主人公は先天的に視覚障害を抱えて生まれてきました。欠格を自認する少年を暖かく見守る両親。しかし、それは弱者を守る慈悲の心から発したものではありませんでした。少年が少女と出会い、明かされるこの世の摂理。弱い者は要らない。無慈悲な世界の中で少年は自分が生きる路を見つけていきます。自分で歩き出す人を見たいなら、是非に。
ただ与えられるだけでなく、足掻き苦しみながらも強くなろうと努力する主人公と。その芯の強さを認め、手を引き高みへと導く紫電の王女。かなり熱いバトルシーンが続きます。そのなかで、ハンデを背負っている主人公が成長していく姿には、一言では言い表せないような胸のすく思いです。これからも期待大の物語です。