7 『 朝』

お前は息をひそめ

鳥たちの目ざめや

太陽のあしおとに

耳を澄ませている


そうして

慎ましく

そっ、と

目醒めの鐘を振る


それは小鳥の囀り

それは白む空の色

それは海の小々波

それは潮のにおい

漁師たちの足おと


わたしはあはひを歩みながら

お前を待っている、朝よ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る