5
ママは言ったんだよ。
嬉しそうに微笑んで
悲しい涙ではなくて
あたたかい涙をながして
そっと言ったんだ…。
「ありがとう。
少し休んで、また頑張るから。
だから絶対に、
ママとパパの子供で生まれてきてね。」
ありがとうママ!
ありがとう!
気づいてくれて
ありがとう!
ずっと傍にいるよ
いつかは
必ず
パパとママの子供でうまれるから
だから待っていて
もう少し、待っていて!!
光の向こうから声がした。
≪…おめでとう。
気づいてもらえたね。
よく、がんばったね…。≫
優しい風が、
小さな小さな
真っ白な花を揺らしていた…。
白い朝顔 東雲光流 @shinonomehikaru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます