたちが、不完全な状態で他のクラスにポイントが奪われることのないよう、一組はオレたちを呼びつけた。一組とオレたちならば奪われるポイントは屁みたいなもんだ。ついでに、二二五を叩くことで三◯一組以降のクラスを敵視する貴族組のクラスを牽制して。

 だからこそ、その空気を感じ取ったオレはいたずらに修理直後の機体を消耗しないように一騎討ちを挑んだ。

 あわよくば勝ちを拾うつもりだったが、結果はこのざまだ。機体は倒れ、《ツワモノ》のメインカメラはフォルクスブレイドの切っ先を向ける《クラウン》を見上げている。

 いつもそうしているように《クラウン》の動きを読むことは、できた。だが、普通のロボが動作をする一秒前に読めるのに対して、《クラウン》はコンマ一秒後には動いてくる。そのスピードについていけず、オレは防戦一方になった。

『見事だった。強いな、キミは』

「サーベルしか使われないでそんなこと言われてもな」

 閉じていたはずの口からそんな言葉がもれた。

 結局、《クラウン》が使ったのは腕部にマウントされたフォルクスブレイドとシールドドローンの打撃、すなわち近接格闘装備のみで、シールドドローンの裏のフォルクスガトリングガンはおろか、手に握るフォルクスショートピストルすら使ってこなかった。

『はははっ』

 すると、楽しそうな笑い声がオレの耳に届く。

「んだよ」

『射撃装備を使ったら、キミは捨て身で突っ込んできただろう?』

「……………………」

 図星だった。

 近接装備に比べてダメージの低い飛び道具を使ってくるようなら、多少のダメージを覚悟してでもオレは懐に飛び込むつもりだった。

《クラウン》の射撃装備は弾幕を張ること重点を置いていて、一点に集中した時の火力はそこまでない。正直そこにしか活路はなかったんだが、見抜かれていた。それは機体性能の差を見せつけられたこと以上に衝撃だった。

『とても楽しめたよ、ありがとう』

 フォルクス粒子の束が《ツワモノ》の胸に突き立ち、強制帰還の入った機体がクラスの格納庫まで転移する。


「………………クソ!」




「こりゃしばらく忘れられそうにねえなあ」

 そろそろ帰ろうと階段を降りたオレは足を止めた。

「……ん?」

 物音がする。

 金属のぶつかり合う音が。

「格納庫の方か?」

 もうかなり遅い時間だが、まだ誰か残ってるのか? 一応確認をしようと、オレはそちらの方に足を向ける。

 やはり誰か残っているようで、格納庫からは音と光が漏れてきていた。

 そしてオレは格納庫の入り口、格納庫の方からは死角になる場所に座る金髪ゴスロリと竜人を見て、呆れ混じりの声をかけた。

「こんなとこで何してるんだよ、シェーレ、タツキ」

「しょうがないでしょう」

「しょうがないなー」

 シェーレは格納庫の方を指差す。オレは中を覗いてみた。

「……………………」

 そこには《ツワモノ》の濃緑の装甲の前に座る、小さな背中があった。

「……………………」

「すごい集中力でね、もう終わりそうよ。あとは私がセンサー類を換えて調整すれば終わり」

「……………………」

 その小さな背中は時折肩を震わせ、顔をぬぐっているように見えた。

「止めロよ」

 オレは覚えず声を荒げてしまった。シェーレは苦虫を噛み潰したような顔になる。

「止めたわよ、止めたに決まってるじゃない」

「ああ見えて頑固だからなあ」

 それもそうかと、オレは少し落ち着く。

「帰らねえのか」

「帰れるわけないじゃない」

「あんなの見ちゃったらなあ」

「………………お前らもか?」

 オレは奥の壁に目を向けた。

「まあなー」

「右に同じだヨ」

「以下同文でしょ」

 五六四のクラスメイトたちが壁に背中を預けていた。

「そんだったらオレを呼べよな。引きずってでも帰らせてたぜ」

「いやお前、すんげえ顔でパソコン睨んでんだもんよ」

「うんうん。、あれは声かけられないでしょ」

「………………命の危険を感じた」

「え? いや、そんなことないよな?」

 オレはクラス一温厚な人間だぞ?

「おいお前らなんだその、「あーこいつ馬鹿だわ」みたいな目は」

「さーなー」

「自分の胸に聞いてみろっしょ」

 オレは自分の胸に聞いたみた。胸はキミが悪いよとテノールで返してきた。そんな。

「それでトオル」

「あ?」

「何かいい対策は思いついた?」

「あ?」

「《クラウン》の動画、見ていたんでしょう?」

「………………」

 オレはクラスメイト全員の視線を浴びて、斜め上に視線を逃した。

 自分たちの力の誇示や技術の開示などのために、活動内容を動画に撮ってサイトにアップしているクラスがある。一組もその中の一つだ。

 一組は学校に生徒を集める広告としての役割もあってか、かなりの量の動画がアップされていて、オレは放課後になるや否やずっとそれをチェックしていた。

「で、作戦は?」

「シールドドローン一枚につき二機で足止め、んで本体をオレとタツキで叩く」

「それ、他のクラスが考えて挑まないと思う?」

「思わねえ」

 こんなもん作戦なんてご立派なもんじゃない。

「あとは、そうだな、シールドドローンを破壊するか抑えた後に超遠距離から狙撃」

「あの反応速度だとかわしてきそうなものだけれどね。それに、《スローネ》はどうするの?」

「だよなー」

 そして最も恐ろしいのは、動画の中で一度も一組の機体は本気を出していなかったということだ。

 動画はかなり見たが、二機は一度もエヴェイユシステムを使わなかった。

 曰く、オレたちが見た《クラウン》と《スローネ》の姿は、枷を嵌められた姿なのだという。

 エヴェイユシステムは二機に搭載されたシステムで、装甲の下に隠されている出力回路を開放し、機体の出力を大幅に向上させるとされる。

あまりにも大量のフォルクス粒子を消費するため約七分という厳しい時間制限を伴うが、フォルクス粒子の飽和現象によって通常ではありえない動作をしたとされ、その様子は断片的に伝わっている。

 曰く、瞬間移動した。

 曰く、自機の重量の百倍はあろうかという戦艦を持ち上げた。

 曰く、はじまりのに搭載された、星すら砕く決戦兵器、《覇道砲》を受け止め、無傷で帰還した。

 そんな凄まじい切り札を持っていることがわかれば、わかったのはどうすれば勝てるかではなく、どうして勝てないかという事実だけだ。

 エヴェイユシステムの存在自体は知っていたが、オレはちょっと速くなるんだろ? くらいの認識だったので、かなり衝撃的だった。

「今は考えても仕方ないわ。心が腐るだけよ」

「わかったよ」

「なら、あの子を止めてきて頂戴。あなたの言うことしか今は聞かないわ」

「そうかあ?」

 オレは力に任せて引きずるつもりでいたんだが。あれはもう誰の言うことも聞かないだろ。

「いいから、つべこべ言わずに行きなさい」

「へいへい」

 クラスメイトに送り出されて、オレは格納庫の中へと歩を進めた。

《ツワモノ》を修理する小さな背中は、時折手を止めて顔を拭う。鼻をすするような音も聞こえた。

 その姿が大きくなるにつれ、オレの内側に自分自身に対する怒りがこみ上げてきた。

「ユイ」

 オレが声をかけると、ユイはビクッと肩を動かし、慌てた様子で顔を拭ってこっちを向く。

「び、びっくりしたー。気配殺さないでよトオル」

「いや、普通に歩いてたつもりなんだけどな」

 オレはふつーに歩いて近づいて、ふつーに話しかけただけで驚かれることがよくある。あれ、結構本人ショックなんだぜ。

「ユイが集中しすぎなんだろ。こんなに急いで直すことねえのによ」

「だ、だって、《ツワモノ》に、トオルの機体にこんなみっともない格好させてられないよ。あんな……」

 とりあえずオレは両手でユイの頭をガシガシ搔き回す。

「うわっ、なにするのさトオル!」

「あれに勝てないのをユイが悔しがる必要も、恥に思う必要もねえ。無理して体ぶっ壊してもしょうがねえだろ」

「やめてって!」

 ユイがジタバタするのでオレは手を止め、ユイの頬を両サイドから手で押さえてオレの方を向かせる。その目は泣き腫らして真っ赤になっていた。

「泣くなよ」

「な、泣いてない! 花粉症だもん!」

「そうかい」

「ト、トオルこそ!」

 オレの手から脱出したユイが指差してくる。こら人を指さすな。

「トオルこそその手は何さ!」

「あ?」

 オレはユイが指す、包帯の巻かれた右手を見た。

「ぶつけたんだよ」

「嘘つけ。ちょっとぶつけたくらいでトオルがそんな怪我するもんか。トオルの頑丈さは知ってるもん、いつも殴ってるからね」

「そういう確認方法はやめてもらってもいいですかねユイさん」

「その手の傷は、そうだね、なにか硬いものを思い切り殴ったのかな?」

「……………………」

 やっべ。

 オレは目をそらした。探偵に追い込まれる犯人ってこんな気持ちなんだろうか。

「奇遇にも、ボクはシクの操縦席で殴られたみたいに変形していた部分を見つけたんだ」

「……………………」

「悔しくて殴ったんでしょ、操縦桿」

「うげー」

 バレてるよ。

 確かにオレは《クラウン》に強制帰還させられた後、思いっきり操縦桿を殴っちまった。操縦桿はひん曲がった。手は結構腫れた。鬼の血ですぐに治るかと思ったんだが、意外と治らなかった。

「交換はしておいたから、もうしないようにね」

「はい」

 神妙に頷くしかなかった。

「機体は壊れても直せるけど、身体は元には戻らないんだからね」

「はい。なら殴るのをやめてください」

「何か言った?」

「いえ」

 重い部品なんかも扱い、怪我と常に隣り合わせの整備でよく言われることだ。安全第一。しかし安全無視のハイスピード整備をしていたユイに言われたくはない気もする。

「でも、トオルもシクも手を痛めるなんて、やっぱりパイロットと機体って似るのかな」

 ユイが交換済みの《ツワモノ》の左手を見上げる。

「悪かったな、無理な使い方して」

 ロボの手は人の手を同じく様々な精密作業を行うために、繊細なパーツが多く使われている。そんな箇所で格闘戦闘をすりゃあいかれるのは当然の理だ。

 そういうことをしても無傷なのはそれこそ一握りの、伊達じゃないロボだけだろう。

「いいんだ、今回は。あの時は本当に格好良かったし」

「もう少しいところ見せたかったんだけどな」

「ご、ごめんトオル。ボクがもっと、むが」

 オレはそれ以上言わせないようにユイの口を手で覆った。

「勘違いするなよユイ、あれは純粋にオレの力不足だ。ユイは完璧な整備をしてくれてる」

 むがむが言ってるユイは疑わしげにオレを見上げてくる。

「悪い、すぐには勝てねえ。でも、いつか勝つ」

 ユイのあんな姿は二度と見てたまるか。オレは誰にでもなく誓った。

 手を離すと、ユイは笑った。はっきり言ってものすごく魅力的だった。

「……わかった。もう負けないでね、トオル」

「おう。そういやよ、ユイ」

「なに?」

「ユイはどうして整備が好きなんだ?」

「え、えええええっ⁈」

 ユイが急に顔を赤くしてあとずさる。

 なんだ、オレなんか変なこと聞いちまったか?

「あれだ、答えたくないんなら別に……」

「う、ううん、そういうわけじゃないんだけど、きゅ、急にどうしたのさ」

「いつも頑張ってるからよ」

 ユイはスキルだけじゃなく熱意を持って整備にあたっている。

 そういう奴ってのは中学の時から名前を聞いたりするもんだが、オレはブシンに来るまでユイの名前を聞いたことはなかった。

「それは、その」

 ユイは口に手を当て、小さな声を出す。

「昔はボク、あんまり整備が好きじゃなかったんだ。ロボの操縦よりもましかなってだけだったから」

「ふーん」

「でもね、中二の終わりの頃だったかな、凄い動きをするパイロットの試合を見たんだ。本当に格好良くて。けど、決勝戦でト、その人の機体がついていけなくて負けちゃったんだ。その時、ボクが頑張ればあの人を勝たせてあげることができるかもしれない、あんな悔しそうな顔させなくていいかもしれないって思ったんだ」

 その話ならオレも聞いたことがあった。

 今日動画を漁っている最中に知ったことだが、一組の二人は中学時代、その操縦についてこられる機体がなかったという話。

「だ、だからびっくりしたんだ……まさか………………同じ………………」

 確かにあんな風に戦ったら驚くよな。

 あれ? でもそうすると、オレはユイの憧れの相手を倒そうとしている、のか?

「オレ、一組に勝っていいのか?」

「? 当たり前でしょ?」

「そうか」

 そういうもんなのか。

「よし、それじゃあ――――――」

「話は終わったかしら」


「「どわっ⁈」」


 オレはユイと一緒に叫ぶ羽目になった。

 宙に浮いたシェーレが上から、逆さまにオレたちの視界に入ってきた。

「おまっ、バッ、びっくりしたあ。忍び寄ってくんなよ! しかも上からすう〜って!」

 心臓パンクするかと思ったわ。

「あら、普通に歩いていたつもりなんだけれど」

「歩いてたんなら普通の人間は逆さまにならねえよ!」

 てか歩いてねーだろ!

 ったく……。と、そこでオレは目線を少し上げ、息ができなくなった。

「シェ、シェーレ」

「どうしたのユイ」

「スカート……」

「え?」

 シェーレは上、自分のスカートの方を見る。

 そりゃあ逆さまになってるんだから、スカートは重力に従っているわけで。

 スカートはスカートとしての用を足していないわけで。

 本来スカートの下にいなければいけないものが、表に出てきてしまっているわけで。

 黒だったわけで。

「……………………」

 オレは自分の無実を主張するために両手で目を覆った。

 シェーレが、ゴミを見る目を向けてきたような気がした。

「トオル」

 氷みたいに冷たい声だった。

「わたくしはなにもみておりません」

 一応、無駄な抵抗をしてみる。

 かつん、とシェーレが床に降りる音がした。

「……まあ、私のミスだし、少し値引きしようかしら」

「えっ、まじ」

「見たのね」

 ぐ、しまった。なんて巧みな誘導尋問だ。

「ね、値引きは」

「三万のところを、二万五千にしてあげるわ」

「くっ……」

 ポイントで二万五千か。高いな。今月ピンチなんだが。しかし背に腹はかえられん。

「わかった」

「そう。じゃあ、二万五千回処刑するわ」

 それは一回でもダメだろぉっ!

「ちょ、ま、それ意味ないや――――――グフアアッ⁈」

 元はと言えばシェーレの自滅だってのに、この仕打ちはあんまりだろう。痛いどころじゃねえ、黒い魔力の槍がぎゅるぎゅる回転しながら突き刺さってくる。これまじのやつ、まじの殺気。

「てかこの前自分で見せといてこの仕打ちはなんだよ……」

「あの時は特別よ。さあユイ、今日はもう遅いから帰りましょう」

「うん」

 ユイも倒れるオレの方には目もくれない。むしろ少し怒っているように見える。事故だろうこれは。


 きゅう……。


「……………………」

「……………………」

「……………………」

 音がした。

 ユイの腹が鳴る音だった。

 だめだ笑うな。耐えろ、オレの腹筋。

「……………………」

「……………………」

「………………ぷっ」

 奮戦むなしくオレが吹き出してしまうと、たちまち目の前に闇を纏った暴君が降臨した。

「トオル……」

 もうこうなったらやけだ。

「くははははははははははははははははっ!」

 思いっきり笑ってやった。

 暴君は黒いオーラを纏ったまま、顔だけは真っ赤にして折檻用のモンキーレンチを振り下ろしてくる。

「ユイお前そんなに腹ペコだったのかよくははははははっ!」

「うるさいうるさいうるさい! ばかばかばかトオルのばか!」

 腕でガードするが何発かモンキーレンチが腹にあたる。二重の意味で腹筋が痛かった。くはは。

「それじゃあ食堂で何か食べて行きましょうか。あなたたちも来る?」

 シェーレがちょうど中に入ってきたクラスメイトたちの方を向く。

「いいね、オレたちも腹減ってたんだ」

「わーいご飯だー!」

「たまにはワイワイみんなで晩飯ってのもいいだろ」

「え、み、みんな、いつから……」

「いやー、ユイ、かわいい音だったな」

「ううう………………」

 指摘されてもユイは赤くなってうつむくだけで、実力行使には出ない。オレだけ被害を受けるのはなぜだ。

「あなたたち、見てないでしょうね」

「何のことでしょうか」

「見ていないのならいいわ」

「そうですか」

「おいお前ら」

「ん? 何だよトオル」

「鼻血、まだついってぞ」

「なっ、マジか⁈」

「きちんと拭いたはず⁈」

「いや待てしまっ……ぐあああああああっ!」

 犯行を自白した馬鹿どもがシェーレの生み出した黒い魔力の槍に次々貫かれていく。愉快愉快。

「トオルキサマァァァァッァァァ!」

「フハハ、死なばもろともよ!」

「あなたはまだ足りないようね、トオル」

「いや、ボクもうお腹いっぱいいいいいいっ⁈」

 理不尽!

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