家族の形

私の育った家庭は


不動産屋を営む父

専業主婦の母

オラオラの兄

自分以外には無関心な弟


そして私の5人家族



5人で食卓を囲んだのは


おそらく小3以来ない


父はあまり家に帰ってこない人だった

「仕事が忙しい」とは聞いていたが

たぶん父は母の状態…というか今となっては「病状」とも思えることを

いち早く察知し、自分を守るために帰ってこなかったんじゃないかとも思っている。


それに、

父はよくモテた


モテた…というか、女を囲うのが趣味みたいな人だった


父の車の助手席に


派手なロングヘアの女が乗ってるのを

よく見かけた


そんな小学生時代だった



兄は長男として

父方の祖母に可愛がられていたし


弟は「まったくもう〜…」と言われながら

末っ子特有の構われ方をしていた


兄弟の中で

唯一女である私は

「しっかりした子」でいることが

存在を認められる手段だった


スポーツで成績を出し

試合を父を招待することで

私の存在意義を得ようとしていたと思う


唯一同性である母は

そんな私を可愛がった

愛情からなのか…

私の全てを把握し、管理できるように

周りの人間関係から手をつけ始めた


私の友人と仲良くなることで

私の行動、言動、交友関係など

筒抜けの状態になった


でもそんなことは

私にとってはどうでもよかった


別に知られてまずいことは何もないし、

家での母とのおしゃべりは

楽しかった


そんな関係が少しずつ変化し始めるのは

私が中学に入る頃からだったと思う

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静かな毒の中で この世の端から @KNT_406

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