第27話 番外編~読むという事、書くという事

胃腸炎ってやつですかね

土曜日の夜から明け方にかけて、トイレを何往復もして、熱が38.5℃まであがりました

それでも息子の高校入学祝でスマフォを契約に・・・結構時間掛かった、しんどかった


本日は配信を楽しみにしていた方、申し訳ない

まさかここまでのことになるとは・・・


現象としては風邪を引いたということなんですが、風邪引くまでに免疫力を低下させたのって、あのことくらいしか心当たりがない


僕は短編を読むのが好きで、キングや夢枕獏、星新一は大好物というか、そのインプットこそが物書きであろうとするめけめけの「核」なのです


ポオやラブクラフト、太宰治も好き


数年前、妹に勧められて最近活躍中のとある女流作家の短編を読んだとき、初めて「これは苦手だ」と思いました


内容はつまらないことはないのです

むしろ、女性の感性でかかれた作品は興味深く、ああ、オチの解釈がちがうわとか発見はいろいろ


しかし……テンポよく読み進めることはできませんでした

そういえば、あまり女流作家の作品は読んだことはなかった

フランケンシュタインの著者 メアリー・シェリーとアガサ・クリスティーくらいだろうか

あれを読んだときは、そんなことなかったので女性を意識したことはなかった


さて、今回僕の作品「お部屋探し」が収録された竹書房より出版された『百物語~サカサノロイ』をめけラヂオで紹介するにあたり、週末に一機に読んだのですが、読み進みながら自分の体力が削られていくのが実感できるレベルでしんどかった


子供の頃読書感想文が苦手で井上靖著の『しろばんば』を読まなければならないとき、本当にイヤでイヤで、とうとう僕は読むことなく、あとがきで感想文を書くという手法を編み出したのでした


自分が物語を書こうと思った動機について思い返せば、カチカチ山や浦島太郎、赤ずきんちゃんと言った作品に対する「疑問」がありました


狸はずるがしこいのに、なんでウサギにああも簡単に騙されたのか?

浦島太郎は漁師なのになぜ亀を助け、生業として捕獲、捕食している海の生き物といい感じになってしまったのか

あの玉手箱はなんだったのか

なぜおばあさんはあんな森の奥に1人で住んでいるのか

危険とわかって赤ずきんだけ使いにやったのか

おなかの中から取り出して助かるって、どんだけファンタジー

石をいれずとも、おなか裂いたままで死ぬじゃん


物語は論理的整合性を基本とし、登場人物の行動原理に従って進まなければならない

そして登場人物が培った行動原理では対処できないイベントを起こし、感情や衝動にゆだねて行動してしまった結果として物語の進む方向の幅を広げ、その抑揚によって、着地点に向かう


僕にとって、狸を泥の船で沈めて櫓で殴り殺すとか、実は何百年もたっていましたとか、狼が石をおなかに詰められて溺れ死にましたというのは、まるで納得性がないのです


そしてそれらは大概、途中で物語が時代に合わせて、ニーズに合わせて改ざんさて、つぎはぎだらけで本来の顛末が転倒とまでも、方向が変わってしまっていることを後に知るのですが……


それならば俺が書いてやる!


こうして”めけめけ”は誕生したのであります


僕は自分が偏っているという自覚があります

僕自身が書いた小説の文字数は、過去に読んだ小説の文字数を超えるレベルで僕は読書が苦手です

合わないと思うと途中で読むのをやめちゃうし、小説のインプットは何も小説からである必要はない

好きな作家の作品を読むと僕はとても感化されやすく、作風がどんどんそっちに寄ってしまうということもあるので、執筆中には基本読まないです


まぁ、だからと言って、苦手な読書で熱を出すとか、物書きとしてどうなのっていう話なのですが、それくらいに偏った僕というのを、どうか受け入れていただければ、僕は僕の持てる、そしてこれからインプットするすべてをかけて、楽しいものを書いていきますので、どうか僕の作品を読んで、熱を出すことのないよう、切に願うわけです


ではまた次回

虚実交えて問わず語り

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る