第22話
「……誰ですの、このちんちくりんは?」
エカテリナはルゥを見て、訝しげに眉根を寄せた。
「ち、ちんちくりんですって!? ちんちくりんはどっちよ、このチビガキ!」
売り言葉に買い言葉で、ルゥはエカテリナを罵倒する。
「し、失礼ですわ!
「はっ、失礼なのはどっちよ。貴方こそ私が誰なのかわかったうえでちんちくりんだなんて言ったんでしょうね?」
「知りませんわ。私のお姉様を前にしたら、貴方なんてせいぜいちんちくりんがいいところですもの」
エカテリナもムキになってルゥを挑発した。うん、ここまでは完全に同レベルの争いである。だが――、
「……どうやら私が何者なのか、その貧相な身体に教えてやる必要があるみたいね」
ルゥは不敵に笑ってそう言うや否や、一足飛びにエカテリナとの間合いを埋めた。そのまま反応が遅れた彼女の身体に触れると、瞳を黄金に輝かせる。直後――、
「速っ!? ふぁ、あっ!?」
エカテリナはまるで魅了スキルにでもかかったかのように、甲高い声を上げてびくびくっと身体を跳ねさせた。そして、すぐにその場にくずおれてしまう。
「お、おい、ルゥ!」
俺は慌ててルゥに声をかけた。
「ちょっと躾けをしているだけよ。安心なさい。魅了スキルを使っているだけだから」
「くぁ、はん、あっ、あっ……」
確かにエカテリナは魅了スキルにかかった女の子のような反応を見せている。
「って、ルゥも魅了スキルを使えるのかよ!?」
初耳だぞ、そんなの。
「あら、タイヨウに魅了スキルを与えているのは他ならぬケラウノスなのよ。そのケラウノスを管理している私に魅了スキルが使えないとでも思った? タイヨウだってその気になれば剣を握っていなくても、ある程度の魅了スキルを発動させられるのよ」
ルゥはふふんと得意げに説明してくれる。
「ふぁ、ふっ、んぁ、あ、あっ」
エカテリナは俺とルゥが話をしている間も、身体を火照らせて喘いでいた。俺やアナスタシア達は呆気にとられてその様子を眺めている。
「ねえ、誰がちんちくりんなのかしら?」
と、ルゥはからかうように問いかけた。
「や、やめ! ごめ、ごめんなさい! わ、私、私が悪かったから、謝りますから! こ、こんなの、知りませんの!」
エカテリナは自分の身体に起きている変化をルゥが引き起こしているのだと察したのだろう。先ほどまでの強気な態度は鳴りを潜め、必死に救いを求めた。
「へえ、この程度でもう音を上げるんだ。しょせんは初心な小娘ね」
ルゥは外見年齢にそぐわぬサディスティックな笑みを刻む。
「ひん、ひぅん、ひゃ、ん……」
エカテリナの身体はひくんひくんと強めに波打み、力尽きて地面に倒れてしまう。すると、ルゥはエカテリナの身体から手を離す。
「そろそろ私の正体を教えてあげる。私の名前はルゥ・ダプネー。裁光の神剣ケラウノスに宿る管理人格よ。だから私こそがタイヨウが
ルゥはエカテリナを見下ろして語り、勝ち誇ったように訊く。エカテリナに返事をする余裕はなく、「はぁ、はぁ……」と吐息を荒くして呼吸を整えている。
「仕上げよ」
ルゥがそう言って、地面に倒れるエカテリナに再び手を伸ばすと――、
「ふあぁぁぁぁぁ!」
ひときわ甲高いエカテリナの嬌声が、一帯に響き渡った。彼女は今度こそそのままぐったりと地面に体重を預け、気絶してしまう。
「や、やりすぎだ! バカ! 相手は子供なんだぞ?」
俺は慌ててルゥを叱った。
「バ、バカって何よ、バカって。この小娘が私とタイヨウのことをバカにしてきたから手っ取り早く上下関係を教えてやったのに。うるさいのが静かになってようやく話も進められるでしょ」
ルゥはぶうぶうと文句を垂れて、頬を膨らませる。すると――、
「え、えっと、タ、タイヨウさん、そちらの少女は……?」
呆気にとられて一連のやりとりを眺めていたアナスタシアが、目を点にして俺にルゥのことを尋ねてきた。とろけ顔でひくんひくんと身体を震わせる妹に視線を向けつつも、ルゥの正体が気になるらしい。というより、予想はしていると思う。少し離れた場所に立つイリスや他のみんなもじっとルゥを見つめている。
「本人が言っていた通りだよ。俺が契約した
俺は簡潔にルゥを紹介してやった。
「そう、でしたか。愚妹が失礼いたしました。ルゥ様」
アナスタシアは戸惑いつつも状況を理解すると、頭を下げてルゥに謝罪する。
「ふん、姉の方は立場を弁えているみたいね」
ルゥはムスッと唇を尖らせ、ジト目で俺を睨む。
「ったく、少し捻くれているところもあるんだけど、悪い奴じゃないんだ。妹ちゃんのことはすまない。色々と話が逸れちゃったけど、とりあえずこの後どうするのかを決めないか? そこで気絶している女の人というか、眷属のことも気になるし」
俺はそう言って、つい先ほどまで黒い影を身に纏ったスパルトイの変異種だった気絶中の女性に視線を向ける。
「眷属……ですか? 魔王と魔女が生み出したという伝説の怪物の?」
アナスタシアはギョッと瞠目した。
「ルゥが言うには、あの女の人の身体には眷属が確かに宿っていたらしい。何か知っているかもしれないから、目を覚ましたら取り調べてみたらどうかな」
「……わかりました。では、この廃都に
「了解」
異論はない。いつまでもこの場で騒いでいるわけにもいかないしな。そうして、次にするべきことが決まった。のだが――、
「それはそうと、あんた達、いつまでくっついているのよ?」
ルゥがジト目で俺とアナスタシアを睨む。言われて視線を下ろすと、確かに俺とアナスタシアはずっと密着したままだった。
そこには、豊満なアナスタシアの胸が押し当てられていて……。
「こほん」
俺とアナスタシアはわざとらしく咳をすると、そそくさと距離を置いた。
◇ ◇ ◇
それから、アナスタシアとイリスが聖騎士の女の子達を指揮して、廃都の探索が開始されることになった。
眷属が宿っていた女性は目を覚ました時に何をしようとするかわからないからと、後で本隊と一緒に浮遊都市へ連れて行かれることになった。その前に意識が戻れば取り調べをおこうはずだが、今も気絶したまま廃都の広場に横たえられている。
俺とルゥは廃都の探索には加わらず、気絶した女性の傍で念のためにと見張り役を行うことになったのだが、しばらくするとアナスタシアとイリスが指揮を終えて戻ってきて、色々と話をすることになった。
怪物の魔王テュポーンと破滅の魔女エキドナが復活しようとしていて、だから魔物達が姿を現し、ルゥも目覚めて俺が召喚されたこと。
なぜ男性の俺が女性しか契約できない神話聖装の最高位に君臨するケラウノスに選ばれたのかということ(女神エロースが創造した神話聖装を使用できるのは、女神エロースの加護を受けている者、すなわちこの世界に生きる人類の女性だけである。ならば、この世界の神々から加護を受けていない人間を用意して、新たに女神エロースの加護を与えてやればいいという抜け穴的な発想で選ばれたのが俺という男だということ)。
「なるほど。もともとこの世界の人間ではないタイヨウさんは、男神タルタロス様の加護を受けていないから、女神エロース様の加護を与えることができたのね」
アナスタシアはルゥから説明を聞くと、興味深そうに得心した。ちなみに、タルタロスというのは大昔にこの世界に生きる男達に加護を与えた男の神様である。
「つまり、タイヨウ様が神騎士として召喚されたのは、女神エロース様のご意思ということなんでしょうか?」
イリスはきょとんと首を傾げて質問した。
「そうなるわね。五千年前に召喚の選定条件をいじりやがったのよ、あの性悪女神」
ルゥは不機嫌そうな声で肯定する。五千年間も自分のことを封印した女神エロースの話になると、やはりご機嫌が斜めになるらしい。あまり答えたくないのか、選定条件が何なのかも教えてくれなかったし……。
「しょ、性悪女神……ですか?」
アナスタシアとイリスは女神エロースの敬虔な信者だからか、ルゥの性悪女神という言葉にギョッと目を見開いている。
「そんなことより私はあの性悪女神が残した古き神託ってのが気になるんだけど」
ルゥはふんと鼻を鳴らして話題を変えた。どこまで本気の発言だったのかは怪しいが、身も心も俺に捧げるとかアナスタシアが言っていたやつのことか。
「それは……」
アナスタシアとイリス顔を見合わせ、気恥ずかしそうに紅潮している。
「何よ?」
ルゥは怪訝そうに小首を傾げた。俺も気になるので二人のことをじっと見つめてみた。
「その、もともと神騎士は女性だと思われていたこともあり、解釈に疑義があったというか、いくつか説があるのですが……」
アナスタシアはそう前置きし、こほんと咳払いをすると――、
「女神エロース様はこのような神託をお与えくださりました。すべての聖騎士は神騎士のために存在する。ゆえに、神騎士のあらゆる求めに応じ、無償の愛をもってその身と心を神騎士に捧げ、奉仕せねばならない。神騎士と恋をせよ、神騎士を愛せよ、と」
女神エロースが残したという古き神託について噛み砕いて説明してくれた。
「なっ……」
これまたとんでもない神託を残してくれたもんだ。ルゥは言葉を失っている。
「だから、さっきみんなで跪いた時に、あんなことを言ったのか。お望みとあらば私達のことを好きにしてもいいって……」
俺は微妙に声が上ずってしまった。さっきは急になにを言いだすんだとすごくドキッとしたし、こうして言及するだけでもめちゃくちゃドギマギしてくるけど――、
「ア、アレは神騎士のことを黙っていた上に、戦闘中に私達の身体をさんざんもてあそんでくれたタイヨウさんに対する意趣返しの意味もあって! け、結婚もしていないのに、破廉恥な真似は駄目よ!」
アナスタシアは俺以上に慌てふためいて弁明した。
「わ、わかってるよ、わかってる!」
そんなことだと思ったし、俺は自分に言い聞かせるように何度も頷いた。
「あ、あの性悪女神、私にあんな賭けをもちかけておいて、そんな悪趣味な神託まで残していやがったなんて……。確かに神騎士のパワーアップにはそれが手っ取り早いけど、憎たらしい笑顔を浮かべているあいつの顔を創造するとかなりイラッとする」
ルゥは顔を引きつらせて、ぶつぶつと呟いている。
「賭けってのは何なんだ?」
小耳に挟んだので、ルゥに訊いてみた。
「ちょ、盗み聞きしないでよ!」
「いや、聞こえたんだから仕方ないだろ。賭けとか言っていたし」
「べ、別にあんたには関係ないわよ! ふ、ふん! 私は、タイヨウのことなんか、好きじゃないし、恋にも落ちてないんだから!」
ルゥは赤面して訴えた。
「わかってるって。それはルゥじゃなくて聖騎士に向けられた神託だろ」
俺は笑って流す。捻くれているようで、純情なところがあるんだよな、ルゥって。
「ぐっ、タイヨウのくせに余裕ぶっているのが生意気……」
ルゥはジト目で俺を睨んでくる。すると――、
「仲、良いんですね。タイヨウさんとルゥ様」
イリスが俺とルゥのやりとりを見て、興味深そうに話を振ってきた。
「うん、まあな」「そんなことはない」
などと、真逆のことを言う俺とルゥ。
「さっきから何ニヤニヤしているのよ、気持ち悪いわね」
ルゥはほんのり頬を紅潮させて俺の顔を見上げてきて、ぶっきらぼうに告げた。
「別に」
と、俺は照れ隠しにうそぶく。ルゥがこうして人の姿になって、みんなと一緒にいるのを見るのがなんだか無性に嬉しいんだけど、それを言うのは恥ずかしかった。
「ふふ、二人とも息がぴったりですね」
イリスは微笑ましそうな視線を向けてくる。アナスタシアも同様だ。
「そ、そんなことより、今後のことを話し合うべきでしょ! いつ封印が解けるかわからないテュポーンとエキドナの復活に備えないといけないんだから」
ルゥは照れくさいのか、強引に話題を変えた。
「……と、仰いましても、ルゥ様がお目覚めになって、神騎士であるタイヨウさんもいるのであれば、一定の犠牲は付きものとしても勝利は可能なのでは?」
と、アナスタシア。確かにルゥは先代の神騎士だったレスボス・アマゾネスや聖騎士達と一緒に戦って、魔王テュポーンと魔女エキドナを封印した。仮にもう一度戦っても、俺と今の聖騎士団が総力を合わせれば勝利できると考えるのは自然だろう。だが――、
「あまい。あますぎるわね。相手は邪神。つまりは神なのよ。他にも強力な眷属だっている。仮にテュポーンとエキドナが復活したら、タイヨウはともかく半人前以下な今のあんた達だと手も足も出ないまま負けるわよ?」
ルゥは楽観的な希望をきっぱりと断ち切った。すると、アナスタシアとイリスは厳しい顔になる。
「……今の私達が弱いと?」
アナスタシアは真面目な顔で尋ねた。
「そうよ。当時のヘカトンケイルやイリオスの契約者の足下にも及ばない。今のあんた達はタイヨウの魅了スキルの力を借りてもせいぜい二割しか武具の性能を引き出せていないもの。現状だとケラウノスを装備したタイヨウが一人で戦った方が効率がいいわ」
ルゥは間髪を容れずに肯定する。
「に、二割? そんな……」
アナスタシアはあまりにも低い数字に絶句し、顔面蒼白になった。
「だから、今後はテュポーンとエキドナの復活に備えて、貴方達の実力を上げてもらう必要があるわね。邪神を一人で相手取れるようにとは言わないけど、天位の神話聖装使いが集結することでなんとか戦えるくらいには強くなってもらわないと困る。それが一つ」
ルゥはビシッと右手の人差し指を一本だけ立てた。
「他にも何かすることがあるんでしょうか?」
可愛らしく小首を傾げるイリス。すると、ルゥが俺に視線を向けてくる。
「神騎士の能力も向上させる必要があるわ。管理人格者の私のサポートもあって、今のタイヨウはケラウノスの力を十割引き出せるんだけど、それじゃまだ足りないから」
「……神騎士の強さには百パーセントの限界を越えた先があると?」
アナスタシアはぱちりと目を丸くした。
「ええ、神騎士の強さにはさらに上のステージがあるのよ。それに関係するのが、他ならぬ魅了スキルなんだけど……」
ルゥはここでいったん言葉を切ると、俺に視線を向けてくる。しかし、ふんと面白くなさそうに鼻を鳴らすと、すぐに説明を再開した。
「魅了スキルの効果は神騎士の
ルゥはそこまで説明すると、やれやれと溜息をついた。
「大陸中の乙女を……ですか?」
流石に規模が大きすぎるため、アナスタシアは瞠目して確認する。
「ええ。より正確に言うのなら、神話聖装との契約に適した大陸中の若い乙女をよ。ちなみに、絆を結ぶためには相手のことを一定時間、魅了し続けてタイヨウの愛の力を注ぎ込まないといけないから、あしからず。私はこれをマーキングと呼んでいるわ」
マジかよ……と、呆れて突っ込みたいところだが、大真面目な話だ。
「な、なるほど……」
アナスタシアは顔を引きつらせ、かろうじて納得する。
「というわけで、この先、大陸中の都市国家を回るのは決定ね。ルートの選定とか、各都市との渉外とか、めんど……細かなことはあんた達に任せるから」
今、面倒くさいと言おうとしたな。ルゥめ。
「……しょ、承知しました」
アナスタシアはイリスと顔を見合わせると、戸惑いがちに頷いた。
「ちなみに、大陸中の乙女を魅了する以上、神騎士が降臨した事実は拡散する必要があるけど、乙女を魅了すれば魅了するほどに神騎士が強くなる事実はなるべく伏せておきなさい。魅了の名目は神騎士の加護を与えるとか、聖騎士の才能を開花させることができるかもとか、適当に理由付けすればいいから」
「……なぜでしょうか?」
ルゥが注意事項を付け足すと、アナスタシアは小首を傾げて訊く。
「敵がマーキングのことを知らないはずだからよ。知られたらタイヨウをパワーアップさせないように、優先的に若い乙女から襲われるようになりかねないでしょ」
「なるほど……。では、
「いいんじゃない? あとは駄目元で邪神復活を阻止する手段がないか、模索させてもいいかもしれないわね」
「承知しました」
アナスタシアはルゥの指示をもとにあっさりと話をまとめてしまう。
「うーん……。こんなにあっさりと話をまとめちゃっていいのか? 聖騎士団全体にというか、大陸中に影響する決断なんだろ?」
少し気になったので、尋ねてみた。
「構いませんよ。神騎士の降臨と邪神の復活が迫っている事実は大陸中に影響する重大な出来事ですし、神剣ケラウノスに宿るルゥ様のご要望とあらば、可能な限り従うのが女神エロース様の信徒である我々の勤めです」
アナスタシアはルゥのことを意識しているのか、恭しく敬意を示して語る。
「影響力があるんだな、ルゥ……」
「当然ね。言うならば神霊だもの、私って。神々が失われたこの地上界において例外的に神格を有する特別な存在よ」
えっへんと慎ましやかな胸を張るルゥ。
「神騎士となったタイヨウさんだって神聖視されるべき存在なのですよ。エロース様が残された神託により、聖騎士団の総団長であるこの私を含め、あらゆる聖騎士はタイヨウさんのために存在することになっているのですから。今のタイヨウさんの命一つで、世界中の聖騎士達が動くものだと思ってください」
アナスタシアは神騎士である俺も神聖な存在だと補足する。
「それは、大げさじゃないか?」
「大げさではありません。今のタイヨウさんの立場は団長職に就く我々以上。となると、特級特務騎士という役職も改める必要があるかもしれませんね。呼び方もタイヨウ様とお呼びした方がいいのであれば、そうさせていただきます」
「いや、それはやめてくれてって、今まで通りでいいよ。言葉遣いも」
俺は慌ててそう訴えた。
「わかりました。では、改めてよろしくね、タイヨウさん。ルゥ様も」
アナスタシアはくすりと笑って、俺とルゥに呼びかける。イリスも「よろしくお願いします」とぺこりと頭を下げて続いた。
「おう」
と、俺は普段通りに気安く返事をする。
「……ま、私も気が休まらないから、必要以上に畏まるのはやめてよね」
ルゥはほんのりと頬を赤く染め、ぶっきらぼうにそう言った。本当、素直じゃないと思うけど、微笑ましい。
「承知しました」
アナスタシアとイリスはフッと微笑して頷いた。
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