ああ人生に、の短歌と俳句

からくとも

明日の為にと笑み浮かべ

今宵は雨に濡れに行こうか


わめいてもわめいても

中に燻って

どこの誰にも響きゃしないの


ぼろぼろに崩れ落ちるは

瞳から

どうせだったら口からにして


このままでいられないなら

そのままのぼくを今日から

崩しにかかるか






世界一大切なきみ

の世界一ではないことが

至上のからさ


「君が好きだよ」=(ぼくは今嘘を吐く)


我が心我が身全ても君が為亡くす命も惜しむべきかな


果てまでも君とともにと言ってもさ、どうせさいごはひとりなんでしょ。








くらりくら

まわりまわって

またまわる

ぼくの世界は上に向かって

 されどまわらぬこの体

 上手くまわらぬ何もかも



お籠もりは真冬の空の陽射し見て

氷柱触れたし雪に花咲く




空の上

ふつ、と途切れるいのちづな

飛ぶことだけを夢見て、寝なよ。









咲かば愛で散らば惜しまる桜花


 ひとのいのちもかくあらむやは





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鏡の水族館 康平 @katakura

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