③① <これってどうなるんだろ>

 眼鏡のみになってどうやって帰るのかを訊ねると「明日学校に持っていってYO」なんて甘えたことをいう生徒会長(眼鏡のみ)を庭に投げ捨てようかとおもいました。

 でも、眼鏡にそんな非道なことはできずわたしは生徒会長を家に泊めることにしたのです。


「さすがに女の子の部屋に泊まるのは初めてだなー」

「わたしだって男性を泊めるなんて初めてですよ。家族にバレたら色々な意味で大騒ぎですから静かにしてて下さいね」


 なんて、当たり前の様に会話をしましたが……あれ、この個体を男性という認識になるのでしょうか。なんだか、自分の青春が得体の知れない存在に着実に食いつぶされていっている気がします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る