第2話 お互いを切なくなる家族とは違う関係
私のお店には、魔女が来る。
まあ、すっごく時々だけどね。
「いらっしゃーい! あ、オルと魔女さんいらっしゃい! 二人で来るなんて珍しいね」
からんころんというお店のドアが開いたときになるベルが鳴って、奥で作業していた私が店先に来ると、二人のお客様がいた。
トントン、カウンターを二回叩くと、それに反応して照明がパッとつく。魔法を起動させるための合図だった。
ちょっとくすんでいるけど、それがまたかっこいいつんつんの金髪で、長身でがっちりしていて、この村の誰よりも強そうな義手の男の子、オルくん。
もう一人はきれいな銀髪の女性。黒い魔女の帽子を斜めにかぶっていて、くろいコートのような白衣のような服に、ゴスロリ風なひらひらした服をきた女の子、魔女さん。ひいひいひいおじいちゃんの時代から、縁があって、うちのお店にお薬や山の物を仕入れてくれる。
見た目は私と変わらないくらいだけど……私が生まれた時よりずっと前から若い女性のままだったそうで。
「今日は魔女さんだけが来るんじゃなかったっけ?」
「……魔女さんだけとか危なっかしくて来させられないよ」
オルは、魔女さんをじとーっと見ながらそう答えた。
「君が来る前は私だけで山を降りていたのよ?」
「でも、今日はケモノに襲われそうになってたじゃないか。僕がこなかったらどうするつもりだったんだ?」
「もう、どっちが保護者なのか解らなくなっちゃうわ」
なーんて、親子喧嘩というか痴話げんかというか……そんなことを始めてしまった。
面白くないなぁ。
「で、今日はなにか仕入れてくれるの? 予定だと魔女さんに頼まれた食材ばかりのはずだけど」
喧嘩している間に、私はあらかじめ荷物を手押し車に乗せておたいので、それを押して持ってくる。
「……魔女さん、この量を一人で運ぶつもりだったの?」
「思ったより多かったわね……。街中ならともなく山だと大変かも」
「……魔女さんは、どこか抜けてるんだから……。五代目、今日はこれを――……」
「もう、オルったら。私のことはアンナって呼んでほしいって言っているでしょ?」
五代目……おじいちゃんが四代目で私が五代目の店主だから。お父さんも店主なのだけど、王都にある二号店の店主になってしまったので、私が正式な五代目になったのだ。
だけど、オルにはアンナって名前で呼んでほしいなぁ。
「あなたのアンナよ?」
ハートが付きそうなくらい吐息を混ぜて甘く囁く。
「そ、その話は断っただろう」
「いいえ、保留だったはずよ? それに私、あんな理由じゃ諦めないから」
成長して、めったに慌てなくなった、落ちついた男になったのにこう言うところで彼は弱い。幼いころの彼を見ることができたようで嬉しくなる。
……後ろにいる魔女さんが、面白くない顔をしていた。きっとさっきの私とおんなじ顔ね。
それなのに、二人は親子や、姉と弟みたいものだと思っているんだから困っちゃう。
二人は親子や姉と弟という関係よりむしろ……。
「ほら、お代替わりの商品だ。いつもの栄養ドリンクや風邪薬に傷薬」
「はい、ありがと。荷物、持って行ってどうぞー。気を付けて帰ってね?」
「ああ、また来るよ」
そんなやりとりをして、二人はお店をあとにする。くぐもっているが、さっきの私たちの会話を問い詰める魔女さんの声が聞こえた。
「……まだまだ私、負けないからねー」
カウンターをトントンと二回叩く、今度は照明が消えた。
「オル、さっきの会話はどういうこと? 保護者の私に報告することだと思うの」
お店を出て直ぐに、私はオルに問い詰める。
手押し車を押しながら、オルはぶっきらぼうに「……大丈夫、なんでもない」と応えた。
「なんでもないことではないと思うわ。ねえ、話してくれないの?」
……上目遣いで僕に聞いてくるティノさんはすごく可愛いと思う。母や姉のような人に対して想うことではないかもしれないが、この人は普段きれいな、大人びた行動をするのに、時々かわいいのが……ずるい。
「……ちょっと前に、五代目に告白されただけだよ」
『私たちが結婚すれば、ある意味お母さんな魔女さんに仕送りとして食品も送れるし、オルに損はないはずよ!』なんて、アンナに告白されたんだ。
ずっと前から、僕のことが好きだって。
でも……僕に恋愛は解らなかった。これからも理解できないかもしれない。そんな感情、きっと必要ないんだ。
両親を失って、人生をティノさんに貰った。だから、僕のすべてはティノさんのためにあるべきで、恋愛なんてきっと理解できないし、必要もないんだ。
「こ、告白……やっぱり、オルって……」
ティノさんはその言葉を聞いて、困惑していた。
「安心して、きちんと断ったよ。魔女さんのところからオレが離れるわけないじゃないか」
僕がそういうとティノさんは「そう、ありがとう」といつもの大人びた表情でほほ笑むのだ。
村の中をゆっくり歩いているけど、魔女さんをちらっと見る人はいるけど、騒ぎになる様子はない。
噂の魔女が村にきた! って普通だったら大騒ぎになるんだろうけど、この村のみんなは見慣れているらしい。時々やってくる魔女っぽい恰好をした人程度にしかも割れていない思われていないのだろう。
まあ、これがこの村でなくほかの村だと騒ぎになると思う。
僕も、この山には魔女が棲む、というおとぎ話を聞いて育ったし。
この山を中心にした地域では有名なおとぎ話だった。
山奥にいつのまにか住み着いた怪しい薬を作って、実験して、ケモノを操る魔女。
……隣の楽しそうなお姉さんを見る限り、噂や伝説はあてにならないのがよくわかる。
「……でも、いつかオルもお嫁さん、見つけなきゃよね。ずっと私といるわけにはいかないもの。これが子離れなのかしら? ちょっとさびしいわ」
セリフは母親のようだが、えへへと寂しそうに笑うのは、見た目相応の子供のように見えた。そんな表情をあまりしてほしくないから、僕は絶対に魔女さんの元を離れようとは思わない。
日が昇るくらいの時間に家を出たので夕方までになんとか家に戻ってくることができた。
いつもだったら一晩、村に泊ってから帰るようにしてるのだけど……今日はオルが一緒なので、いつもの想い荷物はない分早く帰ってこれた。
ただ……オルと一緒に早く帰ろうとしたせいで、足がくたくた。
「はぁ……こんなに疲れるなんて……歳かしら?」
「肉体は成長してないんだから、多分運動不足の方だと思うよ? 地下の貯蔵庫に運んでおくね」
オルは家の扉を開け、手押し車を入れながらそう言う。
……我ながら、いい場所に家を作った。広い野原とそこに立つ木造の家を見ながら思った。
もちろん、一人では作れないので、お店の初代とその仲間たちと一緒に作ったのだ。楽しい日々だった。
木材はすべてこの野原だった場所に生えていた木を伐採し、加工しその場で使っていったのだ。スペースを確保しつつ、家を作れる。いい計画だったと思う。
まだ医学界で魔女と呼ばれていた程度だったし、山を囲むどの村からも魔女として呼ばれてはいなかった。
だから、良くしてくれた人々がいっぱいいたのだけど……その友人たちも……今はだれもいないのだけど。
「……いつか、オルもいなくなっちゃう日が来ちゃうのよね」
だいぶ……だいぶ長い時間を生きてきた。だから、誰かが死ぬこともどこかへ言ってしまうこともなれていた。
親しくする人がなくなって、唯一はあの村の代々の店主くらいしか関わる人間はいなくなった。彼らの死ももちろん悲しいものではあったけども、慣れてしまったのだ。
遠い親戚が、死んだり増えたりするような……そんな感覚になっていた。
いつか、この国の制度が変わって私の使う薬品が、禁止薬物などでなくなるその日を待ちながら静かに暮らしていたのに。
いつの間にか、死んでいた心は彼という存在に蘇生されてしまったようだ。血が通って、楽しいとか嬉しいという気持ちも蘇って……同時に悲しい、寂しいという気持ちも息を吹き返した。
……戸棚の奥にしまっているあの薬の存在を意識してしまう。
それを考えるのは、私のエゴ。だから、それは閉まったままにしましょう。
「魔女さん、お風呂はどうする? もう入っちゃう? 僕が夕飯を作ろうか?」
野原を見ながらぼーっと考え事をしている間に、オルが全てを片付け終えたのか、そう私に声をかけてきた。
「うん、じゃあオルにご飯まかせちゃおうかな。私は風呂に入るわね」
変なことを考えるのは止めにして、私は家の中に入るのだった。
明日はオルが来てくれた記念日に向けて、一日かけて料理の仕込みしなきゃね!
魔法というのはほどよく便利で、家事やお風呂を沸かすのには重宝した。きれいな宝石みたいな石に手をかざして、念じれば発火する。
まあ、人によっては自然に発火させた火の方がいいってこだわりを持つ人もいるみたいだけど。村の宿屋さんとかそうだったな。
ほかにもいろんな魔法があるらしいけど……魔女さんが実験で使う魔法以外はあまり見たことはない。僕の義手も、魔法に関係するようだけど……どんな仕組みで動いているかなんて分かっていなかった。
「オルくーん、昔みたいに一緒にお風呂はいってもいいのよー」
なんて、魔女さんの声が聞こえた。きっとからかっているんだ。
いつまでも、僕を子供扱いなんだから。アンナが言ってたけど、男は狼なんだって。
……どういう意味かはわからないけど。
昔といってもすごく小さな頃なのになぁ。なんか、恥ずかしくなっちゃってすぐ一人で入るようになったんだけど。
……時々、トラブルがあったりしてティノさんの裸を見たことはある。……白いきれいな肌で、見た目の年齢に合う体つきで女の子だと思った。
「……変なことを考えるのはよそう」
体の中の何かが下へ流れて行く変な感覚がしたので、思考をそこで断って、料理を再開した。
大体、私の一日はそんな風に終わる。一五年間、幸せで楽しい日々だった。
オルの作った料理を食べ、暗くなってきたので布団に入りながら考えていた。正直、オルが来るより前の生活がどんなものだったか思い出づらい。
研究に没頭する日々だったことだけは覚えている。毎日新薬を作って、山にいるケモノや私自身で試験して……そのせいで体調崩して寝込んだりすることはあったけど、ほぼほぼ毎日実験だけだった。
楽しいとか、嬉しいとか、そういうことは全部忘れていた。
……オルが来てから、実験だけでなく人生に余裕ができた。楽しいことや嬉しいことが蘇って……充実した毎日だった。
きっとそんな日々は続く。オルが居なくなるまでは。
ああ、私はいつまで、オルと一緒にいられるんだろう?
翌日、僕は家を追い出された。なんでも、料理は内緒にしたいから遊びに行ってて! とのこと。
まあ、薬草やらハーブやらを使った料理なんじゃないかと思ってるけどね。僕、魔女さんの作る薬草粥とかハーブで蒸し焼きにしたお肉とか好きだけど。
考えるだけでお腹が空いて来た……。
遊んできてと言われても近くでも半日くらいかかる村しかないわけで、いつもの村のいつもの店に寄るのだった。
「十五年かー。じゃあ、私と出会って、十三年から十年くらいってこと?」
「それくらいになるのかな……」
村に娯楽があるわけでもない。時々、アンナのお店で本を貰うのでついでにそれを貰うために立ちよって、そのまま雑談することになった。
アンナと話すのは楽しい。友達ってたぶんアンナみたいな子のことを言うんだと思う。……だからこそ、彼女に告白された時は驚いたんだけど。
一応は断ったのに、仲良くしてくれる彼女はいい人だと思う。
「じゃあ、十年記念に結婚して?」
「それは無理だけど……ほかのものでよければ用意するよ。前にもいったけど、僕は好きとか解らないからさ……」
ぶーっとむくれてアンナは拗ねたような態度を取る。
「あ、じゃあ魔女さんにプレゼント用意したら? 今までありがとうって」
「いいな……どこかで探さないと」
「どこかじゃないわよ! ここで! うちのお店なんだと思ってる?」
アンナがますます不機嫌になる。
ああ、そうだ。この店は、食品に本に、様々な雑貨が売っている。日常に必要なモノは大体そろうんじゃないだろうか?
「そうだ……アクセサリーとかもあるんだっけ?」
「そうよ? だから買うならここで買って行きなさい!」
いつも、生活に必要なものだけを受け取って帰るだけだったから、お店の中になにがあるかなんて把握していなかった。
僕はその売り場に行き、一通り見てみた。その中で、一目みただけで魔女さんに似合うだろうと言う商品を見つけることができた。
ああ、きっとティノさんに似合う。あのきれいでかわいい優しい魔女さんに。
夜遅くに、オルが帰って来た。いえ、それ自体はいつもあることなのだけど……五代目とのことを思い出してやきもきしていたのだ。
それに気付いたのは、追い出したあとで……仲良くなって村で生きて行くことになったらどうしようって。
ほんと、我が儘ね、私……。
でもお泊まりはしてきてないし、変なことはないのかしら……?
変なこと……と考え出して、ついオルとアンナが裸で――……。
きゃーきゃー! っと心の中で叫んで妄想を打ち消す。
「……もう、肉体は成長したのに心は幼いと言うかなんというか……」
我ながら恥ずかしい。
もし、オルが大人になっていても、母や姉のような存在である私は、ちょっぴりさびしくても祝うべきだ。ああ、でも、どうしてだろう……その時がきたらいやだなぁと思ってしまった。
そして、十五周年記念のパーティ……ささやかなお祝いの日が始まった。
「じゃーん、ちょっといつもと違うメニューに挑戦してみたのよ!」
ティノさんが楽しそうな笑顔を浮かべて料理を並べ始める。昨日作っていたのはスープ類で、今日のお昼までお肉を焼いたりご飯を炊いたりしていたようだ。
「ハーブを使ってないお肉にご飯もいつもと違うね……ケチャップとかを使ったリゾットか」
薬草やハーブを使わず色々工夫をしていたみたいだ。どれも美味しそうだ。
「そして一番頑張ったのは……これ!」
最後に持ってきたのはケーキだった。チョコの生クリームを使ったケーキ。
……生まれて初めて、生クリームを使ったケーキだった。
今まではシフォンケーキなど焼いたままのケーキをお祝いの時に食べていた。……もう二十歳ちかくになるというのに、嬉しかった。
「ティノさん、本当に頑張ったんだね……嬉しいよ」
心が、幸せでみたされていくようだった。あの日、ティノさんが僕の命を助けてくれた日、心の底から頬円でくれた時のような、幸せ。コップの中に水がたまっていくような感覚。ゆっくりたまって、そして溢れだす。
「……ティノさん、これ」
僕は、ポケットからティノさんに、プレゼントを渡す。
それは……シルバーに半透明の紫色のガラスをはめているネックレス。そのガラスは花の形をしていて、まるで紫色の花だ。中心には紫色の宝石がはまっていた。
「きれいなネックレス……つけていいかしら?」
「ああ、僕がつけるよ」
僕は席を立ち、ティノさんの後ろに回る。……相変わらずきれいな銀髪だ。そう思いながら彼女の髪をかきわける。
たったそれだけの動作で、薬草や花の良い香りがした。彼女お手製のシャンプーの匂いだ。いつも側を通るたび、近づくたび、この香りがして……すごく落ちつくんだ。
そっと、細くて白い首にネックレスをかける。
それを見ながら、彼女は嬉しそうに声を出した。
「本当に……本当にうれしいっ。今日は私がオルを喜ばせるつもりなのに、逆に幸せにしてもらっちゃった」
えへへ、と幼く笑う彼女が可愛かった。
「ねえオル、ちょっとしゃがんで?」
僕は、その言葉に従って、椅子に座ってるティノさんと同じ目線になるように片膝をつく。
すると、細い両腕を広げて、僕の首に手を回し抱きしめてくる。
頬がぴとっと触れる。彼女の頬は柔らかくて……心臓がどきっと高鳴った。
体中に熱が溢れて……熱した砂糖のように溶けてしまいそうだ。その熱が、ティノさんをどうにかしろ、抱きしめろ、そういう強い衝動を生み出していた。
「ありがとう、オル……。私、もっとオルと暮らしていたいわ。いつかは寿命やあなたにも好きな人が出来て、離れちゃうかもしれないけど、それまでは……私にも甘えさせて」
ゆっくり、ティノさんが離れる。
その顔は、幸せそうで……でも切なそうで……胸のあたりがきゅーっとして、腕や唇が寂しくなった。
衝動が、僕を支配した。ティノさんをどうにかしたい衝動が……体を突き動かす。
「オル……? んっ」
ティノさんの匂いが、顔がゆっくりと近づいて……唇をくっつける。ちゅーっと飲み物を飲むように、蜜を吸う蝶のように吸う。
両腕は、ティノさんを強く……だけど、優しくだきしめる。この胸に腕の中に、ティノさんが居ないことが耐えられなかった。
息が苦しくなって、ティノさんから離れる。唇が口の中が甘くて……切なかった。
「お、オル……? どうして……?」
赤くなってでも困惑してて……でもいつも見せる嬉しそうな顔をしていて……そんな色んな表情が混じった顔をティノさんはしていた。
僕は……僕にも解らなかった……。
「ごめん、ティノさん……解らないんだ。すっごく胸が苦しくて、切なくて、唇や腕がティノさんを抱きしめたくなって……ティノさんが欲しくなって! 頭も、お腹の下の方も熱くなって……なんだろうこの感情・・…解らないけど、ティノさんが……」
自分自身でも、パニックになっていた。解らなくて、この感覚が怖くて……でもティノさんに触れているのが幸せで……涙を流しながら僕は笑っていた。
「そっか……そっかっ……。オルは私のこと、そんな風に思っていたのね。もう、家族はこういうことしないのよ……?」
困惑した表情から、暖炉に火がともったような優しい笑顔を僕に向ける。
「いつも……いつもオルには幸せにしてもらってたけど……その気持ちが、溢れて、世界を包んでしまうほどになるなんて……夢にも思わなかった。私自身、自分の気持ちが解ってなかったみたい」
ぎゅーっとティノさんがもう一度僕のことを抱きしめてくれる。彼女の柔らかさ、胸の感触が伝わって……なぜかもっと切なくなる。
「これから、私がきちんと教えてあげるから……まだまだ、私はオルに教えてあげることがあってよかった。これからも一緒にいましょうね」
その言葉が……僕には嬉しくてたまらなかった。
ティノさんと、ずっといたい……いや、ティノさんが欲しくてたまらないから。食欲と似ているようで、どこか違って、喉が渇いているときや、それに近くて、遠くて……胸に穴があいていて、そこにティノさんをくっつけていたい。
そんな感情。
これからはきっと……ティノさんが胸の穴にいてくれる。そんな未来があると思えるだけで、その穴が埋まった気がしたのだった。
ああ、この感情は、なんていうんだろう……。
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