第38話梨奈6

一ヶ月後。

ようやくタトゥーが肌に定着してきた。

それまでが長かった~。

痒くなったり瘡蓋が出来たりとさ。


初めて彫ったから術後どうなるか?わからない事が多くて彼氏に聞こうと連絡をしてみたけど、中々返事も来なければ会う機会もなくて・・・・。

まあ飲食店経営にDJとしての活動もあるから、時間が取れないのは仕方がないんだけどね。



本当は完成したタトゥーを一番最初に彼氏に見せたかったんだけど、都合が合わなくて・・・・。

先に友達に見せる事になった。



皆の反応はというと・・・・



「凄いね~!タトゥーなんて入れている人、初めてみた!」


「カッコイイ~」


「綺麗な模様だね。入れる時痛くなかった?」



「痛かったけどぉ~・・・・、我慢出来る位かな?

タトゥーなんて今時珍しくもなくない?

こんなの彼氏の周りの人達なんて全員入れてるしぃ~・・・」



「確か梨奈の彼氏ってDJだったっけ?

芸能人とかに友達とか居るのかな?」


「さ・・・さあ?居るかもね。私は芸能人とか興味ないから知らないけどぉ~・・・」


「芸能に繋がりがある人って都会的だね~」



お前らもっと羨ましがれよ。

私は自分の身を削ってタトゥーをわざわざ入れたんだからさっ!

もっと私の事を尊敬の目で見てっ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る