第2話 女王死すべし、容赦なし!!前編

赤子はアカネと名づけられ、伯父一家や人狼達の下で逞しく愛らしい少年へと

育っていった。


伯母からは魔女の魔法や薬学などの学問を、伯父からは忍術と武術を学び15年。


アカネ、16歳の頃いよいよ戦いの時が来た。


森の集会所、今日はアカネの元服の祝い。


「アカネよ、この赤頭巾と面頬と忍び装束を授ける時が来た!!」

伯父フジキロー36歳、現在40人の子持ちそろそろ41人目が出来るころ。


「アカネ、あなたならできるわ。」

伯母である人狼の魔女マリア歳は不明、人間の姿は胸が豊満な金髪の美女。

森の人狼達の長、現在お腹に41人目の子供が9ヶ月。人狼は多産で安産。


「必ずや、本願果たします!!」

アカネ、お辞儀する。


「アカネ、お嫁さん作る、血筋残す!!」

マリアが右手を上げると、人狼の女性達が降って来てアカネに跪く。


アカネ、驚愕!! 人狼の女性達は美しく、その胸は豊満であった。

「伯母上、まだ早いです!! 伯父上、止めて!!」


アカネ、おどおどしフジキローに助けを求めるも目を反らされる。


「マリア様と我らの約束、アカネ様、私達と子供作ってパパになる♪」

アカネ、気が付くと人狼の女性達に捕らわれワッショイと担がれて森の奥へ

連れ去られる。


「アーーーーーッ!!」

森の中から聞こえてくるのは、アカネの叫び声そして狼の遠吠え。


翌年、子供達が産まれてから旅立ったアカネ。


初めて踏んだ故国は荒れ果てていた。

「ヒャッハー!!女王親衛隊に逆らう奴は消毒だ~!!」

髪を逆立てた軍人達が、町に火を放ち乱暴狼藉を繰り広げていた。


アカネ、忍び装束を纏い跳躍!!モヒカンの頭頂部にシュタッと参上!!


「ドーモ、モヒカンさん赤頭巾です!!」

挨拶は大事。


「アカズキン、アカズキン、ナンデ!!」

モヒカンは伝説の忍者、赤頭巾に遭遇しアナフィラキシーショック!!


「セイバイ!!」

赤頭巾、モヒカンのヘッドを踏み潰す!!


町を荒らすモヒカン達を、魔女の伯母から学んだ教え

『セーロービョーシ』でサクサク抹殺!!


赤頭巾襲来の情報、たちまち国中へと広まる。


王都にあるスゴクカタイ城、その玉座にて女王激怒。

「赤頭巾、殺すべし!!」


女王の言葉、ただ一つ。

「母上、赤頭巾の始末我とダースにお任せあれ!!」

どことなく赤頭巾であるアカネに似た異母弟の王子。


「汚名挽回の機会を是非!!」

里を滅ぼした怨敵、ダースも王子に追従。


決戦の時、近づく!!





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