第3話

『私…いつぶりだろ笑ったの

もう随分笑えてなかったのにな…』

少女時雨は空を見上げながらそうぼそりと言った

でもその瞳にはやっぱり光が無かった


時雨はもしかしたら少年遥と出会って変われるのかもしれない

今まで笑うことが…表情を変えることが出来なかったのに初対面なのに笑えた

だからもしかしたら…


『…私何で笑えたのかな』


『あ、雨が止んだ…虹綺麗…』


果たして少女時雨は変わることが出来るのだろうか…

それは誰にも分からない

だけど、少年遥君なら時雨を変えることが出来るのかかもしれない

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悲しい雨 夜桜ゆき @Ethiopian

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