秋葉原

 ありとあらゆる人間の欲が凝縮したような街である。しかも、新宿などとは違って方向性が無い。それでいて発散はされていないので、この街に留まり続けているような奇妙な感じがある。秋葉原は今も昔も変わり続けている。二三年も経てば、すっかり姿が変わってしまう。代謝の激しい土地である。今から四年後、つまり二千二十二年となった時、一体どのような変化を遂げているのか。これは誰にも分からない。アニメ関連の店やメイド喫茶が、すっかり消えているということはないだろう。しかし、ジャンクショップや絵の押し売りなどは存命なのだろうか。

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