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魔女集会と異世界転生の共通点は「同じお題」という前提を共有することによって参加者全員がコンテクスト(文脈)を理解している部分にもありますよね。
描いてない部分への「おそらくこうなっているのだろう」の理解を共有することにより、少ない描写で壮大なストーリーを個々で想像していくという。
たとえば魔女集会はたった2枚のイラストでそのあいだのストーリーを読者が理解するハイコンテクストさがTwitterという媒体にピッタリだったというのがありますし、異世界転生小説の面倒な説明を省いて物語のおもしろい部分だけを味わえるという濃縮還元的な楽しみ方は、個々の文化資本に及ぶ積み上げを必要とする(そして現代社会の消費者はそれを自然に体得している)、じつにイマ的なカルチャーだと思います。
作者からの返信
>佐都一さん
コメントありがとうございます!
そうなのですよね、#魔女集会~でもそうですし異世界転生もそうですけれど、一連のムーブメントは「同じお題」というコンテクストを前提とした楽しみ方、ハイ・コンテクスト的なあり方なんですよね。非常に的確な補足をしていただき恐縮です。
「文化資本の積み重ね」という要素は他国が吸収しようにも簡単にはできない。ポップカルチャーを日常的に摂取してきたからこそ成り立つ日本型消費の強みなんですよね。ガラパゴスとか言われるゆえんでもあるのかもしれませんが……
描いていない部分を想像できる、というのは実はとても訓練の要ることで、なおかつそれができる人に対する信頼がなくてはできない。何かを省く、何かを他人に委ねるということは怖いことですからね。
そのような意味で今的なカルチャーを読み解くうえで重要なのは、語られていないことがなんとなく共有されている、その空気感なのかもしれませんね。
なるほど! この解釈は初めて見ましたが有り得そうですね
作者からの返信
>kuronekoyaさん
こちらにもコメントありがとうございます~!
物語の中身も重要なんでしょうけど物語のあり方そのもののほうが重要なんじゃないかな~……と思いまして!
まあこれもあくまで仮説というか個人の考えの域を出ないですけどね
魔女集会は、どちらかと言うとなろうよりもピクシブでイラストや小説も見かけるような……と言う気配もします。
(ピクシブの場合はピクシブファンタジアと言う公式企画もあったりしますが、こちらはイラストメインに。ピクシブ文芸が出来て、文芸大賞も行われた中でも未だに魔女集会以外は二次創作小説無双な傾向なので)
なろうの異世界転移・異世界転生もそう言う風に考えればWEB小説サイト全体で流行しているテーマ企画と言えるのかもしれませんね。
作者からの返信
>桜崎あかりさん
こちらにもコメントありがとうございます。
pixivさんのことも書かないと片手落ちの印象は確かにあるかもしれませんね。
pixivさんは二次創作メインですもんね。
一応あそこもチラチラ覗いているのですが、話題になった作品の二次創作は本当にたくさんあって、世界が違うなあ……と驚くこともしばしばです。
>異世界転移・異世界転生も~
Web小説サイト全体であるひとつのテーマがゆるやかに共有されている、ということが重要なのかなー、というところからこのコラムはスタートしたので、「もしかしたらそうなのかも?」とお感じいただけたのでしたらこのコラムも書いた甲斐がありました。
最後に今更ではありますが、深夜にコメント返しの通知がいってるかもしれないですよね。寝ていらっしゃるところでしたら申し訳ありません……!