壁
嘘の垢まみれの文体達が踊る社交的な場に潜むはぐれ者一匹は幼少期から自慰行為を沢山やって夢精もしたことのない地位の低い存在としてカーテンにくるまり篭もりおりながら二十分間をやり過ごしてメシ食って時にメシ食わずして人生の前半を消費する生産性がある能力を帰宅後自宅にて発揮し己の葛藤は人間性を高めるコスモパワーだと信じて疑わぬ面持ちでツマミを弄ったり大声で錯乱したりして人生の後半を生産消費で埋める。
大したものだと自分を鼓舞して白いコルクにでかい空洞。から漏れまくる冷風で煙草の煙を体内と部屋に循環させいつかの自慰行為をまたやったりしてコスモパワー。
悲しいけれど世間ははぐれ者は死だと胎教の頃から習う為私は何なんだと自問自答して自答が出てこず精液出てきて床拭いてDNAをフローリングに拡散して思い出が増える。
壁を越えたいが分厚すぎる。
壁を越えたいが高すぎる。
壁を越えたいが手段が無さすぎる。
もうお終いだ今までの何かなんて糞をくらっていたのと同じなんだ無理と無茶を反復していただけの生涯なんて虚無に等しい骸に等しいやりたいことが多い。
壁を越えたいが壁が脆すぎた。
達成感のない達成感。
虚無と骸。
壁を。
下さい。
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