第六章

第六章

遜は目を覚ます。

すでに夜になってしまっていて、夜間も製鉄を続けている寮生たちと村下の指示が聞こえてくる。一度始めたら鉄ができるまで、不眠不休で作業を続けるのである。

なんとなく御不浄に行きたい気がする。

御不浄がどこにあるのか、はっきり覚えていなかったが、とりあえず、遜は部屋から外に出た。

鴬張りの廊下を歩いた。またきゅきゅ、という音がした。しかし、それに交じって、別の音が聞こえる。なんの音だろうと思って、遜はその音のするほうへ行ってみた。よくよく聞いてみると、咳の音である。

遜「か、風邪でも引いているのかな。」

それにしては大音量すぎる。それどころか、何かを詰まらせて、無理やり吐きだそうとしている感じなのだ。一般的な風邪にしてはひどすぎるものであった。

遜「なんだろう、、、。」

さらに近づいてみると、一枚の障子が見えてきたから、遜は思わず障子に手をかけてしまった。

遜「あっ!」

中で声がしたのとほぼ同時だった。中にいた人物は水穂であることは間違いない。しかし、敷かれた布団の周りや、口元を押さえている両手の平は、朱に染まっていた。その朱は、非常に生臭くて、染色の糊よりも強烈であった。

遜「だ、だだ、、、。」

返事をする余裕もないらしく、こちらを振り向きはしなかった。遜もどうしたらいいのか全く分からず、ただ、座り込んでいるだけしかできなかった。御不浄に行くことなど、どこかに消し飛んでいった。

気が付くと、車いすの音が聞こえてきた。応接室に置かれていた柱時計が、気味悪く12回なった。

懍「水穂さん。」

水穂は、答えをだせない。

懍「水穂さん、薬はまだありましたでしょうか。」

答えが出ないので、懍は、遜を押しのけて部屋に入っていき、机の上に置いてある錠剤と、吸い飲みを取った。

懍「飲めます?それどころじゃないようなら、病院まで行きましょう。」

水穂は激しく首を振り、朱に染まった手で、懍から渡されたものを受けとった。それを何とかして口元へもっていき、吸い飲みの水で無理やり流し込んだ。と、同時にさらに激しくせき込み、液体が瀧のように流れ出た。持っていたものはすべて落としてしまったが、幸い、数分後、薬がうまく効いてくれたようで、これ以上血を出すことはなくなって、そのまま眠り込んでしまった。

懍「よかった、明日の朝、もう一回見に来ますから、もし、止まっていなかったら、病院に行きましょうね。」

懍は、部屋を出て、障子を閉めた。

遜「す、すみませんでした!本当にごめんなさい!」

懍「謝るのは、水穂さんのほうにです!明日、しっかり畳の掃除はしてもらいますよ。」

遜「本当に知らなかったんです。まさかここまでなるとは。悲惨だということは聞きましたけど、、、。」

懍「あらましは、寮生の方に聞きました。確かに、そうかもしれませんが、自分の都合で、他人のものをいただいてしまうのはどうかと思います。きちんと確認すべきでしたね。」

遜「僕は、なんてことをしたんだろう。」

懍「はい、飛んだことをしてくれましたね。これでわかったと思いますけど、世の中にはこうなるから食せないという方もいるんですよね。ですから、食すのを拒否するのは、いかに贅沢であるか、しっかり覚えておいてくださいよ。」

遜「僕、謝ってきます!」

懍「いいえ、今は眠らせてあげたほうがいいでしょうね。それを起こすのは避けたほうがいい。」

遜「そうですけど、僕、本当に申し訳なくて。」

懍「確かに謝罪をしてもらうのは非常に大切なことではありますが、それよりも、何を学んだかを刻み付けるほうが大切です。」

遜「はい、ごめんなさい。病院、一緒にいきましょうか。」

懍「いえ、その必要はないですよ。たぶん調理係か、寮生の一人が、手伝うことになるでしょうから。」

遜「でも、やったのは僕なんですから。」

懍「そのような痩せ方で、病院について行けるとは、到底思えませんね。」

遜「じゃあ、どうしたら、、、。」

懍「まず、出したものの始末をするように。そして、これからは、きちんと食べていただけますことを、誓いを立ててくださいね。」

遜「そ、それ、、、。」

懍「それが、一番大切な教訓であり、償いなんじゃないですか。」

遜「申し訳ありません。」

懍「謝るより、先に行動してくださいね。そこから、始まりますからね。何もかも。じゃあ、寒いですから、早く部屋に帰ってください。あんまり外にいると、物騒ですよ。」

遜「は、はい、わかりました。ほんとに、本当にごめんなさい!」

と、立ち上がり、部屋へ帰っていく。

懍もため息をついて、自室へ帰っていった。

翌日。

寝ぼけ眼で、遜は朝食を食べに食堂へ行った。ほかの寮生たちも、やってきた。しかしながら、水穂の姿はなかった。

寮生A「やっぱり、水穂さん出られないか。」

寮生B「食わず女房じゃないんだからな。食わずではなく、食いたくても食えない。」

遜「ほ、本当に、本当に、ごめんなさい。」

寮生たちは、遜のほうを見た。

寮生A「まあ、誰でも、そういう間違いはすると思うけど、水穂さんみたいに、本当に大変な人もいるんだよね。それだけは、わかってほしかったな。」

寮生B「ご飯食べたら、謝りに行ってきな。いい教訓も出ただろう。」

遜「はい、本当に、もうしわけなかったです。」

寮生A「じゃあ、今日の朝飯、しっかりと食べるんだぞ。いくら、太るのが怖いとか、栄養になるのが怖いとか思っても、吐き出しちゃだめだぞ!」

遜「はい、決していたしません。」

寮生B「大丈夫かなあ。」

寮生A「まあ、時には荒療治が必要なこともあるよ。とにかく、飯を食わないってことは、一大事なんだから、それを何とかして食べてもらわないと。」

調理係「はいはい、今日の朝ご飯は、ご飯とみそ汁と焼き魚だよ。水穂さんもいないんだし、もう、代用品はないんだからね、しっかり食べて!」

と、食器をテーブルの上に置いていく。

遜の食事も、他の寮生と変わらないものが置かれる。

寮生たち「いただきます!」

それぞれの勢いで食べ始める。

遜の目の前には、ご飯とみそ汁、塩鮭の焼いたものが置かれている。箸を取ってみたものの、食べようとは思えない。そこへ調理係が、ほら、と肘で彼の肩をついたので、遜は急いでご飯をとって、口に入れる。

思わず吐き出しそうになるが、無理やりそれをかみ砕いて、お茶で流し込むようにしてそれを飲み込んだ。

調理係「あら、よくやったじゃない!どう、うまかったでしょ。」

遜「味なんて、ほとんどわかりませんよ。」

調理係「次は、味を感じてくれると嬉しいわ。作ってくれる人にとって、おいしいなと感じてくれることが、一番だから。」

遜「はい、すみません。」

調理係「謝るより先に食べるほうが先よ。」

遜「は、は、はい。」

と、鮭を少し取って、口に入れ、また出しそうになるのを一生懸命こらえながら、それを飲み込んだ。鮭は、辛塩だったらしい。少ししょっぱい味がした。

調理係「さて、みそ汁も飲んでね。頭では、ご飯なんか食べたくないと思っているのかもしれないけど、体は喜んでいると思うから。」

隣の寮生たちは、当たり前のように食べて、製鉄現場に戻っていってしまったので、遜は、いつの間にか、食堂に一人になってしまった。

遜は、みそ汁の入った茶碗をもって、中身を飲み込んだ。

調理係「ほら飲める。よかったね。これでも、体に悪いと思う?あいにく、うちの味噌はそこら辺の安い味噌とは違うのよ。八丁味噌なんだから。」

遜「八丁味噌って。」

調理係「一番伝統がある味噌のメーカー。食べた人は、驚くわよ。スーパーで売っている、安い味噌とは違うって、みんないうもの。」

遜「そうなんですか。」

調理係「そうなのよ!ほら、食べないと、水穂さんに謝りにいく時間が無くなっちゃうでしょ。たぶん、病院に行くと思うわよ。」

遜「じゃあ、先に行ってきます。」

調理係「だめ、そのやり方で逃げちゃ!食べてから行かせろって、青柳先生にいわれてるから!」

遜「ご、ごめんなさい。」

恐々、ご飯をつかみ、口へもっていく。

調理係「食べ物を食べるってことは命をもらうことなんだから、もっと感謝してたべなさいよ。」

遜「はい。」

調理係「いくら、見かけが良くなきゃダメだと思ったって、食べ物を粗末にすると、罰があたるわよ。これは、本当なんだから、よく知っておきなさいね。」

遜「罰が当たる、ですか?」

調理係「そう、事実、センター試験を受けられなかったことが、それなんじゃないかしらね。おばちゃんは、そう思うけどなあ。」

遜「やっぱり、、、。」

調理係「だったら、もうちょっと、食べ物に感謝して食べることね。」

遜「はい。」

一生懸命、ご飯と鮭を口に入れ、非常に苦痛ではあったが、何とか完食することができた。

調理係「ようし、偉い偉い。じゃあ、水穂さんとこ行って、謝っといで。」

遜「はい。」

と、立ち上がって、食堂を出ていき、鴬張りの廊下を歩いて、昨日の水穂の部屋へ直行する。

遜「水穂さん。」

障子を開けると、水穂が布団の上で寝ていた。昨日、血で汚れてしまった敷布などは、新しいものに変えられていた。

遜「本当にごめんなさい。」

遜は正座し、手をついた。

遜「僕が、わがままで、食べ物をかえてしまったばっかりに、こうしてひどい目に合わせてしまって、本当にごめんなさい。」

返事の代わりにまた少し咳の音が返ってきた。

遜「ごめんなさい!ぼくも何か責任とらなきゃいけないですね!」

水穂「いいえ、かまいません。」

と、障子を開く音。

懍「今、タクシー会社に電話したのですが、今日は混雑しているようで、30分ほど待ってくれというところでした。お辛いと思いますが、もうしばらく辛抱してくださいませよ。」

遜「ど、どこに行くんですか。」

懍「まあ、ここから病院までは少々時間がかかりますからね。豚肉と言いますものは、彼にとっては一番難しいんです。特に、油の多いバラはね。雑炊でしたからまだよかったようなもので、これが豚汁とか豚しゃぶとか、そういうものであれば、最悪の結末だったかもしれませんね。」

遜「バラ、ですか?」

懍「はい。豚肉でも特に脂分の多い部位ですよ。豚肉は、食べてから発作を起こすまでに時間がかかってわかりにくいばかりか、それが重篤になりやすいので、気を付けなければならないんです。」

遜「そうだったんですか!そんな事情があったなんて全く知りませんでした。本当に、何べん謝っても足りないくらい、申し訳ありません!病院に行くのなら、元凶を作ってしまった僕も一緒にいきます。」

懍「結構ですよ。かえって、お医者さんの前で取り乱されても困るだけですしね。悪いのは、あなたそのものではなく、豚肉ですから、どうぞお気に召さらず。」

と、応接室の柱時計が鳴る。

懍「支度してきますから、水穂さんも、立って歩けるようなら身支度しておいてくださいよ。」

部屋を出ていく懍。

まだ、動けない遜。

水穂「着替えなくちゃ。寝巻では、おかしいから。」

と、咳をしながら起き上がり、羽織を着る。

遜「ごめんなさい!何か手伝いましょうか!」

水穂「いいえ、大丈夫です。着替えなんて、それくらいできますよ。それに、何回も謝られても困るだけなので。」

遜「でも、何かしなければと先生から!」

水穂「あなたは、学校から離れるべきです。」

遜「え、、、。」

水穂「ええ。そのほうが、安全に暮らせるって、早く気が付いたほうがいい。あなたは、大学というところへはまるで向いていない。極端な例かもしれませんが、体を壊さなければ、それに気が付くことはなかったでしょう。今回のことは、それに気が付いてくれれば、よかったことにしておきます。」

遜「でも、大学は行ったほうがいいって、」

水穂「まあ、どうしても大学へ行きたいなら、大学の種類にもいろいろあるので、検討してみるといいでしょうね。いずれにしても、通常通りに通うタイプの大学にいくのは難しいんじゃないですか。それよりも、龍村柄を染めるというほうに、力を注ぐべきでしょう。」

遜「そうでしょうか、それほど役に立たないものはないといわれました。」

水穂「いや、それはどうでしょうか。あの時の龍村柄は、とても素晴らしかったと思いますが。事実、大切に着用してくれているみたいですよ。」

声「水穂さん、そろそろ。」

水穂「すぐ行きますから。」

と、せき込みながら、何とか立ち上がり、タンスから出した、外出用の二重廻しを着込んで部屋を出て行った。

遜は、何かにとりつかれたように、布団を畳みなおして、周りの畳も雑巾で丁寧に拭いた。

遜「やっぱり、ダメなのかなあ、、、。」

声「あれ、水穂さんは?」

振り向くと、女性の寮生がいた。

遜「いま、先生と一緒に病院まで行ったみたいですけど、、、。」

女性寮生「そう?残念だったわ。心配だったから、仕事行く前に様子見に来たんだけどな。」

ちょっと色っぽい表情をしたこの女性寮生は、かわいらしいピンクの小紋を身に着けている。

遜「あの、」

女性寮生「何?」

遜「何か、着物関係の仕事してるんですか?」

女性寮生「ええ、アルバイトだけどねえ。料亭の仲居さんの仕事をしているのよ。」

遜「そうなんですか。」

女性寮生「そうよ。はやく、お太鼓が結べるようになりたいんだけど、ちっともできるようにならなくて、まだ作り帯なのよ。」

遜「でも、作り帯には見えないけど、、、。あれ!」

女性寮生「どうしたの?」

遜「それ、僕が染めた龍村柄、、、。」

女性寮生「そうなの!これ、あなたが染めたの!まあ、、、感激しちゃうわ。これ、私がいただいた中で一番のお気に入りなの。」

遜「いったいどうして、こちらに渡ったのですか?」

女性寮生「ああ、杉ちゃんが、持ってきたの。これ、もとはテーブルクロスだったんだけど、テーブルクロスとして使うには、あまりにも立派すぎてもったいないから、帯に改造したんですって!」

遜「杉ちゃん、、、。」

女性寮生「そうよ。まあ、あたしは、仲居さんなんて大した仕事してないけどさ、こういうものを作る人ってのは、やっぱりすごいなと思うわよね。だって、不思議なものよね。洋服って、要らなくなったらすぐに捨てちゃうけど、着物とか帯は大量生産できないぶん、職人さんの気持ちっていうのかな、そういうのが、いっぱい伝わってくるわけよ。だから、たやすく捨てられない。いつまでもつけていたいなって思うの。そりゃ、能率が悪いとか、やたらに高いから奢っているとか言われることも確かだけど、一つか二つしか入手できない分、大切にしようという気持ちもわいてくるんだから、いいんじゃないかなって私は思うわけ。だから、それを作れるってのは、やっぱりすごいことよ。自信もっていんじゃないの?あたしみたいに、無名な学校に行って、汗水たらして、でも何も得られなかった人よりずっといいわよ!」

遜「そ、そうでしょうか。」

女性寮生「そういうもんよ。大人になってみるとわかるの。あなたはまだ現役の高校生だから、まだ先生がいう事のほうが正しいのかと思うのかもしれないけどね、この世界、絶対その通りには行かないから。テストで100点を取ったとか、いい上級学校に行ったとか、そういうことが美化されるようだけど、そんなことは、社会に出ちゃえば何も役に立ちはしないわよ。そういうものが勝つんだなんて、大間違いだって覚えておきなさいな。」

遜「でも、みんな、普通に仕事して、普通にお金かせいで、それこそ正しい生き方であって。」

女性寮生「そんなこと考えるようじゃダメね!そうやって普通に仕事してても、何も特技がないと、空虚感というか、虚しさというか、そういうのに襲われてがっかりするものよ。それが酷くなると、うつ病なんかが出てくるのよ。まあ、幸い、青柳先生や水穂さんには、商売繁盛でいいのかもしれないけどね。でも、そこから立ち直るのは、本当に難しいもんだって、覚えておいてね。私は、仲居さんの仕事ができるけど、ひどい場合は、この世から旅立ってしまった例だってあるんだからね。」

遜「この世から旅立ってしまう?」

女性寮生「そうよ。それなのに学校というものは、その被害の多さについては見て見ぬふりで、何をやっているのかなとあきれるほどよ。学校に馴染んでしまうということは、ある意味感情が鈍化することだと私は思ってるわ。むしろ、感情を消すのがそんなに苦しいんだったら、そういうのを大いに使ってくれて結構なところに避難すべきだと思う。」

遜「避難するんですか。」

女性寮生「そうよ。もし、学校に馴染めなくて、体を壊して退学ということになったら、それは、そういう馬鹿な空間から避難する準備をしろと神様が教えてくれたと思いなさい。まあ、悪いことというのはね、必ず何か良いことがやってくるためのキーポイントになってくれると私は思ってる。」

遜「そういえば、水穂さんもそういう事を言ってた。」

女性寮生「そうそう。ここにいる人たちはみんなそういう事を学びにここへきているの。まあ、外の世界では、その苦しみというのは、なかなか理解されないものでね、人に迷惑をかけるとか、不要品で困るとか、そういう事ばっかり言われるから、悪人呼ばわりされるんだけどねえ。でも、私は、心の病気にならなかったら、今の仲居さんの仕事に就くこともなかったし、こんな立派な龍村柄に出会うこともなかったでしょうね。結果としてそういう事が待っているんだけどね、みんな、その前に嫌がって、追い出したりしちゃうのよ。それでも、結果としてよかったんなら、多少、社会から逸脱した人生でもいいんじゃないかしら。」

遜「そうでしょうか、、、。」

女性寮生「まあ、自分が充実して幸せな人生にするか、それとも、教師たちに従って、味気ない人生に進むか、それを決めるのは誰かしら。あ、いけないいけない、もう仕事行かないと遅刻しちゃうわ。じゃあ、水穂さんが戻ってきたら、私が、すごく心配していたと伝えておいて頂戴ね。」

彼女は、鴬張りの廊下を走って玄関を出て行った。

遜は、その言葉を聞いて決心した。













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