③⓪ <結局>
「アッ、そんなに、そんなに強く閉めないで……そこは、らめぇぇぇぇ」
「変な声あげないで下さい」
各所のネジを締め直し、普段は掃除できない細かい部分を綿棒で磨いてしまっています。そして誤解を招きそうな台詞ばかりを吐く眼鏡。
「そんなに激しく擦られたらメッキが、メッキが剥げちゃうよー」
「セルタイプが何言ってるんですか。黙って下さい」
眼鏡を目の前に置かれて好きなことをしろと言われても結局のところ調整することと磨くことくらいしか思いつかず、生徒会長を磨き上げるわたし。あの顔とセットにせずに眼鏡だけ見ると中々良い眼鏡だと思う。うーん、でも…………
「性格がアウト」
「いきなり何!?」
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