第67話 不安定な自分と魔法の言葉
自分はこれまでに、果たして為すべきことを為し、成るべきこと成るようにしてこれたのだろうか?
僕は僕をだまし続け”こんなものだ”と諦めさせていたのではないだろうか?
自分をどこまで信じ、どこまで肯定し、過去を正しく評価し、未来のあるべき姿を思い描き、今、為すべきことを為しているのか
そこに確信が持てない状態を”不安定な自分”と言います
言い換えれば、そこに確信を持つことさえできれば、安定して日々を送ることができるのでしょう
しかし”不安定な自分”は必ず”自分の中”に存在しています
時にはロジックがあなたの不安を解消するでしょう
時にはパッションが困難を乗り越える原動力になるでしょう
でもそれらは、時に不安の要素にもなり得ます
このままでは駄目だという筋道が見え、激しい情熱が周りや自分自身を傷つけてしまうこともあるでしょう
”不安定な道”に迷い込んだあなたは、誰かに救いを求めるかもしれない
立ち止まり、自分の進むべき道を探し始めるかもしれない
疲れてしまったあなたは、その場で腰を降ろし、散りゆく雲を眺め、瞬く星々を見上げるかもしれない
そんな時、あなたに差し伸べられた手があったとしても、あなたは首を横に振りそれを拒むのかもしれない
すがり付いたその手は、突然あらぬ方向にあなたを振り回すかもしれない
だからあなたは、自分で立ち上がらなければならない
そしてその足で歩み続けなければならない
そのためにあなたは言葉を見つけなければならない
それはあなたを鼓舞する激励なのかもしれない
それはあなたを納得させる正論なのかもしれない
それはあなたの傷を癒す慰めなのかもしれない
それはあなたの可能性を広げる発想の転換なのかもしれない
誰もそれを与えてはくれない
あなたはそれを自分で見つけなければならない
それはあなたしか使えない”魔法の言葉”
それはあなたしか知らない”秘密の合言葉”
”開けー、胡麻!”
閉ざしていたあなたの心はそれで開くのでしょう
しかしなんで胡麻なんでしょうね?
考えてみたこともなかったのですが、どうやらアラビアンナイトの世界では胡麻はとても大事な農作物であり、胡麻には神秘的な力が宿っていると考えられていたそうです
また、胡麻は成熟後に乾燥させると、種子の詰まったさやが割れて、種がはじけ出すことから、閉じた扉が開く呪文にはピッタリだったのかもしれません
”不安定な道”に迷い込んだ”不安定な自分”の閉ざした心を開く”魔法の言葉”を一つ紹介しましょう!
”為せば成る、為さねば成らぬ、なにぬねの!”
一度使ってみて下さい
きっと、肩の力が抜けますよ
では、また次回
虚実交えて問わず語り
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