須王龍野VSシュヴァルツシュヴェーアト・ローゼ・ヴァレンティア(反省会)
「結構いい線行ってたと思うのですけれど……」
惜敗したことを悔やむシュシュ。
「助言が無ければどうなっていたことやら」
そこにヴァイスが茶々を入れた。
「おおうヴァイス、あれお前の助言だったのか」
「お姉様……!」
この微笑ましいやり取りが、『反省会』開始の合図である。
「シュシュお前、接近戦仕掛けすぎだろ。姿見えないからって、何度か攻撃されりゃ手の内も読めるってもんだぞ」
「うぅ~」
「まぁ今までに比べると、欠点は少ないわね」
「あ、ありがとうございますお姉様……。そういえば、兄卑はどうして、あんな不利な条件を?」
「ああ。魔術ばかりに頼ってたら、肝心なところでボロが出ちまうだろうし、何より腕がなまっちまう」
龍野のその言葉を聞いて、ヴァイスは無言で龍野の腕に抱きつく。
「流石ね龍野君。惚れ直したわ」
「よせやい」
「ちょっとお二方、私を差し置いてイチャつかないでくださいませ!」
「あら、シュシュも仲間に入りたいの?」
「なっ!? ち、違いますわ、お姉様」
「噓つけ。顔真っ赤だぞ」
「あぁああああにぃいいいいひぃいいいい!」
「キャー怖いわ、逃げるわよ龍野君!」
「おう! 掴まれ!」
「待ちなさぁあああああい!」
こうして演習は終わりを告げ、三人は楽しい日常に戻った。
戦闘シーン練習 有原ハリアー @BlackKnight
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