第37話梨奈5

タトゥーを彫る事を速攻で吉田も参加するグループラインで報告した。

皆の反応はというと・・・・



「すごぉ~い!流石梨奈!行動力が違うよね」


「中々タトゥーを彫る勇気なんて出ないよ~。

やっぱり梨奈は別格だわ」


「完成したら見せてね」


「触ってみたい~!」



などなど、私の事を羨ましがるコメントばかりだった。

吉田はというと・・・・



「決断するのって中々難しいよね!

別格って感じ!」



??????何が言いたいのか意味わかんないけど、吉田の感性なら仕方がないか。





それから数週間後。


初めて彫ったタトゥー。

それは想像以上の痛みだった。



「これ、もう少し時間を置いたらもっと肌になじむと思うから。

完成するのを見るのが楽しみだわ~」



しばらくの間はうなじにはガーゼをする事にした。

完全に傷口は埋まってないのと、仕事中にシャツに血が滲んでしまうのもマズイしさ。


うなじにガーゼなんてしていると職場の人達に

「怪我でもしたの?大丈夫」

なんて心配されたけど、適当にごまかした。


まさか「タトゥーを彫ったんでぇ~」・・・・とは言えないっしょ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る