第6話 帰り道

駐車場に向かい颯大そうたの運転でホテルを後にした。


「引っ越しの準備とかしな

あかんね。」


「うん。引越し屋さんに頼むから

大丈夫だよ。」


「そうか~ごめんな 。」


颯大そうたが謝ることではないから気にしないで。」


「優しいなぁ~ありがとう♪」


「しばらくは一緒に住めへんけど

仕方ないな。」


「そうだね。」


「我慢も必要だよな(笑)

我慢できへんかったらどうしよう。」


「我慢もしなきゃね(笑)」


「そろそろ時間やね。

もっと一緒にいたいねん…」 


車を停めて涙ぐむ。


「泣かないで。

運転 変わるからね。」


颯大そうたと運転を

交代した。


「ごめんな。時間になったな。

いつものところで降ろして。」


「うん わかったよ。」


私の運転で颯大そうた

送っていった。


「ももちゃん 離れたくない。」


「気持ちは一緒だけど 

仕方ないよ。」


颯大そうたを下ろす場所はいつもの静かな公園。


「着いたよ。本当に昨日は嬉しかったよ♪ あらためて宜しくお願いします。」


「俺の方こそ ありがとな♪

一生 守ってやるから…

愛してるよ。」


「私も愛してるよ。」


「じゃあ 気をつけて帰るんやで。

明日、社長に報告するからな。」


「うん ♪気をつけて帰ってね。」


颯大そうたが車を降り 

私を見つめる。

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