②② <彼の理想>
何度目かわからない溜息を聴くとさすがに罪悪感を感じます。早く眼鏡を磨き終えてこの場を去ることにしたいです。
「俺ってさ、ぶっちゃけ眼鏡似合わないじゃん?でも顔は良いじゃん?」
自分で顔は良いって言っちゃうんですね……
「だからさ、告白自体はよくされるし彼女ができたことがないわけでもないんだよ?」
これは遠回しな自慢なのでしょうか。
「でもさ、全員口を揃えたように言うんだ。『ねぇ、コンタクトにしない?』って」
とてもその気持ちはわかります。
「だけどコンタクトなんて眼鏡の敵だよ? そんなものにひれ伏せなんてさ酷過ぎるよ。だから俺、今度こそ彼女作るときは眼鏡を大切にしてくれる子がいいなって思ってたんだ――」
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