巣食う者・5
ネ「今日もまた図書館に行くの?
何の研究してるんだよー」
イ「この街の歴史とかかな
知らないことが多くて楽しいよ」
ネ「……なんか最近疲れてるように見えるけど
無理しないようにね?」
イ「ん、心配ないよ 飽きたら休憩するし」
ネ「晩御飯までには帰ってこいよー」
イ「行ってきまーす」
グ「……」
イ「ふんふ〜ん♪」
グ「おい、止まれクソガキ」
イ「へ? なんですかグロキアさん」
グ「お前、何を探ってやがんだ?
ここ最近、図書館に通っては分厚い本を抱えて帰ってくる」
グ「それも、あの男が残した本を発見してから、だ」
イ「それは……」
グ「はっきり言ってやる、お前が知ろうとしてる真実は
警備隊が隠し通してきた事実だ」
グ「お前がそれを知ろうってなら
隊長は容赦なくお前を消しにかかるだろう」
グ「場合によっちゃ、お前と親しく接してる
ネイブやマクロン達もろとも、な」
イ「……」
グ「冗談や脅しなんかじゃねえからな
お前はもう子供じゃない、行動には責任が伴う」
グ「今までにも行方不明になった隊員が何人かいるのは
コソコソ調べ物してたお前なら知ってるよな?」
グ「それでも、その線を超えるのか?
警備隊に命を握られてる立場で、警備隊に逆らうのか?」
グ「……言うべきことは言ったぞ、あとは好きにしろ
じゃあな、イーリ・シェクア」
イ(ここから先は、危険な領域……
引き返すとしたら、今しかない)
選択肢
1.探索をやめる
2.探索をやめない
1
イ(……みんなまで危険なことに巻き込むわけにはいけないし
それに、今無理をしなくても、いずれ知るチャンスはある)
イ(ここは少し我慢して、もうちょっとこの街を見渡してみよう)
2
イ(……それでも、目の前で事実を隠されておいて
黙って見てるだけなんてできないよ、やっぱり)
イ(それが、私がここに来た理由……
私が生きてる理由なんだから!)
with the light 2 Acoh @Acoh
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