メルヘンの詩

野口マッハ剛(ごう)

天使の羽をちょっとだけちょっとだけ

勉強が出来るわけでもない

友だちが居るわけでもない

恋愛なんて知らない


この世界は僕には生きづらい

だって一秒先には言葉が手のひらを返すから

信じていたヤツに裏切られた

ほらほら

これが現実

悔しいから努力をすればいい

そんな言葉が

努力の仕方がわからない僕を締め上げる

いっそのこと

そう思って学校の屋上に行く


君がいた

他の誰にも見えない君がいた

想像している

理想の君を

風が君を一瞬だけさらう

次に君を見た時は

すぐに現実に引き戻される

次に君を見た時は



自分の存在する意味もわからない

気付けば先生に止められていた

飛び降りようとしていたらしい

怒られた

でも

どうしてだろう

ホッとしている

あぁ

明日から生まれ変われそうな気がした


君を残して僕は大人になる

バイバイ

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メルヘンの詩 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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