巣食う者・4
イ「うーん、あはは、わかんないや」
イ「はぁ……ネイブは相談してくれっていうけど
こんなこと誰にも聞けないよ」
イ「それに、誰に聞けばいいのかなんてわかんないし
この国の歴史、おかしくない? なんて」
イ「んー、気分転換に絵本でも見にいくかあ」
イ「ん? あの表紙、見覚えがあるような
ええと、『バードウォッチング入門』?」
イ「これ、あの写真が挟まってた本だね
バードウォッチングって、鳥を観察するやつだよね」
イ「狩りの中では何度も観察と研究を繰り返してきたけど
趣味でやったことはないし、ちょっと読んでみようかな」
イ「……え?」
イ「何これ、この街の地図……? ×印がたくさんつけてある
それに謎の数字もいっぱい書き込んであるし……」
イ「この本、バードウォッチングの本なんかじゃない
誰かが中身をすり替えたんだ」
イ「警備隊の遊戯室に隠されていたのと同じ本が
怪しい内容の地図と入れ替えられてる」
イ「ということは、これもトーブっていう人の仕業ってことか
なんでこんなめんどくさいことを……」
イ「この地図を調べたら、あの人が失踪した理由に近づけるかも
よし、昼からはこれを調べることにしよっか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます