第6話 イケメン女子の性欲
「薙先生……」
「名前だけで呼んで?」
「……薙」
舞さんの右鎖骨から首に舌を這わせてそのまま耳を甘噛みすると、彼女から甘い吐息と声が溢れ出す。
彼女の奏でる音は、私を常にドキドキさせる。
まるでピアノを弾いていた時と同じ、色っぽい表情。
ああ……ヤバイ……。
このまま、乱れさせて壊してしまいたい。
「可愛い」
私は舞さんの耳元でそっと囁きながら、流れるように右手をシャツの下に滑り込ませてブラの中へ入れた。
生まれて初めて直に触れた、自分以外の女性の柔らかな胸。
右手はそのまま胸の上を滑らせ、左手でシャツのボタンを外して、前フックの花柄のブラを取り払った。
Dカップくらいかな。
あまり胸の大きくない私には羨ましい限りの形の良い胸が露わになって、舞さんは恥ずかしそうに両手で隠そうとする。
「隠さないで……」
私は舞さんの両手を掴んで、唇で胸に愛撫した。
吸い付いたり舌先で先端を転がしたり、肌に触れる度に舞さんは快感の声を上げた。
男はズルイな。
女性のこんな艶やかな姿を見て興奮して、荒々しく触りまくる。
そして、ナカに欲望の塊を突っ込んで、自分が快楽に果てたら終わり。
そんなSEX、気持ち良いわけがない。
とは言え、舞さんの旦那も乱れた彼女を見たんだよね?
ああ……。
なんかもう、嫉妬で頭がおかしくなる。
旦那としたSEXなんて忘れさせるくらい、私が快感で上書きしてしまいたい。
「薙……」
「ん?」
舞さんの潤んだ瞳に、私の欲情した顔が映し出されている。
「そんなに優しく触れられたことないから……気持ち良すぎて、変になっちゃう」
「いいですよ。私の前では、もっと乱れて」
自分でも何てことを口にしているのかと思う。
だけど、男とするSEXとは全く違う。
まるで共鳴し合うような、滑らかな肌と肌の密着に興奮せずにはいられない。
心臓がうるさい……。
私は舞さんのズボンを脱がすと、下腹部に右手を伸ばして、花柄のショーツの上から敏感な場所を人差し指でなぞった。
「んっ! あっ、あっ……んん!」
舞さんのカラダが跳ねて、艶やかな喘ぎ声がリビング中に響く。
AVの見過ぎなのか、今までSEXした男たちはすぐに荒々しくナカを掻き回して、速く激しく動かせば女性はイクと勘違いしていた。
けど、私はそんなことはしない。
自分の中の欲とは裏腹に優しく。
舞さんのカラダを傷付けないように、焦らすようにゆっくりショーツの中へ指を入れた。
すごい、濡れてる……。
割れ目から溢れてくる密に私の指はすぐに湿って、更に滑らかな動きになった。
「そんな所、触っちゃ……」
「ダメ?」
私が被せ気味に微笑みながらそう尋ねると、舞さんは首を横に振って涙を流した。
綺麗な雫を味わいたくて、舞さんの頬を舌で舐める。
「っ……。ダメじゃ……ない。もっと、触って欲しい……」
「かしこまりました」
蜜を絡めた指で、最も敏感な突起に触れる。
女性の秘部を触るなんて初めてだけど、同じ女だからこそわかる。
自分の性欲だけを満たす為じゃなく、相手の快感を最大限に引き出す為の愛撫。
舞さんの喘ぎ声は熱を帯び、唸るように色付いて、私の鼓膜を刺激する。
そう、これが演技じゃない本当の喘ぎ声だ。
自然と溢れる吐息に、私の頭もクラクラする。
「あっ……薙、気持ちイイ……」
「私もすごく気持ち良いですよ」
舞さんのショーツを脱がせ、彼女のナカへゆっくり中指を潜り込ませる。
微かに水音が鳴って、温かい粘膜が吸い付いて来た。
普段マッサージで指先の感覚が研ぎ澄まされてる分、この感触はヤバイ。
浅いところから深いところへ。
「んっ! はぁ……。 あっ……」
自分は一切愛撫なんてされていないのに、快感が全身を駆け抜けているのがわかる。
私も多分、相当濡れてるんだろうな。
息が荒くなって苦しそうな舞さんの表情が愛おしくて、私はそのままキスをした。
このままイカせてしまうのは、なんだかもったいない……。
私は一度舞さんのナカから指を引き抜いて、赤ら顔の舞さんを優しく抱きしめた。
「薙……わたしだけ裸なの、恥ずかしい」
「ああ、そうですよね」
私が自分のシャツに手を伸ばすと、彼女はその腕を掴んだ。
「舞さん……?」
「薙の服……わたしが脱がせたい」
この人は本当に、私を狂わせる……。
ああ……もう無理だ。
舞さんの全てが欲しい。
私は裸のままの舞さんを抱き上げた。
「えっ、ちょっと……重いでしょ?」
「いえ、舞さん小柄だから軽いですよ。それに続きはベッドでしましょう」
両手で顔を覆って頷く彼女を抱えたまま、私はリビングから寝室に移動した。
さあ、今夜はゆっくり楽しもう。
気が狂う程の快感で、あなたを満たしたい。
私はこの夜、初めて女性と一夜を共にした……。
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