黒い白衣を着た銀髪の魔女と、義手をつけた金髪の青年
綾崎サツキ
第1話 大切なものはありますか?
なんか、とっても嫌な空ねぇ……。空を見上げた私は、嫌な天気にため息をつきそうになる。ただでさえ陰気臭い森なのにねー……。
ずっと部屋にこもって研究をしていたいのに、体の問題はともかく、私以外のことはどうしようもない。なくなったものは取りに行くか、買いに行くしかない。
それにしても……山のケモノ道を歩くには、この靴は歩きにくいなぁ……。視線を足元に落とす。
厚底のロングブーツ。しかも重々しい黒。
三代目店主から貰ったものだけど……本当に魔女らしいのかしら?
服も見てみるが、なんとなくそんな気はしないのだ。黒いフリフリのついた服に紫のレースがあしらってある服。
手作りの魔女の帽子はらしい、と思うのだけど汚れた白衣とふりふりの服では魔女らしさに欠ける気がしてしまう。
うーん、どうにか出来ないかなぁ……。なんて、悩んでいると泣き声が響いて来た。子どもの泣き声だ。
……もう、聴きたくないくらい聞いた声。
思わずどきっとして、冷たい手で、心臓を握られたような感覚に囚われる。
ああ、この声から逃げてきたのに……だから、いつか向き合えるように努力してきたのに……まだ、私にはだめなの……?
ばっと私の側を、ケモノが通り過ぎる。私には目もくれずに走りぬけていった。……その口には子供の手を咥えていた。……山の野生動物が嫌いな薬草が、白衣に染みついているから襲われることはないだろうけど……。
私は、慌てて駆け出した。あのケモノが咥えていた手から垂れた血の痕が、泣き声の主も元へ導いてくれる。
段々と泣き声が近づいてきて……ケモノ道から開けた道に出る。取りあえずは開拓された道だ。だけど、この山は魔女である私と……森のケモノたちによって人があまり寄りつかなくなっているので、でこぼこで手入れは行き届いていない。
その道の真ん中に、泣き声の主はいた。
……辺りには血だまりと、肉片……ケモノの食い残しが散らばっていた。約、二人分。殆ど食べられているので、男女の判別はできなかった。
私の前を通り過ぎた一匹のほかに、もう数匹いたようで、四方八方に足跡や引きずったあとがある。
そこに子供が一人、血だまりに倒れて泣いていた。……右腕を肩の辺りから失くし、血を今も流し続けている男の子だ。
その子がずっと泣いているのだ。私はバッグを……救命バッグを開け、消毒薬と傷口に塗ることで再生を早める魔女の薬、そして、包帯と止血剤と……とにかく必要なものすべてが入っているかを確認し、その子に駆けよる。
血だまりから引っ張り出し……散らばった荷物の中にあった比較的清潔な毛布の上に乗せる。
パパ、ママとその子は泣いている。私のことにはまだ気づいていないのか……一気に血を失ったショックと、痛みによって幻覚を見ているのか。
「この山には魔女がいるから近づいてはいけないって、聞いたことないの? まあ、魔女である私はなにもしていないけど……本当はケモノに襲われるからダメなのよ」
そんな、余裕のある魔女のフリをして私は必死に右腕の止血と消毒をする。ここで出来る最低限さえできれば、命に別条はないはずなのだ。
変な病気にかかろうとも、私の家に連れて帰れば処置できる……!
やっと……やっと私の薬で人を救えるの!
もう少しだけ彼に意識を保って欲しくて、会話を続ける。でもついつい、魔女らしい口調で話してしまう。
……暇なとき、魔女っぽく振る舞う練習をちょこちょこしていたせいね。
でも、子供にはちょうどいいかもしれない。
「私、魔女だから貴方を特別な薬で救えるわ」
パパママと痛みで泣き叫んでた子が少しだけ、落ちつき始める。優しい声音だったのだろうか? 少しだけ嬉しくなる。
傷口の処置は順調だ。あとは軽く血が止まるまで抑えてから……私の家運ぼう。
「でも、対価が必要よ。なにか大切なものはあるかしら?」
子供ながらに、物の売り買いに理解があるのか、逆に安心したような、だからこそ不安になったような複雑な顔に見える。
でも、戸惑いが大きくなったからか、泣き声が収まり始めて、目を少し開いた。
……濡れた青い瞳はサファイアのように美しかった。
なるべく……魔女らしい会話のほうがいいかしら? おとぎ話を読んでもらったのなんて二百年くらい前じゃないかしら……?
おとぎ話に出てくる魔女は、なにを奪っていったかを必死に思い出しながら口にする。
「良い声なら、貴方の声をいただくわ。でも普通ね」
泣き声以外も聴いてみたいと思った。
「きれいな髪なら髪を」
さらさらな髪の毛だった。きっとお母さん、お父さんに毎日頭を洗って貰っていたのだろう。血が固まってべたべたになっていないところは、美しい金の髪。体を動かす時に触れたが、とてもいいさわり心地だ。
「きれいな瞳なら瞳を」
青いぱっちりくりくりおめめだ。大きくて、子供らしさが強調されているのに青い瞳がきれいで……吸い込まれてしまいそう。
「大切なものは、なにかしら? おもちゃ?」
意地悪にそう言ってしまう。だいぶ魔女らしく言えたのではないだろうか?
「パパ……ママ……」
泣き声ではあったけど、それは私の言葉に対する返事だった。……和ませるつもりだったのにますます、悲しませてしまったようだ……。
やっぱり私、ダメだなぁ……。
なるべく優しい声で、彼に言う。私は一体どんな顔で言葉にしてしまったのだろう。
「……――もう、ないものは受け取れないわ。……だから、大切なものが出来るまで、私が一緒にいてあげる。腕も、食事も……貴方の人生をあげる」
心のそこから……この子を救いたいと思ってしまった。ただ怪我を治すだけでなく、この先も守ってあげたいと。
あれから二百年たっても、医学の進歩は遅い。義手を作る技術はあっても、神経を繋ぐ手術は上手くいかないと聞く。
……いえ、そんなことは関係ないわ。私のエゴと、自己満足のためね。この子を育てたいと思ってしまった。守りたいと思ってしまった。
きっと、両親を亡くして、腕もなくして……そのショックから立ち直るのは大変だと思う。その時一番側にいる人になりたいと、思ってしまったの。
ゆっくりと子供が眠っていく。心配になって脈を測るが、弱弱しくも脈を打っていた。
これなら、運んでも大丈夫かな……?
私は包帯をきつく締め、運び出す。黒く汚れた白衣に血が垂れるけど、そんなことは気にしていられなかった。
この山に引きこもる時に取りあえず設置した医療ベッドを初めてしようした。もちろん、管理はしていたし、二百年の内に、何度も作り直したり買い替えたりしたけども、本当に使えるときが来るなんて。
男の子をベッドに寝かせる。薬草を焚き、安静効果のある煙を部屋に充満させる。
魔法があっても、人の傷を治せるわけじゃないから、一つ一ついろんなことをしないとね。
男の子の寝息が、苦しそうなものから安らかなものに変わって、血も止まり始めたので、一旦ベッドから離れる。伝書鳩を送らなければ。
本当は薬を届けるはずだった村のお店、その当代の店主に向けて。今日はごめん、と義手を持ってきてほしい、と。
それから、その子につきっきりで看病をした。怪我のせいで発熱し、その熱が収まるように薬や濡らしたタオルを取り換えたり……包帯を巻きなおしたり……。
時々目を覚まして、パパとママは、と探す彼が可哀想で……その子の怪我が治って意識がはっきりしたとき支えて上げられるか、不安だった。
三日が経ったころ、誰も来ないはずの山の奥にある私の家を、誰かが訪ねてきた。
と、言っても一人しかいないんだけど。
「老体に鞭打たせるようなことしよって……お婆ちゃん、頼まれたもん持って来たぞ」
「お婆ちゃん、なんて酷いわ。私、見た目は二十歳くらいのに」
魔女の薬、とでも言うべき薬品を飲んだ私は、成長速度が遅くなって……百年で一歳くらいしか成長しなくなっていた。あれから二百年……おそらく二十歳くらいの外見のはずだ。
「……ほんと、きれいなまんまなのが逆に不気味だ。ほれ、頼まれてたやつ。お代はいつもの傷薬と風邪薬で良いよ。人気で売れるからさぁ。よく聴くって」
「だって、魔女の薬だもの」
魔女が作る怪しい薬、それをこの老人、四代目店長さんのお店に卸している。一代目の時代から付き合いがあって、作ったものを渡す代わりに、食事や研究に必要なものをいただいていた。
基本的には、私が取りに行くのだけど、今回は、あの子のことがあって離れられないから、伝書鳩で持ってきてもらうように伝えたのだ。
私がすぐに用意できない薬草や道具……それとあの子の義手。
「いい義手ね。神経を魔力で繋ぐタイプだなんて。繋ぐのは簡単だし、これなら成長に合わせて変えやすいわね」
人工魔力神経を使って動かせるタイプの魔術義手。ちょっと前に戦争があったら、医療技術よりは、義肢や兵器の技術は上がったようだ。
戦争があったなら一緒に医療技術も上がるべきだけど……やっぱり法律や憲法が邪魔なのね。
ああ、もっと魔法が便利なものであったら……医学の世界が自由であったら、あらゆる人が救われるのに。
……こんな思想を持ってるから、悪魔やら魔女やら言われてしまったのでしょうけど。
四代目店長さんは奥に寝ている男の子をちらっと覗き見しながら、悲しそうな顔をする。
「……孫と同じくらいの子供か。つらいだろうなぁ……。両親の代わり、俺の方でも探せるが……魔女さん、どうする?」
「……大丈夫よ。私が面倒みるから」
「そうかい……なんかあったら言ってくれよ」
彼は去り際にそう言うと家から出て行った。私は彼の側により、ふさがりきっていない彼の傷口を消毒し、義手の接続部分を熱湯で殺菌してから、右手に義手を付ける手術を始めるのです。
ぼくは目が覚めると見たことのない天井を見上げていた。
きれいな木の天井だ。ぼくの家とは違う。
ねぼうしたときみたいな、もやもやが頭にある気がする。なんだかぼーっとして体が動きにくい。
視点を動かすと、花や煙がでてるお皿が乗っている棚があって、その近くのテーブルにはこわい色をした液体が入った瓶が置いてある。
今度は反対側の左に視点を動かすと、てんてき、という病院でつけてもらうものが見えた。たぶん、ぼくに繋がっているんだと思う。
じゃあ、ここは病院? でもぼくの知ってる病院は真っ白な感じなのに。
体を起こそうとしようとしたけど、うまく起き上がれなくて、おでこに乗っていたなにかがズレ落ちてしまう。
すると、誰かが見えるところにきた。……きれいな銀色の髪のお姉さんだった。
紫色のきれいな宝石のような目で……すごくきれいでかわいいお姉さんだと思う。ご本に出てくる登場人物か、お人形さんのようだった。
その人は、ぼくの目がさめていることに気付いたのか、手に持っていた桶を落として、ぼくのそばに駆け寄って来た。
そして、ぼくの左手を両手で包むと、お姉さんは額にあてて、泣きながら言うのだった。
「よかったっ……目を覚ましてくれてよかった……ほんとうに……」
ああ、この人はいい人だ。ぼくは心のそこからそう思えた。魔女、って怖い人って言葉だけど、この人はきっと違う。
「ねえ、ここに来る前のこと覚えてる……?」
お姉さんは、泣きやむとぼくをゆっくり起こしてくれた。背中に枕を置いてクッション代わりにしてくれる。ぼくと同じ目のたかさになって、不安そうに聞いてきてくれたんだ。
「ここに来る前……」
ぼくはゆっくりと思い出す。痛かったこと……そして、がちゃ、という右手の方からする音ですべてがばっと思い出せた。
パパとママが、いっぱいの動物に襲われたこと。ぼくも右手をかまれてしまったこと。
……魔女と名乗るお姉さんが助けにきてくれたこと。
かなしかったけど……ぼくは泣かなかった。怪我が良くなるまでの間に、パパとママが死んじゃったことは分かったから。
どうしようもないし、いっぱい泣いたからぼくは大丈夫。
「……魔女のお姉さん、ありがと」
ぼくはまず、お姉さんにお礼をいった。
「ええ、どういたしまして。魔女さんで良いわ。 ……それで、君はどうする? どこにもあてがなければ、私と一緒に住まない? 食事もなにもかも用意してあげるよ?」
確かにぼくはパパとママの他に家族はいない。だから、お姉さんと一緒に暮らしたいと思った。
「ぼく、色々頑張るから、魔女さんのおうちに居させてください。いい子にするから」
「……ええ。お父さんお母さんの代わりにはなれないけど、家族のようにあなたに人生をあげるわね」
魔女さんはすっごく優しい笑顔で笑ってくれた。ぼくはなぜか胸のあたりがきゅーっと苦しくなる。
「それじゃあ、まずはリハビリをしましょうか? 右手、まだなれないものね。普通に動けるようになったら、お使いとかお願いするわね?」
「はいっ」
「君、お名前は?」
「ぼくは……オルっていいます」
僕は、右手を持ち上げてみる。魔術機械のようなオレンジ色の僕の新しい腕。まず最初に魔女さんがくれたものだった。
あれから十五年が経って、オルは立派な男の子になった。
お使いに行ってくれたりしてすごく助かっている。
最初は一週間かけていったりきたりしてたけど、時が経つごとに、五日になり、四日になり、三日になり……そして最近は一日で往ったり来たりできるようになった。私の倍も速い!
……オルは誕生日を覚えてないから、彼が来てくれて日を誕生日にしていて……明後日に向けて私は買い出しに出ていた。
まだオルは寝ていたから、メモを残して家をでる。いっぱいごちそう買って帰るからね。
オルのことを考えると、すごく幸せになる。今こうして森の中をあるていても、ついついスキップしてしまいそうなくらい嬉しい。
初めてたすけた命だからだろうか? 弟や子供のように育てた人だからだろうか……? それとはなにか違う感情があった。
ああ、最初は可愛かったのに……今は……。
ふとグルル、というケモノのうめき声が響いた。
一瞬びくっと反応してしまうが、動物の苦手な匂いを服にしみこませている。そう簡単に襲ってきはしない。
……しかし、今回はどうやら勝手が違ったようだ。
ケモノが、私の道を阻むように現れる。その目は血走っていて……よだれが垂れっぱなしだった。
明らかに、狂っていた。野生というだけでなく、本来のあり方からずれているのが見てわかった。
ああ、あれは病気だ。見たことがある。寄生虫に乗っ取られた生き物のなれの果てだ。
寄生虫が繁殖するために宿主を操り……他の動物を襲わせ、または宿主を食べさせて動物から動物へと移動する。
どうやら、あの寄生虫に乗っ取られたイヌ科のケモノは、私を狙っているらしい。
普通のケモノなら、匂いで逃げて行くが……寄生虫に乗っ取られたことで嗅覚や本能は働いていないのだろう。
困った……私には戦う力はない。魔女と名乗っていながら、魔法なんて使えやしない。
肉体年齢は二十歳くらいだが、自分で言うのもなんだが、か弱い女の子だ。どうしようもできない。
……医療に使う用のメスとハサミはあるが……それでどうにかなるだろうか……?
いやだなぁ、感染したくない。成長速度が遅いだけで不老不死じゃない。感染したらオルに迷惑をかけちゃう……もう会えなくなっちゃう。
ジリジリと私は後ずさるが、ケモノも同じように距離を詰めてくる。
そして、次の瞬間、ケモノは跳躍し私に襲いかかった。
「オルっ……!」
大切な彼の名前を呼んでしまう。
呼べば来るわけでは――……。
「ウォオオオオオ……リャァ!」
雄叫びと共にバギンッ!! という鉄製のハンマーが骨を砕くような音が響く。
大きな衝撃音と一緒に「キャンッ」という情けない鳴き声が聞こえてきた。
恐る恐る目を開けると……そこには一人の男がいた。
くすんだぼさぼさの金髪。山を登り降りしているからか、鍛えられたがっちりした体。どこかの軍人かときっと間違われるくらいだろう。
顔は傷だらけで……その腕にはオレンジ色の義手があり、サファイアのような瞳をした鋭い目つきの男。
……オルだった。この十五年で、可愛い系からハンサムというかマッチョよりの男になってしまったオルだった。
……日常生活と私の食事のせいだろう。薬草を使った食事は体に栄養をよく与え、ほどよく運動していたオルの体を鍛えていったのだ。
もうちょっと可愛い系でいると思ったんだけどなぁ。
でも、かっこいいオルも素敵だった。……魔女の私を守ってくれるのはオルだけだった。いつから立ち場が逆転したのやら。
「魔女さん、家を出るなら一緒に行くって言ってるじゃないか」
「だって……オル、ぐっすり寝ていたし」
がっしりした体になっても相変わらず寝顔が可愛くて起こすのがはばかられたのだ。危険なことがないとは言えないから、普段から一緒に行くようにって言われてるのに。
まあ、中々私が山を降りることなんてないんだけどね。
「今日、僕がこなかったらどうなってたやら……」
「で、でも普段は大丈夫なのよ? きちんとケモノの嫌な匂いをしみこませてるし――」
そう、きちんと言いわけしようとしたとき、彼は強い口調で言う。
「ティノさん」
魔女、ではなく私の名前をはっきりと呼んだ。あまり呼び慣れていない私は、びくっと反応してしまう。彼に名前を言われると……変にくすぐったいのだ。
すると、彼が義手ではない手で私を抱き寄せる。
「……僕にはもう、ティノさんしかいないんだから……怖い思いをさせないでほしい。危ないことをしないでほしい」
「……うん」
がっしりした筋肉に、男らしい体に埋まるように抱きしめられた。……すごく安心する。
親でもなんでもない私は、彼に親離れのようなことはせず……すっかり依存してしまっていた。
そして私も、オルに依存していた。彼がいないとダメなくらいには。だからこそ喜んでほしくて……サプライズで御馳走を作ろうと思ったんだ。
私は、彼の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。
やっと私の力で救った命であり、私が育てた体であり、大切な大切な……私のオル。この感情が親心なのか、依存心なのか、それとも違う何かなのかは分からないけど、この山奥とは別に、医学界の異端で、山に住む魔女の居場所になってくれた男の子。
「ねえ、オル?」
「なぁに、ティノさん」
「大切なもの、一つくらいはできたかしら」
「二つ出来たよ。ティノさんがくれた色んなものが詰まったこの体と、優しい魔女のティノさん」
「……大切なものが出来たら貰うはずだったのに、どちらも受け取れないわね。だって、両方とも私のだもの」
私はただ、特別な思いを抱く彼に、優しく囁くと、ぎゅっと抱きしめる力を強くした。
一度、人を救えないことで心が折れてしまった私だけど、オルがいる限り、私はあきらめずに人の命と向き合える気がするの。
いつか、魔女になる前の私のことを話してあげなきゃね。
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