グロキア

ブラックブランチ

グ「……」

ケ「……」

グ「……」

ケ「……胡椒、寄越せよ」

グ「あ? ああ、おらよ」

ケ「……」

グ「……」

イ「え、何ですか この雰囲気?

  今お昼ご飯中ですよね? 黙祷中とかじゃなく」

グ「るっせえな、ごちゃごちゃ言わずにさっさと食え」

ケ「そうよ、こんな奴と駄弁ってたって

  良いことなんて一つもないんだから」

グ「ちっ……」

ケ「あ? 何よ」

イ「いや、どう考えてもおかしいでしょ 何ですかこの冷え切った空気

  離婚寸前の夫婦みたいじゃないですか」

ケ「こんなやつと夫婦なんて、例え話でも寒気がするわ」

グ「背が高いだけの糞餓鬼が嫁だの妻だの

  呆れて言葉も出ねえよ、馬鹿じゃねえの」

イ「二人掛かりで問い詰めないでくださいよ

  本当、仲悪いくせに息ピッタリなんですからも〜」

グ&ケ「あ?」


ケ「……グロキア あんた、マクロンに対しても同じこと思ってるの?」

グ「……前にも答えたはずだ、忘れたのか?

  俺はあいつの甘ったるい夢物語に付き合うつもりはねえよ」

ケ「じゃあどうしてそれをあいつに言わないのよ

  あんなにはっきりと好意を向けてるマクロンを、騙し続けて平気なわけ?」

グ「……あいつが甘ったれた妄想にすがってるなら

  俺はそれを都合の良いように利用させてもらうだけだ」

(音・机叩く)

ケ「本気で言ってんのかよ、そんなこと!」

グ「……」

ケ「お前、ほんと最悪だわ……!」

ケ「もう食欲失せたわ イーリ、私の分も食っとけ」

イ「え? ちょっ、ちょっとケティさん!?」

(音・椅子)

イ「ケティさ〜ん!」


グ「……ちっ」

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