プロローグその2 ―再会の直前ー

 とある国の城にて。

 青い長髪を二つまとめた美少女が、誰かを待っていた。


 今か今かと待ち焦がれ、従者もなだめるのに手を焼く始末。

 しかし一台の車が目の前に着くと、様子が一変する。


 ガチャリと、車のドアが開いた。

 そこから、これまた青い長髪をふわりとたなびかせた女性が、従者に導かれながら降りた。


「お姉様!」


 美少女は、女性に向かって一目散に駆け付けると、女性を抱きしめた。

「ただいま。そして、久しぶりね。シュシュ」

 女性は美少女の愛称を呼びながら、美少女を抱擁ほうようした。

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