積丹岬にあった岩の由来

積丹半島の突端にある大岩は、シケオショラウシと呼ばれている。

意味はかみさまが荷物を棄てたところという意味であるが、なぜこう呼ばれるようになったのかというと……。




昔、義経よしつねが兄の頼朝よりともに追われて、この地まで落ち延びて、村長の家に隠れ住んだ。

そして、村長の娘シララ姫と恋仲になった。

「義経さま、愛してますニャ」

「うむ、俺もにゃ……」




しかし、追手が迫ってきたので、その夜、義経はシララ姫に知らせないで、こっそり舟で逃れた。

「シララ姫、すまぬにゃ」

これを知ったシララ姫は

「義経さま、恨めしいニャ!」

と、身を投げ命をたった。それがこの大岩になったという。

義経は、遠く大陸にまで逃げたそうだが、それは

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る