十二番番目の志士(第二部)
十二番番目の志士(第二部)7 肥前の士族かと聞くと黙っているので、喋らなくてもいいお前みたいな連中は生かしておけんと刀を振りかぶると、まつてくれ、というので誰に頼まれたか言うのだと聞
十二番番目の志士(第二部)7 肥前の士族かと聞くと黙っているので、喋らなくてもいいお前みたいな連中は生かしておけんと刀を振りかぶると、まつてくれ、というので誰に頼まれたか言うのだと聞
十二番番目の志士(第二部)7
肥前の士族かと聞くと黙っているので、喋らなくてもいいお前みたいな連中は生かしておけんと刀を振りかぶると、まつてくれ、というので誰に頼まれたか言うのだと聞く、
と大隈だと言うのでそれではここにそれを書くのだといい書かして爪印を押させたのです、痺れは治っただろう刀をしまうのだと刀をしまわせ、馬車に乗れといい3人を、
馬車に乗せたのです、
深川に着き馬車を降りて料理屋に入り酒と魚を頼むと、女将が酌をしたので飲み干し、腰帯を頼むともって来たので一人の男にこれをするのだと渡したのです、名前はと、
聞くと、元幕臣鈴木数馬、山本伊織、戸田源八ですと言うので、いくらで頼まれたのだと聞くと、ハイ10円ですと言うので、大隈もケチだなと笑い、浪人の身では生活も、
大変だなと言いい、
何か出きる事はないのかと聞くと特別にはと言うので、お前達は北海道に行ってみる気はないか、広々としていて気持ちいいぞ、冬は寒いけどなと言うと、何をする、
んですかと聞くので、炭鉱の保安要員さそれなりの給金はだすぞ、家族がいれば呼び寄せればいいし、給金を送ってもいいさ、こんな所で職もなく人殺しを請け負って、
も意味がないだろう、
まかり間違えばお前達はあの世に行っている所だぞと言うと、元幕臣を雇ってくれるでしょうかと言うので、大丈夫だよと言うと是非お願いしますと言うので、女将に、
関東産業のお節を呼んでくれと頼んだのです、暫くするとお節が入って来たので関東産業の会長の五代節さんだと紹介したのです、お節に頼むとわかりました明後日、
富士丸が札幌に行きます、
それに便乗して幌内まで案内させましょう、今日からは関東産業の社員です、くれぐれも人様に迷惑をかける行動はつつしみなさい、旦那様の強さは分かったでしょう、
すでに武士はなくなったのです、アイヌも和人もみんな平等だと言う事を忘れないで、保安要員は炭鉱町での治安を守るのと弱い人を助ける重要な役目なのです分かり、
ましたかと言うと、
ハイ一生懸命頑張りますと言ったのです、それでは支度金50円づつ出します、何に使ってもいいですよと渡したのです、毎月給金はでますよといい、明後日朝9時に、
関東産業に来てください、刀は入りません家に置いてきなさいといったのです、今日はいいぞと言うと3人は帰っていったのです、女将があきれた命を狙った人間、
を雇うなんてと言うので、
あんな連中は斉藤に預けて鍛えなおしてもらうのが一番だよと言うと、お節がほんにそうですねと笑ったのです、お節もせっかく来たのだから飲みなさいと言うとハイ、
と盃を出すので酌をしたのです、赤子の様子はと聞くと順調ですよと言うので、女将がおめでとう御座いますと酌をしたのです、お節が私は家に帰ります、誰かと待ち、
合わせなんでしょうと言うので、
そうなんだ、今頃どうするか迷っているのさ、後で今日は寄るよと言うとわかりましたとお節は帰っていったのです、相変わらずお綺麗ですねと酌をするので、あれでも、
薩摩おごじよだから気は強いんだよと言うと、くやしいくらい仲がいいと酌をしたのです、しかしこのコハダは美味いというと、相変わらず光物がすきなんですねと笑っ、
たのです、
仲居がお連れ様がみえられましたといい、大隈が部屋に入って来て座ったので、先ほどの書付を広げて置くと、畳に頭をつけて謝るので頭を上げてといい、酌をしたの、
です、もつと強い者を雇いなさいというと、これで私はお仕舞いですねというので、それならなぜここに来たのですかと聞くと何処かに逃亡しても意味がありませんと、
手酌をして飲み干したのです、
どうしても薩摩長州は許せませんかと聞くと、ええと言うので、明治維新を最初に手がけなかった事が悔しいのでしょう、議会制民主主義に移行すれば、自分と志を同じ、
くする者を集めて自由に力が発揮できるではないですか、三年後までには移行する事になったのですから、今から準備すればスムーズに移行できますよと言うと、それも、
今回の事で全て水の泡ですと言うので、事を荒立てるつもりはありません、無体な事は無体な事で戦うまでですと言うと、ここまでやっても許すと言われるのですかと聞く、
ので、ええ、最初からそのつもりです、但し責任は取らなくてはいけませんと言うと、わかりました明日辞表をだします、野に降り自由民権運動に力を注ぎきたる三年後、
に議会が開かれる準備をしますと言うので、
それを最初から言えば良かったのですと酌をして、貰った金は返す必要はありませんと言ったのです、しかし、何をやっても新之助さんには叶いませんと酒を飲み干すので、
私は人を陥れるのが嫌いなだけですよと笑ったのです、それではこれで失礼しますと大隈は帰っていったのです、女将が大隈さんも最初はあんな人ではなかったんですよと、
言うので、
権力を握ると人は変わるのさ、今回下野して自分が井の中のかわずだと知るだろう、そして自分のやる道が見つかると言わけだよ、僕みたいに浪人をやればいかに自分が小、
さいかを思い知るのさと笑ったのです、島田屋が入って来てお越しだと聞きましたのでご機嫌伺いにきましたが、お邪魔ではと言うので、いいや、酒の相手がいなくて困っ、
ていたのだよというと、
手前でよければと言うので酌をすると飲み干し返杯したのです、板垣が尋ねていくと思うから適当に寄付を頼むというと、参議をおやめになるのでと聞くので、ああ、自由、
民権運動をやるらしいのだというと、いよいよ議会が開かれるのですかと言うので三年は仕組みづくりに掛かるだろう、選挙権を与えるとなると国民が無知では金持ちが、
選ばれるに決まっている、
そんな連中ばかりが選ばれると、その連中に都合のいい政治しか行わないだろう、貧乏人は益々貧乏になると言うわけさといい、島田屋も金持ちだったなと笑ったのです、
教育が浸透して国民が色んな事を判別できるようにならなければ本当の民主主義にはならないですねと島田屋が言ったのです、ところで菊奴がそばめならなってもいいと、
いうていたぞというと、
本当ですかと聞くので、ああ堅苦しい後妻はいやだそうだ、芸者を続けさせてくれるなら考えてもいいと言っていたぞ、そばめにしておいて、ばあさんになつたら後妻に、
迎えればいいではないか、その方が島田屋も遊べて一席二丁だろうと言うと、ええそれはもうと言うので、それでは段取りしてやろうと言い、あっちの方は大丈夫なのか、
と聞くと、それは大丈夫ですいい薬もあるんですよと笑い、
それでも菊奴が満足しないなら新之助様が私の変わりに頑張っていただければ良い事ですよと言うので、俺れにま男になれというのか、ひどい奴だというと、新之助様でした、
たら、赤子が生まれれば島田屋の立派な跡継ぎにしますと言うので、お前には先妻の男の子がいるではないかと言うと、あれに任せると島田屋はつぶれますよ、一生食うには、
こまらないようにしますと言うので、
おれを種馬にしょうとする腹なのと言うと、ハイいい駿馬が生まれる事間違いなしですと酒を飲み干したのです、女将がそれはいいですよ島田屋さん、そうすれば島田屋は、
万々歳ですねと笑ったのです、
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