4話 あちらこちらで急展開?(前編)

 時刻はもうすぐ午前0時。

 パソコンの前で、美久子は待っていた。

 あのアイドルもどきの自称美少女アドバイザー・FUKIからのメールを。


 あの女も、おかしなメールも全て夢だったなら、それでいい。

 いや、正直そうであった方がいい。

 けれども……「クラスメイトの中にあなたを”命ある限り続く生き地獄”へといざなう……というか、地獄の入り口まで連れてきて、自分は気ままに空へと飛び立つかもしれない人物」がいるかもしれないと言われて、心穏やかなままでベッドに潜ることなどできようか。


 FUKIは、特別に自分にアフターフォロー(そもそも”何の”アフターフォローなのだ?)のメールを送ってくれると言った。

 最初に送り付けられたメールと同様に、そのメールを開くも開かないも、美久子の自由であるとも。

 

 あと、3分、2分、1分……


 ついに来た。

 0:00ジャストに届いた新着メールの件名は「安原美久子様 ☆内緒の特別アフターフォロー☆」、差出人は「美少女アドバイザー・FUKI」となっている。

 ビジネスでよこしているメールに、ふざけた☆をつけたり、自分が美少女であると引き続きアピールしているFUKI。


 唇をグッと噛みしめた美久子は、負けるもんか(何に?)とFUKIからのメールをクリックした。

 そこには――


※※※


安原美久子様


 こんばんは(*^▽^*)

 2回目の特別&内緒のアフターフォローのメールでございますが、クリックいただきまして、ありがとうございます。

 得体の知れない私のような者より、あんなことを聞かされたら、やっぱり気になりますよねwww


 私と繋がることができるURLは、今日は以下となります。


 http://gakkouha-doude-shitaka/itsumo-tsumannasounahito!


 本日も動画再生可能時間も、4分9秒と定められています。

 動画再生終了後、メールそのものも閲覧履歴も、自動的に消失となります。


 また、再度お伝えいたしますが、仮に一度でも、私たちからのメールに記載されている動画URL未再生のまま、深夜0時からの制限時間の49分が過ぎてしまった場合は、”今後のメール配信は望まない”と判断させていただきます。

 二度と私たちからのメールはお送りいたしませんので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。


 近い未来に生じる、安原美久子様の運命の分岐点。

 私たちのアドバイスに耳を傾けることが勝ちか、負けか。

 今後の人生に生かせるか、生かせないかは、安原美久子様次第でございますよ♪



「あなたの運命も知らせ隊」

 美少女アドバイザー・FUKI


※※※



 軽い。軽すぎる。

 だが、美久子は記載されているURLへとマウスのポインタを合わせた。

 大きく深呼吸をし、汗ばみ始めた右手の人差し指を動かした美久子。

 カチッというクリック音とともに、昨夜と変わらない葬式の際に使う遺影のような背景が映し出された。

 そのお世辞にも明るいとはいえない背景の真ん中にいたのは、驚きで目を丸くしているFUKIであった。


 だが、FUKIはピッカピカのアイドルスマイルを取り繕った。

 そのボインボインの乳ばかりが妙に目立つ華奢な体格の彼女は、美久子に軽くペコッとお辞儀をした。


「安原美久子様、本日もクリックいただき、ありがとうございます♡」


 昨夜も自分を苛立たせた甘いアイドルボイスが耳に響く。

 FUKIに何か答えるべきかと思うも、美久子の口から言葉は出てこない。いや、出せない。

 苛立ちか、恐怖によってか、それともその両方であるのかは分からない。

 しかし、FUKIはそんな美久子に全く構わず喋り出す。


「まさか、クリックしていただけるなんて思っていませんでしたから、正直ちょっと驚いてしまいました。大変失礼いたしました。本日は特別なアフターフォローとなるのですが……どうでしたでしょうか? 学校で何か気になる点とかありましたでしょうか?」


 ………。

 まだ、言葉が出てこない。やはり、言葉が出せない。

 FUKIの立ち振る舞いとアニメ声への苛立ちもあったが、やはりこんなネットを介した現代風の妖怪もどきを、自分はパソコン越しではあるも目の前にしているのだという恐怖が、何よりも大きくて重たい。



「……別に」

 乾いた喉から、やっと絞り出せた一語。

 でも、この一語に美久子の日常は凝縮されていていた。

 別に何もなかった。

 昨日も、今までと全く変わらない日常でしかなかった。

 何か事件があったわけでもない。

 二階堂凜々花ことウザヘルメットが、南城直人から熱烈な求愛を受けている響芽美に身を護るため(?)のアドバイスをしたことぐらいだ。でも、それは自分には一切、関係のないことだ。



 美久子の返答に、FUKIは少し傷ついたような表情を見せたうえ、おおげさに肩をすくめた。

「うーん……そうですかぁ。やっぱり、最近の若い人”たち”って、どっか冷めてますよね。まだまだお若いのに……」

 やるせなさげなFUKI。

 ”最近の若い人たち”と言っているFUKI自身もどう見ても10代後半にしか見えないし、若くてピチピチのとびきり綺麗な肌をしているのだが。

 本当はもっと年がいっているのか? この女のキャピキャピとした外見は、渾身のアンチエイジングの賜物なのか?


 美久子の「?」という視線に気づいたのか、上目遣いで小首を傾げて、美久子の目をディスプレイ越しに覗き込むFUKI。

「……安原美久子様、何か聞きたいことがあるのでは? 私が”お答えできる範囲でしたら”お答えいたしますよ」


 ゴクリと唾を飲み込む美久子。

 この女に聞きたいことは、2つある。この女や、この女が昨夜言っていった”上の人”含む怪しげな団体の正体よりも、まず最初に聞きたいことは……


「運命の分岐点と、私を生き地獄へと誘う人物について……」

 震える喉から絞り出した美久子の言葉は、会話文には遠いものであった。でも、この2つのことが何よりも聞きたい。特に後者である”私を生き地獄へと誘う人物”が誰であるかを。


「まあ……やはり、その2件がとってもとっても気になるとは思いますけど、申し訳ないですけど、”公平性を保つためにも”その2件については教えられません」

「……!!!」

 甘ったるい声で、ピシャリとした拒絶。


 しかし、拒絶したにも関わらず、FUKIは美久子に向かって悪戯っぽくウィンクをし……

「安原美久子様、今、学校は楽しいですか? 大好きな友達はいます? 恋はしてます?」

 

 一体、何なのだろうか?

 教えて欲しいことを教えてくれないばかりか、FUKIは話を逸らすつもりなのか?


 そのうえ、今のFUKIからの3つの質問は全てノーと言えよう。

 家からも近く、自分の学力と比較して合格県内であったため、選んだ高校は”楽しくない”が、とりあえず通っている。このまま、今の高校を卒業し、適当な大学もしくは短大へと進学する未来が予測できる。いいや、そんな未来しか予測できない。

 大好きな友達などもいないし、なぜか一番気に食わない女(克子)と親友という触れ込みで一緒に行動をともにしている……ただ、一人になるのが嫌だから。それに、クラスの人気者ポジションの克子と一緒にいれば、スクールカーストにおける自分のランクまでもが本来よりも上がっている気がする。克子は便利な存在だ。

 そして、恋などもちろんしているはずがない。あの超かっこいい読者モデルのKEN君は克子のものだし、周りの同級生男子は皆、アホに思えてしまう。とりわけ人目もはばからず響芽美への求愛を行っている南城直人などは特に……



「あ、もうすぐ時間ですね。なんだか今日も私ばっかり、喋っちゃって申し訳ないです。短い付き合いとなる予定ですので、心を開いていただくことは難しいとは思いますが…………私たちからの次なるメールは、本日より5日後を予定しています。そして、こうして本日、動画をクリックしていただきましたので、特別にヒントをお出しいたします」

「……!?!」


 ヒント? ヒントをくれるというのか?

 まさか、”生き地獄へと誘う人物”のイニシャルとか……?


 しかし、美久子の期待を打ち砕くがごとき、曖昧なヒントがFUKIから明示されることとなった。

「特別ヒントは、『恋愛』でございます。安原美久子様のクラスメイトの中で『恋愛』がらみで目だった動きをする方がいたら、その人物が要チェック人物となります。その予測をつけた人物と”物理的に接触する”のを避けるなりなんなり、対策を講じてみてくださいませ」



※※※



 FUKIからのアフターフォローのつもりであったらしいが、まったくアフターフォローになっておらず、美久子をさらに混乱させた午前0時のメールから3日たった。


 ”別に”ないつもの日常だ。

 そして、そのいつもの休み時間には、うざったるい日常の象徴とも言える克子がスマホをいじりながら、眼鏡の下の睫毛を気合いを入れてカールさせている横顔を美久子に見せていた。

 おそらく3人目の彼氏であるKEN君とのLINEでやり取りしているに違いない。今は秋だというというのに美久子の心はジリジリと焼け焦げていく。

 克子は決して美久子が手に入らないものを手に入れ、たやすく繋がっているのだから。


 美久子の嫉妬のこもった視線を感じてか、克子が不意に顔を上げて、美久子を見た。

「?」

 その表情に違和感を感じた。いつもの克子と違っている。


「あのね……美久子。私、もしかしたら、KEN君と別れるかもしれないんだ……」

「!!!」

 

 その突然の話に驚きよりも、うれしさの方が勝り、体中を駆け巡った。

 自然と上がってしまう口角と弾む息を隠し通そうと、美久子は口元に手をやった。

 そして――


「どうして? まだ、KEN君と付き合い初めてから、1か月ぐらいしか、経ってないのに……」


 一応、克子を心配する言葉を吐いた美久子であったものの、心中では全く違うことをマシンガンのように吐き出していた。


――ほんの数日前まで、美術館か水族館かなんて、次なる楽しいデートの計画していたはずなのに、どうなのよ、その急展開www 3人目の彼氏であるKEN君とは1クールも持たせる気ないとか、ほんとに笑えるヤリ×ン。ま、どうせすぐに次の男、見つけるんでしょ。でも、ほんと、勿体ないね。あんたみたいに、ちょっと可愛いだけの女がKEN君みたいなこの界隈では超上物と付き合えたっていうのに……あのKEN君を振るなんて、どんだけ自分に自信があって、調子に乗ってんだか……


 

「……やっぱね、高校生と大学生とじゃ、話、合わないよね。幼馴染とか昔からの知り合いとかだったら、ちょっと違うかもしれないし、互いに大人だったら、数歳の年齢差なんて何ともないとは思う。けど、今は正直ちょっとキツイ。KEN君、顔がすごく広くて、同じサークルや他大学とかにも仲のいい女の人がいっぱいいるみたいだし……」

 フーッとため息を吐いた克子の唇が、いつもより色味が薄いことに美久子は気づく。


「克子……いろいろ考えていると思うけど、克子がそう決断したなら、それでいいと思うよ」

 ”早くKEN君と別れろ、いや別れちまえ、”という呪符のごとき感情を口から発される後押しの言葉の裏側に挟み込む美久子。

 しかし、克子がKEN君と別れようが別れまいが、KEN君が美久子の手を取ることは100%に近い確率であり得ないと思うのだが。


 美久子より”背中を押された”克子は、少しはにかむように微笑んだ。

「そうだよね。何か違うって思いながら付き合い続けるのはKEN君に対しても失礼だもんね。それに……実はまだエッチもしてないから、私の傷もそれほど深くなくて済みそうだし」

「! ……え? まだ、してなかったんだ」

 おそらく付き合い始めて間もなく、とっくに”いたしている”ものだと思っていたのに、克子とKEN君にはまだ肉体関係なるものはなかった。

「うん、してないよ。恋愛って、心だけでするもんでないし、体だけでもするもんでもないけど、エッチしているかしていないかって、やっぱ女の子にとって大きな違いがあるもんね」

 克子が言わんとしていることには、生粋の処女である美久子も頷くことができた。

 

 克子はKEN君と別れる予定だ。

 ”『恋愛』がらみで目だった動きをする”らしい克子。

 

 チクリと針がささったかような不快で不穏な何かを美久子は胃のあたりに感じた。

 まさか、克子が……!?




「あっ! 芽美……それって……」

 美久子の思考は、後ろの席から聞こえてきたクラスメイト女子の甲高い声によって、中断された。

 

 かぎ針を手にした響芽美が、真新しい紙袋から毛糸をのぞかせ、編み物をしていた。

 響芽美のその姿は、まるで赤ちゃんに靴下を編んでいる母を思わせる妙に母性的で甘い雰囲気に満ちていた。

「マフラー編もうと思って。昨日、手芸屋さんにいって、急いで毛糸買ってきたの」

「え? でも、芽美ってピンクとかベージュとか柔らかい色が好きじゃない。その黒の毛糸って、どう見ても男ものって感じだけど……♪」


 芽美へと話しかけているそのクラスメイト女子は、”誰かにあげるんでしょ? ねえ、誰にあげるのよ?”と、目を輝かせていた。

 もし、この場に、あのオラウータン系男子・南城直人がいたなら、絶対に今の会話に食らいついてきただろうが、幸か不幸か、今この教室内に南城直人はいなかった。


「そう、プレゼント用なんだ。私、とろくさいし……今はまだ秋だけど、毎日少しずつ進めとかないと……」

 手編みのマフラーを誰かにあげるかは答えず、ドンくさいとか要領悪いを”とろくさい”と可愛らしい言い方に変えて、答えた響芽美。


「へえ……響さん、好きな人いたんだ。なんか、あんまり”そういうこと”に興味なさそうな感じしてたんだけどなあ」

 克子がポツリと呟いた。


――あんた、響さんとそう親しくもないじゃん。響さんの何を知っているって言うんだよ? まあ、私もだけど……

 

 愛し気にかぎ針と毛糸を手にしている響芽美を見て、美久子は思う。

 響芽美は、今から10年後、子供2人ぐらいいる平凡なマンション妻でもしてそうな女だ。同窓会などで再会をしても、あまり驚くような変貌を遂げそうになく、ふわふわとした緩やかな波に揺られながら、一生を過ごしていそうな未来が思い描けると……


 手入れされた指先で、かぎ針を愛しそうに操る響芽美にある足音が近づいてきた。

 その足音の主に気づいた、クラスメイト女子が「げ……」と顔を歪める。気が強いギャル系でも恐ろしいヤンキー系もない、いわば普通系のカテゴリーに属している彼女にすら、こんな顔をさせる=嫌われている人物は、このクラスにたった1人しかいない。

 二階堂凜々花だ。


 あれ、デジャウ?

 数日前と全く同じ、いや数日前より数段険しい顔をした二階堂凜々花は、まっすぐに芽美へと歩み寄っていく。


 ”何事?”と、ウザヘルメットこと二階堂凜々花の次なる行動を見ようとしている克子の口元に笑いが浮かんでいることに美久子は気づく。

 分かっちゃいたけど、ほんと性格の悪い女。

 と、思った美久子自身の口元にも笑いが浮かんでいた。


 二階堂凜々花は、響芽美にまた恋愛アドバイスをするつもりらしい。

 自分だけの独りよがりのルールに寄り添った余計なお世話な恋愛アドバイスを。

 そもそも、自分が恋愛からほど遠いところにいるにもかかわらず、人の恋愛事情に首を突っ込んでくるという、この……



 凜々花からの視線を一直線に受けた芽美が「??」と、凜々花を一直線に見つめ返した。


「響さん……私はこの間も忠告したけど、南城くんを刺激しない方がいいと思うわ。そのマフラーになる予定のもの……学外の人にあげるならともかく、この校内の人や最悪、このクラス内の人に渡すなんてことになったら、南城くんは絶対に相手の人に何かするわよ」

 お願い気を付けて、とリリカの瞳はまたしても言っていた。 

 触れなば落ちんみたいな態度を何年にもわたって取り続けている能天気なあなたも、南城直人の危険性は感じ取っているでしょう、と細長い顔の中にある両の瞳は語っていた。



 しかし、芽美はフッと笑って凜々花に答えた。

「……その心配はないわ」


「!!!」

 

 ハッとした。

 美久子だけでなく、克子も、クラスメイト女子もだ。

 ”その心配はない”ということは――


「え? どういうことなの?! その心配はないって……」

 たった1人、凜々花だけがテンパり始めていた。

 成績はクラス内でも上位にいる凜々花であるも、真の意味で”頭は良くないんだ”と美久子は呆れてしまう。

 今の響芽美の言葉を聞いたなら、点と点を線で結ぶがごとく、響芽美が誰に愛情たっぷりの手編みのマフラーをあげるつもりなのか、分かっただろうに。

 響芽美がついに南城直人と付き合う気になった、という結論を美久子含め、克子、クラスメイト女子は導き出したというのに。



「へえ、そりゃあ、何か意外……でも、きっと、南城くんは天にも昇る心地だよね」

 克子が言う。

 ”別れる時はかなり大変そうだけど”と、ボソッと呟いてもいたが。

 克子のその水を差す言葉が、響芽美に聞こえたのか、それとも聞こえなかったのかは分からない。



 響芽美は南城直人と、ついに付き合うつもりらしい。

 同じ教室内において、”『恋愛』がらみで目だった動きをする”ことになる新カップル。

 

 あちらこちらで急展開?

 1組(男の方が学外の人であるも)は破局、もう1組は成就だ。

 FUKIの言葉が、美久子の胃をのたうたせるがごとく蘇ってくる。


「特別ヒントは、『恋愛』でございます。安原美久子様のクラスメイトの中で『恋愛』がらみで目だった動きをする方がいたら、その人物が要チェック人物となります。その予測をつけた人物と”物理的に接触する”のを避けるなりなんなり、対策を講じてみてくださいませ」


 しかし、いくら『恋愛』がらみと言えども、美久子は響芽美と南城直人とは全く親しくない。彼らの恋愛が、自分に関係してくるとは到底思えない。


――となると、やはり……私の目の前にいる……


 カールされた長い睫毛を瞬かせ、再びスマホに目を落とし始めた克子の横顔にチラリと目をやった美久子は気がつかなかった。


 全くの部外者である、二階堂凜々花の瞳がギラリといつもと違う輝きを放ち、憤怒のごとく小鼻を膨らませて始めていたことに。

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