10 『歩き続ける人よ』

赤い赤い陽が沈む

舌の上でその陽を転がし

血が滲む


傷だらけで生きたいなんて

意味がわからない


けど、人生は

愛も憎しみも銃弾みたいに飛び交う

雑多な感情の戦場で

ただベクトルが違うだけさ


誰かが傷ついて幸せが訪れる

痛みと傷は祝福の裏方さんだ

賞賛も栄誉も与えられないね


無関心の弾丸ほど胸を抉るものはないよ

それでも誰かが見ていてくれる?


信じ続けて最後の一人になれれば

世界のシェアは100% 君のものだ

世界を独占出来るんだ


赤い赤い血に沈む

その日まで、その日まで

血が滲み傷つき続けるんだ

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