第二歩

私の入試番号は10726。今は何時だ?7時?!丁度「栄勇学園」合格者発表の時間だ。

「お母さん、、。」

コクリ。やっぱりお母さんは真剣な顔つきで頷く。カタカタカタ、、、パソコンのキーボードを打つ音が、こんな状況になると、とてもむずがゆい。カタカタカタ、、、タンッ!

エンターキーを叩いた。音でわかる。そうすると、いっせいに数字が表示された。

そもそも、入れる可能性は受験者309人に対し、150人程度。ほぼ半分である。この学校は頭がそれ程良い訳でもないし、絶対入れるだろう。そう信じてた。

「10715、10716、10718、、、」

ここらヘんで一息。まだもうちょいあるね。

「10721、10722、10724、、、」

ん?ちょっとまてよ?10718と10721って3人ぐらい落とされてね?これひょっとしてやばいんじゃ、、。よくかんがえたら10723落とされてるし!10723~!!!!

「10725、1072、、、、」

あーもうどうなっても知らない!

「6。」

お。、、、お?やっ、やったあ。

まだ実感が湧かない。

え?うん。やったあああああああ!!!!

「お母さん!受かった!受かったよ!」

わあああああああ!お母さんとハグして喜んだ!こりゃあ入学式が楽しみだね!

でも制服も買わなきゃだしいろいろめんどくさいな~。ま!入学式までだらだらしてよ~っと。


私、この学校が人生を変えるなんて思ってもみなかった。

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