第12話 偶然に

「ほんまきてくれてありがとな。

嬉しいよ。」


「私も嬉しいよ。」


颯大そうたとももは

帽子を深くかぶり 

サングラスをかけた。


「今日な…マネージャーに、

結婚したコメントを書いて渡したから迷惑かけたら ごめんな。」


「ううん♪大丈夫だよ。」


「公園行くか?夜景が綺麗だよ。」


「うん♪」


腕を組み公園まで歩いてると 

誰かが呼んでる。


「お~い?」


颯大そうたと私が振り返るとキズナのメンバーだった。


「すぐ 分かったで~。」


「あっ!しょうちゃん。

 会ってしまったな。

 仕事終わり?おつかれさま。」


「なんや!その会って

しまったなって(笑)」


「仕事が終わったからみんなで

飯食い行こうってなってな。」


「腹減ったな~。」


「今日は 颯大そうただけ

違う仕事だったもんな。」


「そうだね。おつかれさま。」


「ん?そちらの女性は…奥さん?」


「そうだよ…。」


ももの手を握ってくる。


「こんばんは。初めまして、

いつも主人がお世話になってます。」


ももが挨拶と会釈をすると


「こんばんは。初めまして。

上岡かみおかです。」


「初めまして。渡瀬わたせです。」


「あっ!有馬ありまです。

初めまして。」


「初めまして…

宗方むなかたです。」


「初めまして。佐藤さとうです。」


「こんばんは。山崎やまざきです。」


颯大そうた綺麗や方やん。」


「そやな…奥さん。

なんで颯大そうた?」


「なんで?」


「そんなこと聞かないでいいやん。」


「そやな。」


「あんまり突っ込みするなや。

困ってるねん。」


「ほんとやわ…大丈夫か?」


 颯大そうたが顔をのぞきこむ


「涙目になってるやん。謝ってや!」


上岡かみおか


たけし隼人はやといさむじゅん

奥さんにあやまり!」


「奥さん…すみませんでした。」


颯大そうた泣かしてしもて

悪かったな。」


「奥さん。。颯大そうたをよろしくお願いします。」


「もう大丈夫だよ。じゃ行こうな。」


「うん…皆さん…嫌な気持ちに

させてごめんなさい。じゃ失礼します。」


会釈してメンバーと別れた。


「いい子もらったな。安心や。」


「そやな…でもあんな綺麗な方と。」


颯大そうたのいいところは

わかってるやろ?」


「それより腹減ったわ~ 

はよー食べよ~。」


メンバーと別れ

ももの手をしっかりと握りながら

歩いていた。


「ももちゃん…大丈夫?」


たけし達がごめんな。」


「噂は知ってたけど…

もう 大丈夫だよ。ありがとう♪」


腰に手を回してきて抱きよせた。

しばらくすると公園が見えてきて

ベンチに座った。


「綺麗やな。ももちゃんと

出会えてよかった。」


「綺麗だね。私も颯大そうたと出会えてよかった…。」

颯大そうたが優しくハグして 

キスしてきた…


「じゃ帰ろうな♪」


「うん、帰ろう。」


公園をあとにした。

 

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