留学に行くその前に
ここで、留学前に何をしていたかについて触れたい。
私は、大学の「交換留学」制度を使って留学した。そのため、自分の在学していた大学との協定校から留学先を選ぶことができた。
最終的にイギリスの大学を選んだ私だが、実はアメリカのある協定校に留学したかった。
理由は、「留学するならアメリカでしょ!」と思っていたからだ。なんと浅はかな....
帰国後に交換留学希望者から「イギリスとアメリカ、留学するならどっちがいいと思いますか」なんて酷なことも聞かれたこともあるが、絶対にその場所でしか経験できないこと、そこでしか会えない人はたくさんいるし、どっちがいいとか悪いとか、ない。
留学決定前は、英語力試験で規定のスコアを取るために毎日のように図書館に籠もり、英語とにらめっこしていた。
渡英し、自分の英語力の拙さに心が折れるともつゆ知らず....
イギリス留学を終えた今考えてみると、図書館に籠もっていたあの時から、私の留学生活は始まっていたのではないだろうか。
「遠足は家に帰るまでが遠足です」の逆バージョンみたいな。
確かに出発前は、イギリスでの生活に胸躍らせながらも、やっていけるかの不安との葛藤があった。自分で行きたい!と思って掴み取ったイギリス留学なのに、いざ、行っていい!と言われると、本当に行くよ?いいの?とちょっとなんだか寂しかった。変な話だ。
留学出発間近になると、Google Earthで大学寮から街への道のりを予習したりして、次第に膨らむ不安をかき消していた。
出発日は、家族に空港まで送ってもらい涙のお別れ。
大きなスーツケースを両手に抱え、私のイギリス留学は始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます