第39話梨奈7

自慢がし足りなかった私は、帰り道に吉田が働いているコンビニにも寄る事にした。

別に吉田の顔が見たかった訳じゃなくて、タトゥーを自慢しにって奴。



店内に入るとちょうどピークは過ぎ去ったのか?吉田はフラフラと商品を整理していた。



「吉田!」


背後から声をかけると、


「あ、梨奈ちゃん。こんばんは。

梨奈ちゃんがこのお店に来るの珍しいね。

どうしたの?」



ん?・・・・なんか前にも似たような事言われたような・・・。



「別にどのタイミングでこの店に来ようが私の勝手でしょ!

今綾達とご飯を食べて来た所なんだよね~。

あ!そういえば吉田の事は誘ってなかったんだっけ?」


「ん?別に気にしないで!

誘われてもどうせ私はお店があるから行けなかったし」



・・・・・・いや、誘う気なんて100%ないし。

遠まわしに お前はハブられてるぞ って事を言いたかったんだけど、気づかないとかマジ鈍感。

しかもコンビニ店員とか一番休み取りやすい職業なんじゃないの?!

・・・・ったく何言ってんるんだか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る