第78話 誕生
受付で電話したことを伝えたら
診察室にはいるように言われ
ももが 診察室にはいっていった。
内診をするので、ご主人は待ち合い室でお待ち下さい。と女医に言われ 診察室から出てきた
すぐに
「マネージャー、
「大丈夫だ。ここからが長いぞ。
明日はオフだから奥さんについてて
あげろよ。」
「大丈夫やで。じゃあ 帰るからな。
元気な子が生まれるように
祈ってるから。」
「気にしなくてええよ。
無事を祈ってるからな。」
「ほんま ありがとうございました。
おつかれさまでした。
気をつけて帰って下さい。」
マネージャー達が帰って
いった。
待ち合い室で待っていたら…
「今、陣痛室へ移動しますので
こちらへどうぞ。」と案内され
「ご主人 立ち会われますか?」
「はい。立ち合います。」
「それではこちらにどうぞ。」
陣痛室に案内された。
ベッドに横になっているもも
「そうちゃん。手…握って…」
ももの手を握る
陣痛の間隔も短くなってきた。
痛みを呼吸法で逃がす。
「頑張れな…」
腰をさする。
しばらくして。
(コンコン。ガラッ…)
「家に帰ったけどな。
気になってまたきてもうた。
ゆりも連れてきた。」
「
もも、こんばんは。
はい これ食べて…」
おにぎりとお茶を持って
きてくれた。
「ゆりちゃん。ありがとう。
ももちゃん起きられるか?」
「
ありがとう。 いただきます。」
起こしてくれた。
「いただきます美味しいわ。
ももちゃんも食べな。」
「うん…いただきます。
美味しい。」
また痛みがきた。
日付が変わってから
助産師がきて
「今から内診しますので
廊下でお待ち下さい。」
内診中………
「
分娩室に移動しましょう。
ご主人につかまってゆっくり歩いて
いきましょう。」
「じゃ 俺ら廊下で待ってるわ。」
「うん ありがとう。」
分娩室に移動した。
手を洗い消毒して着替えた。
ももの手を握っている。
痛みもピークに達していた。
もも。
分娩台にあがってから
1時間後…
「オギャー オギャー」
大きな産声を上げた。
「おめでとうございます。
生まれましたよ♪
元気な男の子ですよ♪」
へその緒が繋がったままの赤ちゃんを ももの胸の上に連れてきてくれた。
真っ赤になって元気な
産声をあげて泣く赤ちゃん。
「子供を無事に取り上げてくださってありがとうございました。」
「もも。頑張ったな。
おつかれさま。かわいいな。」
「うん…可愛い…」
涙ぐむ。
「お父さん へその緒を切って
下さい。」
「はい!俺が切るんだ。」
看護師に教えてもらいながら
へその緒を切った。
その後…産湯に浸かり
身長と体重を測ってくれた。
「身長50センチ。
体重3400グラムでしたよ。
はい お父さん。」
抱っこする。
「うわぁ~小さいな…
ガラス細工みたいで壊れそうや。
俺の子」
満面の笑顔
ももの隣に寝かせ
「俺らの子。かわえぇよ。」
「可愛いね。そうちゃんに
似てる。」
「じゃ。写真撮りますから。
こっち向いて下さい」
「ハイ チーズ」カシャ…
「はい 撮りました。
奥さんの方は、しばらく
ここで休んでて下さい。」
「ご主人は病室で待ってて
下さいね。」
「はい。子供を無事に取り上げていただきありがとうございました。
それでは失礼致します。」
でで廊下に座っている
「
元気な産声だったな~。おめでとう~感動してしもうた。」
「そうちゃん おめでとう。
私も感動しちゃった。
どっちだったの?」
「ありがとう~♪俺に似た男の子やったで~♪新生児室におるから見てやって。」
「命の誕生って凄いな~。」
「そうちゃん
そっくりの赤ちゃんか。」
新生児室の前で。
「あの子やで。頑張って生んでくれたんや。」
思い出して感動する
「お~可愛いな~。
ほんま
「ほんとに、そっくりだ。
可愛いな~。」
病室に戻ってしばらくしたら…
ももが 病室に戻ってきた。
「ももさん おつかれさま。
おめでとう♪
似てる男の子やね~。」
「もも おめでとう♪おつかれさま。」
「うん ありがとう♪」
「
行くけどどうする?」
「ええの?じゃあ 俺も帰るから
ゆっくり休んでな。」
「うん そうちゃん、
帰ってね。」
三人が病室を後にした後
ももは眠ってしまった。
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