Twitterにおける企業の宣伝手法③

 作家さんやインフルエンサーといった方々の、個人の力にたのんだ宣伝や広報もまた、個人の信用に負っている要素が大きいという観点から考えますと非常に不安定なバランスのもとに成り立っています。


 中には炎上狙いのようなマネをしてまでも目立ちたい、と考えて愚劣極まりない手法に走る方だって出ることでしょう。いや現に出ている人もちらほらいらっしゃるようなんですがね……


 そのような意味でも、個人のみに宣伝や広報の役割を背負わせることも、また危険がともなうと思います。要はバランスの問題なんだと思うんですよね。



 最近は商業から脱して同人で活動する作家が増えている、ということにも関連していますが、個人でできることもまた限られますし個人で制作できる作品の大きさにも限界があります。

 また企業さんなどが代行してくれている雑務までみずからこなしていかないとならなくなります。

 それは創作にとって大きな負担になるということは想像に難くありません。


 個人の時代が進行していくと作品そのものが小粒になっていき日本の創作自体の衰退につながっていくというように感じています。



 バーチャルYouTuberたちの多くが企業としてやっている中でマンガや小説は個人でやっていく、それが果たして長い目で見て業界全体のためになるのか、と言われれば個人的にはかなり否定的に見てます。


 企業の庇護を受け企業と協力する、ということに不満を感じるフリーランスの方もいらっしゃることとは思いますが、商業作品が多数あるからこそ同人作品の裾野自体も広がっているのです。うまく協力していくという道を選んだほうがいいはずです。


 以上のことを踏まえていくと、私個人の見解ではありますが――作家さん個人の宣伝だけでもダメだし、出版社さんをはじめとした企業のがんばりにも限界があるのだから、クリエイターとそれを支える裏方さん、どちらも協力してやれることはやってみるべき、という結論に至るのはきわめて自然なことではないでしょうか?

 


 単なるアマ投稿者の分際で生意気なことを書いて申し訳ありません。

 3回にもわたる長々とした主張でしたが、ここまでお読みくださいましてありがとうございました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る