9 たまにでいいから、こうしてもいいか?
+ side流夜
在義さんはそのまま仕事へ向かうと言う。やっぱり無理に時間を作ってくれたようだ。俺は在義さんの了解を取って、華取家へ行くことにした。とにかく今、咲桜に逢いたかった。
念のため咲桜にメールをすると、「待ってますね」との返事があった。……そのあとに「話は聞かせてもらいますよ」とも書かれていた。かなり気にしているようだ。まあ、気にさせるように言ったし。
華取家の駐車場に車を止め、玄関のチャイムを鳴らしたときだ。
「あら、咲桜ちゃんに御用ですか? ――神宮先生」
「?」
『神宮先生』――そう呼ばれ、声の方を見た。今はメガネを外し、学校とは外見を変えているのにその呼び方。――誰だ?
声は隣の家の門扉辺りにいた女性からだった。
「それとも、今は神宮さんってお呼びしましょうか?」
ふわふわした落ち着いた色の髪。小柄で幼い顔立ち。白衣ではなくストールを腕にかけた彼女は――養護教諭の
「………」
安易に答えてはいけない。肯定するのはもっとも避けなければならない。
何故朝間先生がいる。隣の家なのか? あ。そう言えば咲桜が「ややさん」って呼んで――
「別に警戒しなくても、神宮さんがやっていること、学校でばらしたりしませんよ。在義兄さんと龍生兄さんの言いつけですから」
この人かよ。
「………」
在義にいさんに龍生にいさん? 龍さんとも知り合いなのか……。
誰何するか刹那悩んだとき、ドアが勢いよく開いた。
「流夜くん!」
咲桜が満面の笑顔で飛び出して来た。
「いらっしゃ――夜々さん⁉」
俺と対峙する朝間先生を見て、素っ頓狂な声をあげた。そしてまた泡喰った顔になる。
「えっ、ど、どうしたの夜々さん――」
「神宮さんに、ご挨拶しなきゃと思って。咲桜ちゃんの母親代わりの一人としてね」
にっこり、朝間先生は微笑んだ。確か保健室の天使とか言われていたな……それと同じ笑顔だった。
と、とりあえず中に――と焦った咲桜に促されて、朝間先生も一緒に華取家へ入った。
「夜々さん、……」
玄関先で言葉に詰まる咲桜に、朝間先生は微笑んで見せた。
「別に咎めたりしないわ。あの日は母さんも加担していたみたいだしね。マナちゃんにも少し聞いたわ」
愛子とも知り合いか……。在義さんの元部下、だしな、あいつ。
「ただ――咲桜ちゃんの相手が神宮先生、てのは問題あると思って」
まあ、バレてるか。
俺は硬直した咲桜の肩に手を載せて、なだめるみたいなことをした。
「いつ、俺だと?」
咲桜が見上げてくるのがわかったが、俺の目は朝間先生に向いている。咲桜が慕っている人な以上、隠し立てする理由は俺にはない。
「在義兄さんの言う『流夜くん』の存在は随分前から知ってました。でもまさか神宮先生とは。桜庭歴代主席と謳われた怜悧な優等生が、まさか藤城にいるなんて思わないですからね。なので、マナちゃんに訊いたら教えてくれましたよ」
「………」
愛子……!
久しぶりに愛子に殺意を覚えた。どんどん喋り過ぎだろ、お前。……だが、見合いのそもそもの原因である愛子が出所ならば、猶更隠す意味がない。
「それはさておき。私は反対ですよ」
「反対されても変えないと言ったら?」
「神宮さんは私の敵になります」
……三回の応酬で、敵対関係が成立した。なんだか、学校とは随分イメージが違うな。他人のこと言えねえが。
「誰であろうと、咲桜ちゃんを掻っ攫うような輩は私の敵です」
「………」
そっち?
朝間先生の目がガチだった。
なんか、咲桜と偽だけど婚約した、とバレたこととは違う方向に危ない気がする。在義さんも大概娘バカだが、朝間先生は完全な親バカのようだ。
朝間先生は、ふうとため息を吐いた。
「在義兄さんの言いつけですからね、神宮先生が学外でしていることを学校で言いふらしたりはしません。婚約の話も口外しません。でも、私が反対していることはお忘れなく」
そう言って見せたのは、いつも学校で見せる微笑だった。
「度が過ぎたことをすれば
「夜々さん、私の言い分も聞いて」
咲桜が、真剣な響きで入って来た。
「マナさんからどこまで聞いてるかわからないけど、私だって本気です。冗談なんかで言いません。もし夜々さんが反対するなら、私が流夜くんを護ります」
「………」
凛然とした宣言に、抱きしめたくなる衝動を必死に押し殺した。本当にそういうとこ男らしいな……。でも、咲桜はどうしたって可愛い女の子だ。
「朝間先生。咲桜の害になることはしません。それは誓えます」
「……ですか」
ふと、咲桜の口癖を朝間先生の口から聞いた。どうやらこれは、朝間先生から咲桜にうつったもののようだ。
「では、今日のところはお
ぺこりと頭を下げて、朝間先生は出て行った。
扉が閉まるのを見て、咲桜の膝から力が抜けた。
「咲桜っ?」
慌てて抱き留めると、咲桜は腕にしがみついてきた。
「ごめん、流夜くん……」
「いや、朝間先生がいたのは驚いたけど、……朝間先生の言うことはもっともだと思うよ」
「うん……。ごめん、夜々さんのこと、話してなくて」
咲桜の顔は蒼ざめていた。このまま歩けるのか心配になって、咲桜を抱きあげた。
「わっ?」
「暴れない」
姫抱きというやつをされた咲桜は瞳を白黒させて戸惑う。
「ちょ、流夜くんっ」
「大声出さない。朝間先生が来るぞ」
言われて、はっと両手で口を押えた。……来ない方がいいのか?
リビングのソファに下ろすと、なんとも言えない瞳で睨まれた。怒っているのと恥ずかしいのと、なにすんだみたいな瞳だった。
「落ち着いたか?」
自分も隣に座ると、咲桜は口をへの字にして肯いた。抱き上げられた怒りと羞恥はまだ抜けないらしい。
「お隣――朝間先生の家なのか?」
「……うん。夜々さんが、師匠――お母さんと一緒に暮らしてる。生徒と個人的に親しいのはまずいかなってことで、みんなには言ってない。……それで、流夜くんにも言わなかった。ごめんなさい」
「それは構わない。教師には言わないよう言ったのは俺だよ」
そう言った時の、咲桜の弾かれたような反応を思い出す。弥栄と親しいと知ったときは、弥栄に話したかったのかと思ったが、それは俺の勘ぐり過ぎだったみたいだ。
咲桜はしょげている。その様子に、また頭に手を乗せかけた。けれど、それより先に咲桜が口を開いた。
「……ここは父さんが育った場所で、夜々さんと父さん、年は離れてるけど幼馴染みたいなものなんだ」
「そんで『在義兄さん』って呼んでたのか」
行き場を失くした俺の手は、刹那、空で留まってから引いた。
「うん……。ただ、……」
「ただ?」
「……母さんが現れなかったら、たぶん父さんと結婚してた人」
「―――………」
それは、また……重い過去が出て来たもんだ。
「そんな、夜々さんはずっと優しい人なんだけど……私が一方的に、負い目があって……さっきはかなり緊張してたみたい。支えてくれて、ありがとう」
言って、咲桜は頭を抱えて天井を振り仰いだ。
「あーもうだから私は私が嫌いなんだよ。夜々さんの幸せまで奪って。父さんも再婚だってなんだってしていいのに、未だに母さんに未練の残してるのか知んないけど、いい加減自分のために生きていいのに……」
「………」
俺の位置からは、咲桜の顔は手に覆われている。ちょうど指先が目にかかっていたけど、そこからこぼれるものが確かに見えた。先ほどは歯止めがかかった衝動が、今度は背中を押す。
咲桜の頭を抱えるように抱き寄せ、自分の胸辺りに顔を押し付けた。
「……流夜くん?」
咲桜の心の声を聞いたのは何度目だろう。聞くたびに咲桜の抱えるものを知って、放っておけなくなる。過去にあった自分に近いからかもしれない。俺自身、奪われてきたものは計り知れない。手の中にあったはずのものも、ないものとして生きなければならなかった。
その辛さも淋しさも、咲桜に近い位置でわかると思う。だから、自分の腕の中に置いておきたくなる。大丈夫だって。ここにいていい、って。……ここにいてほしい、って。俺がそう望むんだ、て。
「咲桜、今のは駄目だ。どうしても」
「……どれ?」
「自分を嫌いって言ったのは、俺がゆるさない」
「……きらいなんだもん」
子供っぽい喋り方。
「だーめ」
「だって……どうしようもないじゃん……。私がたくさんの人の幸せ、壊してるのは本当なんだから」
在義父さんの幸せを、夜々さんの幸せを、桃子母さんの幸せを――。
そう、呟く咲桜。
……咲桜は、壊したと思っているのか。その上でいつも、あんな笑顔を振りまいて……。
「それも、責任か?」
「……うん。でも、こればっかりはどうすれば責任とれるか、わかんない……」
そういうところに引け目を、負い目を感じているのか。
「なら咲桜、俺に対しての責任もとってもらおうか」
「また⁉ 私、流夜くんにほんとなにしたの⁉」
「あ、いや。昨日のは責任取るのは俺の方だから。そこは混同しなくていい」
「流夜くんはなにしたの⁉」
「うん、だからそのうちまたしてやるから」
「今してよ! じゃないと考え込んで眠れないよ!」
「あー、今は無理だなー。朝間先生の瞳が光ってる」
「なんで夜々さん⁉ てか――今度は私なにした⁉」
「俺を幸せにした」
「お――え?」
一度言われただけでは理解出来なかったようで、咲桜は見開いた目でこちらを見上げてきた。
なんだって? 驚きにあふれたその眼差しが問いかけてくる。
「だから、俺を幸せにした。誰かの幸せを壊したから責任があるって言うんなら、俺を幸せにした責任が発生してもいいんじゃないか?」
「え……流夜くん、幸せ、なの?」
「幸せだよ。『咲桜』と逢った時から、色々違ってしまった。俺も、家族を亡くした理由が理由なだけに、その犯人が捕まっていないだけに、自分が幸せになることを赦せないでいたかもな。そんな俺を幸せだなんて感じさせちまうんだから、お前はすごいよ。……お前は誰の幸せも奪ってない。誰かを幸せにしているだけだ」
「―――」
咲桜のおかげで、俺の生活も思考も、かなり変わった。
陽だまりのような、月明かりのようなあたたかさに、触れてしまった。もっと、触れていたくなった。
「咲桜、在義さんに幸せ奪ってごめんなさい、なんて言ってみろ。ブチ切れるぞ、あの人。俺もさっき変なキレ方されたけど、在義さんはお前が娘で嬉しいんだよ。だから過保護になるし、娘バカにもなる。あんだけ重症なのは珍しいくらいだけど、愛されてしかいないよ」
「………」
「朝間先生はよくわからないけど――正直、俺が身の危険を感じるほど、お前を大事にしてるんだろう。咲桜をさらっていく奴は誰だって赦せないようだし、お前を嫁にもらうときの壁は在義さん以上だろうな」
「………」
「お前のお母さん。……絶対、愛してるって、咲桜のこと。……桜は、在義さんにもらったもの。……だからその名前つけたんだろうな」
「………―――」
+ side咲桜
誰にも言ってはいけないと思っていた。笑満にだって言えなかった。
愛されている自分をゆるせないでいた。
誰かに大事にされる度、心は痛んだ。笑顔を向けられる度、ごめんなさいと心の中で謝っていた。自分はそんな存在じゃない。大事にされたり、感謝されていい、いのちじゃない。
罪を背負っていないと、自分は生きていてはいけなかった。
記憶喪失で身元もわからない母。仕事を辞めてまで結婚した父。父の許嫁のような存在だった人。
誰も彼も、不幸したのは自分でなくてはいけなかった。
自分には罪がある。だからがんばって贖罪するのだ、その理由がないと生きていられなかった。
生きる理由がほしかった。生きていていい、理由が。
……私が私に決めた理由は、贖罪だった。
+ side流夜
「りゅうやくん……」
「うん?」
咲桜をぎゅうと抱きしめて、その背中を撫でる。落ち着かせるみたいに。
咲桜の呼吸に乱れはない。静かな心音に揺られながら、ただ穏やかだった。
「……しあわせ?」
「幸せだよ。咲桜のおかげで」
「そっか……」
へへ、と、咲桜が照れたように笑った。
「……責任、どうすればとれるかな……」
少し身体を離して、咲桜の顔が見える距離にする。咲桜は真剣な顔で悩んでいた。変な所真面目だな。
「そうだな……。たまにでいいから、こうしてもいいか?」
「どうするの?」
「こうやって、傍にいてほしい」
こつん、と額と額がくっつく。俺が風邪のときにしたのと同じ動作だ。
「勿論、咲桜に恋人が出来るまででいい。それまで……たまに、近くにいてくれ」
「……うん」
「恋人がいてこんなことしたら浮気になるからな」
「………流夜くん」
「冗談」
少しだけ鋭く睨まれ、額を離した。
「……大丈夫か?」
そろそろ辞さねばならない頃合いだ。
「うん。ありがとう」
咲桜のはつらつとした笑顔。――だけじゃない、涙を抱えた笑顔を見て。……困った。また存分に泣かせてやりたくなる。涙を秘密にしなくていいから、と。
「咲桜、またうちに来い」
「流夜くんのとこ? あ、お掃除のお手伝い」
咲桜が言うので、違うよと笑いを返した。
「じゃなくて。話したいこととか、泣きたいこととか、あったらおいで。さっきの距離を俺にくれるんなら、なんだって聞いてやるから」
「………」
ぽかんとした咲桜の顔。しばし真正面から見つめていると、急に火を噴いたみたいに紅くなった。
「あ、ありがとう……」
消え入りそうな声で礼を言われ、いつものように咲桜の頭を撫でた。
恋人が出来るまで。
この距離に、誰も近づけないでほしいと思ってしまうのは……少々危ないだろうか。
「あら、お帰りですか」
「神出鬼没ですか、朝間先生」
華取家の門を出たところで、朝間先生に出くわした。手には鉄製の熊手を持っている。……なにをする気だったんだ。
「いつでも乗り込む準備です」
「好戦的過ぎです」
学校での朝間先生を思い返して、戸惑うしかない。保健室の天使とか言われていたのは俺の幻聴だったか? ……自分だって口調もツラも変えているんだから非難できたものではないが。
「咲桜ちゃん、大丈夫でしたか?」
朝間先生の声も、今まで聞いていた張りのあるものから変わっていた。さっきは俺を絶対的に敵視していたのに、今は沈んでいるような響きだ。
「大丈夫にしました」
「なにしたんですか」
答えたらギッと睨まれた。当然言う気はない。
「……桃ちゃんの話、少しは聞いてるんじゃないですか?」
口調が伺う様なものになっていて、「少しは」とだけ答えた。朝間先生自身、どこまで知っているのか……。
「咲桜ちゃんがずっとしてきたことは、愛されている自分を受け入れることです」
「―――」
知っている。全部、この人は。
「意味がわからなかったら聞き流してください。咲桜ちゃんは、愛されている自分をゆるせないでいました。だから……私は咲桜ちゃんの母親代わりとして、愛していくと決めました。神宮先生――神宮さんがその障害になるなら、私はあなたも排除します」
「その必要はありません」
顔だけ振り返らせて宣言した。
「これからは俺の位置では、俺が咲桜を愛します。……本物が現れるまでは」
「………」
背中に突き刺さるようなのを通り越して突き貫くような視線を感じながら、その場を離れた。
本物が現れるまでは俺があの子を愛していよう。根拠はないが、自分には出来る。それはわかっていた。
……『本物』の存在をゆるせるかは、自信がなかった。
+++ side咲桜
「咲桜笑満―、バスケのお誘いだけど行くー?」
「行く!」
昼休み、友人からかかった召集に、笑満と揃って肯いた。頼は今日も机に突っ伏している。
体育館に向かって廊下を進んでいると、眼鏡の神宮先生がやってきた。
「神宮先生」
私が声をかける。この程度の会話は、どの先生とも日常だから、変に思われることもないはずだ。すると先生――流夜くんは、少し困ったように微笑んだ。『神宮先生』の顔だ。笑満も立ち止まる。
「次うちらの授業ですよね」
「そうですよ。けど華取さん。またやりましたね」
「え、なにを――うっ」
ファイルの端から見せられたそれ。小テストのプリントだ。紅い字で『名前を書きましょう』と書かれている。小学生の答案のような文句に、咲桜は固まった。またやった……。私は、小学生の頃からテストなんかで名前の書き忘れをよくしていた。
「これ専用の補習でもいりますか?」
「……気を付けます」
「そうしてください」
『神宮先生』とは、それだけの会話ですれ違う。
なんで書き忘れるかなあ。
「咲桜、気にしなくていいと思うよ。これからは」
「? なんで?」
「だってあれ、流夜くんと逢う前のテストでしょ?」
「うん? あー、そうだね。……なんでこれからは書き忘れない、みたいに言えるの?」
「あたしが咲桜の親友だからかなー?」
「ど、どういう意味っ?」
泡喰った私を、笑満は「どういう意味だろうねー」と軽くあしらっていく。そりゃあ、流夜くんが名前で呼んでくれたのは嬉しかったけど……。
………。
思わず、ちらっと振り返った。
+ side流夜
咲桜と松生が、何やら賑やかに離れて行く。それを見送って俺は、咲桜たちの教室に向かった。
声は甦る。桃子さんの手紙を、在義さんから見せられた日だ。
『在義さん、咲桜の名前って、桃子さんがつけたんですか?』
『ん? ああ――最初は私につけてほしいって言ってたんだけどね。書いてある通り、桜を見に行ったとき、その名前にしたいと話したよ』
『咲桜』の名は、母からの贈り物だ。でも、咲桜はときどきそれを忘れる。忘れると言うか、テストなどで名前を書き忘れる。まだ、自己否定が残っているのだろうか……。
完全に雪解けてはいないようだ。それでも、咲桜は苦しそうにがんばらなくなったと思う。自分はゆるされるためにがんばるしかないと、思ってはいないようだ。
……大丈夫。俺が、大丈夫にするから。
何度か咲桜にかけた言葉。けれど、最近自信がなくなってきていた。咲桜に本物が現れたとき、自分はこの位置を譲れるのだろうか。
ふと、振り返った刹那に咲桜もこちらを見ていた。そして、柔らかい微笑みを見せた。
同じように微笑を返して、また心に思う。咲桜なら、大丈夫だ。
お前は、愛されているよ。
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