第8話 マダ スルノ?

「……はっ?」「……うんっ?」


 翌朝、俺とゆーとは-

 同じベッドの中で-

 ゆーとは、裸の上に俺のワイシャツ1枚の姿で-

 俺は、何も着てない-

 そんな状態で、俺が背後からゆーとを抱える姿勢で目が醒めた。


「あー……♪」


 寝ぼけ眼のゆーとが嬉しそうに、俺の腕を抱きしめてくる。

 ワイシャツの胸元に引き込まれ、谷間に……、腕、が。


 思わず、そのまま、押し倒してしまいそうになって。

 ゆーとの蒼の髪の向こうの壁時計の時刻が見える。


「ちょ、……っと、待て」

「ほぇ?」


 思わず、絶句する俺の様子に。

 ゆーとが目をこすり、上半身を起こし、それを見て、びくっと震えた。


 時計は、


「わわっ?! な、何、何でっ?」


「くっ、二度寝したから、だろ?」


 俺とゆーとは、一応一度は、7時頃に起きていたのだ。

 ただ、その、……ゆーとがふざけて、


「裸ワイシャツ~♪」


 と、俺のワイシャツ着て、くるくる~っと回っているのを見て、つい。

 朝日の光越しに僅かに透ける、乳房やヒップのラインに、その、つい。


 3回、致してしまいました。


 昨夜は、3時くらいまでセックスしてたせいもあって。

 そのまま、崩れるように、二人共、睡魔に敗北。


「ど、どうしようっ?」


「今からでも、学校……、いくしか、ない、だろ」


「う、うんっ」


 慌てて、四つん這いでショーツやブラを拾い始めるゆーと。

 そして、ふと、……ゆーとの股間や腿の汚れに、気づく。


 おいおい、そのまま着ると、まずいだろ。


「ちょっと……、待ってろ」


「……うん?」


 ゆーとがいまいちわかってない様子で、首を傾げて、返事するが。

 まあ、動きが止まってるから、いいか。


(確か、ウェットティッシュは……)


 台所にいって、ウェットティッシュを手に取り、戻るまで、わずか数秒。


「ひゃああっ?」


「あー……」


 ショーツをちょうど、腰まで上げた状態で、……ゆーとが今にも泣きそうな顔をして、こちらを見返してきた。


「……けーごお」


 手にしたショーツには、端々に、じっとりと浮かんでくる、赤黒い、またはわずかに、黄ばんだ汚れたシミ。


 何度も中出しセックスしたせいで、股間や腿にこびりついていた生乾きの精液やら愛液やら、その他もろもろの汚れだった。


 あちゃあ、と思ったが、そもそも昨日、ずらして挿入れたから、その時点で汚れてた、か。


「ぴゃっ?」


 さらなる悲鳴に目をやると、……ショーツから染み出すようにして、つつつと腿に伝う液体。


「……ううっ」


「……はあ」


 今にも泣きそうな顔で、ゆーとが呻き、こちらを見る。


「ショーツ、……替え、持って、ない、よね?」


「……当然だろ」


 時計を見る、数分も経ってないが。

 これからコンビニでショーツ買って、着替えて、出かけて、急いで出かけても着くのは11時過ぎ。

 シャワー浴びたら、もっと時間掛か……。


 ……シャワー?


 ……シャワー!?


「……もういい、シャワー浴びるぞ」


「……え? ……え?」


 戸惑うゆーとの手を引き、更衣室に連れていき、そのまま、通過して浴室へ。


「え、……ま、まだ、脱いで……、ひゃっ?」


 俺の息子が準備万端なのを見て、ゆーとが驚いた声を上げる。


「いやな、どーせなら、もうちょっと、遊んでいこうかな、と」


「わ、……わわわっ? ちょっ、ちょっと、けーごっ?」


 ゆーとのカワイイ抗議も無視して、いや、むしろ、火に油で。

 ゆーとの髪の上から、容赦なくシャワーを掛けていく。

 ワイシャツが濡れ、乳房やピンク色のぽっち、おへそが透けて見えてくる。


「……あ」


 二人してシャワーを浴びながら。

 濡れ透け状態のゆーとの腰を抱えると、


「け、けー……ご? ひんっ?」


「くっ……」


 再びショーツをずらして、押し込んでいく。


 そして、そのまま。


 前から2回、後ろから1回やって。


 息も絶え絶えなゆーとの身体を洗ってやりながら、2回、して。


「ふぇええ……」


 シャワーを終わって、出てきたときには、俺にしがみつくようにして、ふらふら。


 そして、時刻は、午後1時を回っていて。


「……今日は、休むか」「……うう」


 やや恨みがましい視線をゆーとから受けながら、俺は、そう決定したのだった。

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