第5話 奇妙な行動
アタイは某ラブホで働いてんだけどさ ラブホに1人で来る客ってホントいろんな変な奴がいるんだよ
今日も50代くらいのオヤジが1人で入ってきたんだけど こいつ初めてなのかウロウロしっぱなしで アタイはカメラを見ながら『とっとと部屋を選んで入室しろや』って思ってたんだよ
そしたらこいつ時たまカメラ目線で『誰か来てちょーだい』みてぇな感じで眉毛をめっちゃ八の字して困った面しちゃってさ 仕方ねぇからアタイがそいつんとこ行ってやったよね
『どうされましたか?』って聞いたら 持ってた汚ったねぇデカい紙袋の中を見せてきて ポスターだかカレンダーだか分かんねぇけど5本くらいあって そんでその上に新聞 そして一番上に見たこともねぇような巨大バイブがあったんだよwww
フランスだったら紙袋からフランスパンが見えてカッコいいってのにさ この街じゃそんなの夢のような話だよ マギー司郎だってもっといいもん紙袋に忍ばせてると思うんだよwww
それよかアタイが『これがどうされましたか?』って聞いたら オヤジがバイブを指さして『あのう これも一緒に入室させちゃって大丈夫ですか?』って不安そうにしていやがって お前は『ペットと一緒に』みてぇなノリで喋ってくんじゃねぇよwww
アタイが『ご一緒でも大丈夫ですよ』つったら 入室してすぐにデリヘル呼んで2時間くらいで帰ったんだけどさ 退室後に部屋に入ったらさっきのボロ袋を忘れたらしくて置きっぱだったんだよ
あいつ大事なペット忘れて行きやがったよって思って とっさに中を確認してみたら カレンダーと新聞はあったけどペットだけいなかったwww
あんな50センチくらいある巨大なバイブをお前はどうやって持ち帰ったんだよwww
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます