第77話 誕生♪

ももが 診察室に入っていった。


「マネージャー、しょう

しゅんありがとうな。

助かったわ。遅くしてごめんな。」


「お互い様。明日はオフだから

奥さんについてて あげろよ。」


「大丈夫やで。じゃ帰るからな。

元気な子が生まれるように

祈ってるから。」


「気にしなくてええよ。

無事を祈ってるからな。」


「ほんま ありがとう。おつかれさまでした。 気をつけて帰ってや~。」


マネージャー達が帰って

いった。


椅子に座って待っていたら。


「今、陣痛室へ移動しますので 

こちらへどうぞ。」と案内され

「ご主人 立ち会われますか?」


「はい。立ち合います。」


陣痛室に移動したももが


りゅうちゃん。

手…握って…」


ももの手を握るりゅう


陣痛の間隔も短くなってきた。

痛みを呼吸法で逃がす。


「頑張れな。。」


腰をさする。


しばらくして。


(コンコン。ガラッ…)


「家に帰ったけどな。

気になってまたきてもうた。

ゆりも連れてきた」


りゅうちゃん

もも、こんばんは。

はい これ食べて…」


おにぎりとお茶を持って

きてくれた。


「ゆりちゃん。ありがとう。。

ももちゃん起きられるか?」


しょうちゃん、ゆり 

ありがとう。 いただきます。」


隆ちゃんが体を支えて

起こしてくれた。


「いただきます美味しいわ。

ももちゃんも食べな。」


「うん…いただきます。

美味しい。」


また痛みがきた。


日付が変わってから。

助産師がきて

「今から内診しますので

廊下でお待ち下さい。」


内診をした。



田辺たなべさん 

分娩室に移動しましょう。

ご主人につかまってゆっくり歩いていきましょう。」


「じゃ 俺ら廊下で待ってるわ。」


「うん ありがとう。」


分娩室に移動した。


りゅう

手を洗い着替えた


ももの手を握っている。


痛みもピークに達していた。


隆《りゅうちゃんの手を握り

しめるもも。


分娩台にあがってから

1時間後…


「オギャー オギャー」

大きな産声を上げた。


「おめでとうございます。

生まれましたよ♪

元気な男の子ですよ♪」


へその緒が繋がったままの赤ちゃんを ももの胸の上に

連れてきてくれた。

真っ赤になって元気な

産声をあげて泣く

赤ちゃん。


「子供を無事に取り上げてくださってありがとうございました。」


「もも。頑張ったな。

おつかれさま。かわいいな。」


「うん…可愛い…」

涙ぐむ。


「お父さん へその緒を切って

下さい」と言われた。


「俺が切るんだ。」と

看護師に教えてもらいながら

へその緒を切った。


その後…産湯に浸かり

身長と体重を測ってくれた。


「身長50センチ。

体重3400グラムでしたよ。

はい お父さん。」


りゅうちゃんが赤ちゃんを抱っこする。


「うわぁ~小さいな…

ガラス細工みたいで壊れそうや。俺の子」


満面の笑顔


ももの隣に寝かせ


「俺らの子。かわえぇよ。」


「うん りゅうちゃんに

似てる。」


「じゃ。写真撮りますから。

こっち向いて下さい」


「ハイ チーズ」カシャ…


「はい 撮りました。

奥さんの方はしばらく

ここで休んでて下さい。」


「ご主人は病室待ってて

下さいね。」


りゅうが 分娩室を

でたら…


りゅう~~元気な産声だったな~。おめでとう~感動してしもうた。」


りゅうちゃん 

おめでとう。私も感動した。

どっちだったの?」


「ありがとう~♪俺に似た男の子やったで~♪新生児室におるから見てやって。」


「命の誕生って凄いな~。」


りゅうちゃん 

そっくりの赤ちゃんか。」


新生児室の前で。


「あの子やで。頑張って生んでくれたんや。」


思い出して感動するりゅう


「お~かわえぇ~な~。

ほんまりゅうにそっくりやな(笑)」


「ほんとに そっくりだ。

可愛いな~。」


病室に戻ってしばらくしたら…

ももが 病室に戻ってきた。


「ももさん おつかれさま。

おめでとう♪りゅうに似てる男の子やね~。」


「もも おめでとう♪おつかれさま。」


「うん ありがとう♪」


りゅう帰るなら送って

行くけどどうする?」  


「ええの?じゃあ 俺も帰るから 

ゆっくり休んでな。」


「うん りゅうちゃん、

しょうちゃん ゆりも

ありがとう。気をつけて

帰ってね。」


三人が病室を後にした後

ももは眠ってしまった。

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