第3話 ちょっと真面目な────
梅雨の始まりの季節頃。何月だったか───。
「あぁ、そうだ。今日は、水曜日か。って、何月だっかの話だろっつてな……。」
そんな、独り言を吐いて空を見上げた。
「そう言えば、あの日もこんな感じに空見てたっけ……。ああ、本当に─────。」
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「おい!お前の点数見せろよw」
そう言って私のテストを奪う。許可した覚えはないのだが……。まあ、いつもの事だから適当に無視しておこう。
「ぶっは!おいおい、マジかよwみんな見てくれよコレ!ヤバくね!?」
「うわっ、ヤッバw15点とかどうやったら取れるんw」
「どれどれ……。やべぇwうけるわwww」
こうもバカにされると何だか少し恥ずかしくなってきた。トイレに行く不利をしてその場を離れようとしたが、周りが取り囲みそうはさせない。
「お前、どうやったらこんな点数取れるんだよ!教えてくれよwww」
「知らない。勉強してなかったからじゃない?」
そう返すと、更に笑い声が増えていった。
私は、居心地が悪くなってきたので足早に去っていく。
(まだ、着いてくる。何だこいつら女子トイレにまで来そうな行きよいだな……。)
と思っていたが、さすがに私がトイレに入るとそれ以上は来なかった。本当に良かった。
「しかし、彼らも飽きないなぁ。そんなに、バカのなのがいけないのか!?」
いけません。みんなは勉強しましょうね?
なんて、一人言を呟いてもこのトイレには誰も来ないから大丈夫だ。何故かって?そりゃ、目の前に女の霊が出れば来なくなるだろう。
まあ、彼女はお化けではないのだが………。
「まったく!アイツらなんなの!?さっきから言いたいこと言いまくっちゃつてさ!!」
「まあ、実際そうだし仕方ないというか……。」
「仕方ないじゃないわよ!!
なんか、反論するのめんどくさくなってきたなぁ。取り敢えず、自己紹介代わりにしてあげよう。
「ちょっと!?話聞いてるの!!」
「聞いてる聞いてる~」
そんな相づちをうちをしているの私の名前は、高橋天空。そして、さっきから滅茶苦茶怒ってるのが、私のパートナーの雪。彼女のことは、私も今一わかってない目が覚めたらそこにいて自然に接していた。
まるで、ずっと前から知り合いだったような─────。
「はぁ、もう良いわ……。これ以上言ってもどうせ意味ないし。」
やっと、お説教が終わった。
「雪ってめんどくさいね。」
バキッ嫌な音が個室に木霊した。あー、本当にめんどくさい世の中だ。
所で、あずきバーって世界で一番硬いお菓子らしいよ。
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